文の否定

「～でない」、「～しない」（否定辞）

〈 助動詞 + not 〉

助動詞（be動詞、do、完了のhaveを含む）の後ろに置いて文の内容を否定する。助動詞を含まない文を否定する時にはdoが助動詞として用いられる。

助動詞の末尾に直接n'tを付加する短縮形を用いることができる。

I can't speak French at all. tatoeba.org (255541)

フランス語は全く話せません。 tatoeba.org (2232987)

Masao won't come here, will he? tatoeba.org (32861)

まさおはここに来ないでしょうね。 tatoeba.org (195686)

◎won'tは〈 will + not 〉の短縮形。

She may not have finished her homework. tatoeba.org (312236)

彼女はまだ宿題を終えていなかったのかもしれない。 tatoeba.org (91477)

He didn't go there. tatoeba.org (290442)

彼はそこへ行かなかった。 tatoeba.org (113232)

There are no people who don't desire peace. tatoeba.org (1439910)

平和を望まないものはいない。 tatoeba.org (83534)

I'm not good at speaking English yet. tatoeba.org (32639)

まだ英語でうまく話せません。 tatoeba.org (195465)

◎I amn'tとはしない。

You aren't allowed to take photographs. tatoeba.org (265310)

写真を撮ることは禁じられている。 tatoeba.org (149248)

I have not finished my homework yet. tatoeba.org (255648)

私はまだ宿題を終えていない。 tatoeba.org (158879)

I've not been feeling very well lately. tatoeba.org (257655)

私は最近あまり調子がすぐれない。 tatoeba.org (156880)

【注意点】否定疑問文、付加疑問文について

否定疑問文で否定辞を伴って助動詞を文頭に置く場合や、付加疑問文では短縮形のn'tの形を用いる。

Aren't you happy? tatoeba.org (16747)

君はうれしくないのかい？ tatoeba.org (177895)

◎Are not you happy? は用いられない。

You really like comic books, don't you? tatoeba.org (33069)

ほんとに君は漫画が好きだね。 tatoeba.org (195894)

◎do not you? は用いられない。

【注意点】１人称現在のbe動詞の否定の短縮形について

１人称現在のbe動詞であるamは短縮形としてamn'tという形を持たない。そのため、１人称現在のbe動詞を含む否定疑問文や付加疑問文では代用としてaren'tが用いられる。

I'm right, aren't I? tatoeba.org (250808)

私の言う通りだろう。 tatoeba.org (163703)

語句の否定

「～でない」（否定辞）

〈 not + 語句 〉

文中の語句の直前に置き、その語句だけを否定する。

Not many students attended the meeting. tatoeba.org (508774)

その会に出席した生徒はあまり多くなかった。 tatoeba.org (211909)

We aren't very hungry yet. tatoeba.org (262849)

私達はまだあまりお腹は空いていない。 tatoeba.org (151707)

◎notはveryを否定している。

Not a sound was heard. tatoeba.org (319898)

物音一つ聞こえなかった。 tatoeba.org (83818)

It was his car, not mine, that broke down yesterday. tatoeba.org (244587)

昨日故障したのは、私の車ではなくて彼の車だった。 tatoeba.org (169899)

【注意点】否定の及ぶ範囲

notが否定する範囲は文脈によって変わることがある。通常はイントネーションによって区別される。

They didn't swim because it was cold. tatoeba.org (306185)

彼らは寒かったので泳ぎませんでした。 tatoeba.org (1034946)

◎彼らが泳がなかった理由が「寒かったから」だということ。否定語は「泳ぐ」という動作のみを否定している。通常、becauseの前にポーズを置き、文末のイントネーションは下降調。

I didn't marry him because he is rich. tatoeba.org (252323)

私は、彼が金持ちだから結婚したわけではなかった。tatoeba.org (252323)

◎私は彼と結婚しているが、その理由は彼が金持ちだったからではない。否定語はbecause以下の理由のみを否定している。通常、becauseの前にはポーズを置かず、文末のイントネーションは下降上昇調。

文のかたちを変えることによって、どの部分を否定しているのかをより明確にすることができる。

Because of rain, I could not go out. tatoeba.org (26736)

雨のため私は外出できなかった。 tatoeba.org (189583)

It is not because she is beautiful that I like her. tatoeba.org (308468)

彼女が美しいからといって彼女を好きなわけではない。 tatoeba.org (95238)

部分否定

「必ずしも〜だとは限らない」（否定辞）

〈 not + 数量・度合いを表す語句 〉

否定辞がall、every、always、necessarilyなどの語を伴う場合は、部分否定の意味を表すことが多い。

Not all the books are worth reading. tatoeba.org (51685)

すべての本が読む価値があるわけではない。 tatoeba.org (214393)

I haven't read both of her novels. tatoeba.org (309411)

彼女の小説の両方とも読んだわけではない。 tatoeba.org (94295)

She is not always happy. tatoeba.org (316650)

彼女は必ずしも幸福ではない。 tatoeba.org (87058)

Big men are not necessarily strong men. tatoeba.org (269829)

身体の大きな男が必ずしも強い男とは限らない。 tatoeba.org (144735)

否定の節の代用

「～でない」（否定辞）

繰り返しを避けるために否定を含む節や文をnotで代用することがある。

〈 not 〉単独

"Is he seriously ill?" "I hope not." tatoeba.org (73576)

「彼の病気は重いのかな」「そうでないといいね」 tatoeba.org (236200)

"Will he recover soon?" "I'm afraid not." tatoeba.org (73571)

「彼はすぐよくなるでしょうか」「そうは思いません」 tatoeba.org (236195)