合格率を高めるために知っておこう! 新・受験生のための入試制度<Part1>

勉強さえ頑張れば大学受験に合格できる、そんなふうに考えているあなた、ちょっと待ってください。勉強が大事なのはもちろんですが、実は入試制度に関する理解の度合いが、志望校合格に大きく影響するのも事実です。合格率を上げるポイントは、受験方式に合わせた対策をとること。まずは正しく入試制度を理解し、少しでも早く自分に合った入試に向けて対策を始めることが大切です。

 

 

3つの選抜スタイル。それぞれの特徴をしっかり理解しよう!

 

大学受験の入試は、大きく分けて3種類あります。大学が求める学生像に合致するかを選抜する 自己推薦型の「総合型選抜」、そして学校の推薦がないと受けられない「学校推薦型選抜」、2月前後に行われる学科試験の「一般選抜」です。一般選抜の中には、毎年1月中旬に行われる「大学入学共通テスト」も含まれます。
総合型選抜と学校推薦型選抜は、多くの国公私立大学で実施され(総合型選抜:84.7%、学校推薦型選抜:99.0%)、入学者の割合は年々増え続けています。2023年度の総合型選抜での入学者は9万2,393人(入学者全体数に対する割合:14.8%)、学校推薦型選抜は22万4,473人(35.9%)で半数以上がこれらの入試方式で国公私立大学に入学しました。(文部科学省『令和5年度国公私立大学・短期大学入学者選抜実施状況の概要』)今や、一般選抜より主流といってもよいでしょう。それぞれの特性を理解して、自分に合った選抜スタイルを早めに知って対策することが大切です。

 

 

一般選抜は大きく2種類。共通テスト利用は2025年から変更も

 

私立大学の一般選抜には、「一般方式」と「共通テスト利用方式」があります。主に1月下旬から3月まで行われる一般方式は、それぞれの大学が独自に試験日や内容を決めているので、自分でスケジュールを調整して複数の大学を受験できます。受験科目は3教科型が多く、他に1〜2科目型があります。教科や科目は文系、理系によって異なりますが、たいていの場合、英語はほぼ課されます。ただし、英検®️など英語の外部検定で大学が定める必要条件をクリアすると試験が免除されるケースもあるので、早いうちから外部検定にチャレンジし、目標の成績に近づけておくと入試直前期に他教科の勉強に集中することができるでしょう。
また、「共通テスト利用方式」は私立大学も導入しているところがたくさんあります。なお、いまの高校2年生が受験する2025年1月実施の大学入学共通テストから新課程に対応したものになり、新しく「情報」を加えた7教科21科目へ再編されます。一部の教科や科目、試験時間が変更になるので必ず最新情報をチェックしておきましょう。総合型選抜と学校推薦型選抜については、次回のPart2で紹介します。

 

 

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