合格率を高めるために知っておこう! 新・受験生のための入試制度<Part2>

先月号では、入試制度を正しく理解し、受験方式に合わせて対策をとることが合格率アップのポイントと紹介しました。今回は、大きく分けて3種類ある大学受験の入試のうち、大学が求める学生像に合致するかを選抜する自己推薦型の「総合型選抜」と学校の推薦がないと受けられない「学校推薦型選抜」について紹介します。

 

 

大学との相性や学びの意欲で選考する「総合型選抜」

 

「総合型選抜」は、以前はAO入試と呼ばれていた入試方法で、大学が求める人物像に合致するかどうかを選抜基準にした入試です。ですから、大学が公表している「アドミッション・ポリシー」の事前チェックがとても重要。自分が目指す方向性と、大学が入学してほしいと考えている人物像がマッチしているか、必ず一度は確認しましょう。
現在の学業成績よりも入学後の可能性、つまりポテンシャルを測るため、それぞれの大学が独自の選抜方法を設けています。志望理由書や小論文、面接に力を入れている場合が多く、プレゼンテーションやグループディスカッションが課されることも。その学部・学科を志望する強い目的意識や学習意欲、高校時代にどんな活動や学びをしてきたかが問われます。最近は履修状況や成績推移を選抜基準にしたり、英検®資格、全国コンテストの入賞実績などを優遇条件にする大学も増えています。志望校の選抜方式をよく調べ、早めに対策を進めてください。

 

 

出願時に学校長の推薦が必要な「学校推薦型選抜」

 

「学校推薦型選抜」は、「指定校制」と「公募制」の2種類があり、どちらも原則、学校長の推薦を受けた上で、書類審査、小論文、面接などが実施されます。大学によっては独自の学科試験を課すケースもあり、基礎学力が重視される傾向も見られます。
「指定校制」は大学が指定する高校に限って出願できます。限られた人数しか受験できないので、高校内での選抜があります。自分より成績優秀で生活態度の良い生徒が志望した場合、枠数が足らず受験できなくなってしまうことも念頭に入れておいた方がよいでしょう。
一方「公募制」は大学が指定する条件を満たし、学校長の推薦が受けられれば誰でも出願できます。ただし、よほどのことがなければ不合格にならない指定校制と異なり、受験者数に制限がない公募制は、人気大学や学部では倍率が高くなり、合格のハードルが高くなりがちです。並行して一般選抜のための受験勉強もしておくことがオススメです。

 

 

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