【学問を知る】どんなことを学ぶ?学問紹介+英語の活用 第5回 法学と政治学

大学ではさまざまなことを学べますが、実際にどんなことを学んでいるのかを知ることで、自分に合った進路が選択できます。

 

 

 

「法学」と「政治学」はどんな学問?

 

法学と政治学は、概ね法学部に設置された「法律学科」「政治学科」などで学びます。最近は「国際」がつくのもトレンドです。 法学は、法に関するあらゆる学問を指します。社会で起こる事象や問題を解決するためには、共通して適用される法律が必要です。法律は『六法全書』が示す憲法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法の6つの他にも、私たちに身近な税法や労働法など多々あります。また、国家間の問題解決のために必要な国際法もあります。こうした法律に関する基本的なリテラシーを身につけ、社会の諸問題を法的に解決できる法的思考を得ることが目的となる学問です。
政治学は、政治を対象にした学問で、「国家」「国民」「権力」「民主主義」などを基点にガバナンス(統治)の仕組みを考察し、国や自治体における社会を支える制度や公共性についての施策を検討できるよう批判的、理論的な視点を身につけます。また、政治の歴史や各国の政治体制の比較なども行います。法学部に属することが多い分野ですが、経済分野とも関係が強いため、政治経済学部など独立した学部もあります。

 

 

「法学」と「政治学」はどうやって学ぶの?

 

法学は、裁判官・弁護士・検事などを目指す法曹系、行政と公共政策系、企業や経済系、国際関係系などのコースに分かれて、それぞれを専門的に学ぶことが多いでしょう。まだ法学で何を学びたいか漠然としている場合は、1年次に総合的に学び、2年次からコース選択できる大学を選ぶことをお勧めします。法曹コースを選ぶ場合、司法試験に強い大学選びを。法学部であっても、司法試験の合格実績のない大学もあります。法科大学院のある大学では、学部3年間+法科大学院2年間の5年間一貫教育で司法試験合格へのサポートをする特別コースもあります。
政治学は、法学や経済学など周辺学問も含めて基礎知識を学び、行政学や国際政治学、比較政治論、政治過程論など専門科目を学びます。公共政策や国際政治、メディア、地域創生などにコースに分かれて学ぶ大学が多いでしょう。政治学では、データサイエンスも学べる演習もあります。

 

 

「法学」「政治学」と英語

国際法や国際政治学など、国際的な観点を中心に学ぶ場合、国際比較などすることがほぼ必須となります。そのため、海外の文献を調べたり、留学制度が充実している大学もあるため、英語力はあった方が有益です。法律の知識を活かして外資系の企業に勤務したり、国際弁護士など海外で活躍する道もあるので、今からしっかり勉強しておきましょう。

 

 

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