手軽かつ低価格で英語力をチェックできる団体受験専用の試験「英検 IBA」が、2技能から4技能にボリュームアップしました。
「英検IBA」とは?
英検IBAは、英検のプレテストとして位置づけられる団体受験専用の試験で、2015年4月1日にスタートしました。
英検のように資格取得こそできないものの、手軽かつ低価格であること、そして英検と共通のスコア尺度で成績が比較できることから、中学・高校のクラス単位や、30人以上の塾単位で活用されています。「個人成績表」と「団体成績表」の2つから分析できる成績表も人気の理由の一つです。
過去記事: 手軽に英語能力測定!学校・塾関係者は知っておきたい「英検IBA」
英検IBAは、これまではR (Reading:読む) とL (Listening:聞く) の2技能の測定に限られていましたが、2019年4月からR (Reading:読む)、L (Listening:聞く)、W (Writing:書く)、S (Speaking:話す) の4技能にボリュームアップすることが公表されました。
実施する公益財団法人 日本英語検定協会 (英検)は、4技能化の背景について、次のように理由を挙げています。
4技能化の理由
2020年度からセンター試験に代わるとされる「大学入学共通テスト」では、RLWSの4技能が評価されることとなっています。これに合わせて、文部科学省は小学校からの外国語教育でも4技能をバランスよく育てることを重視しています。
また、文部科学省は4技能の育成について、学校教育の中だけに留めず、4技能を適切に評価する外部資格・検定試験の活用を推進しています。
英検IBAは、英検のプレテストとしての役割はそのままに、教育改革や社会ニーズの変動などを受け止め、早い段階からWSも含めた4技能化することと決めたのです。
また、英検IBAのS (Speaking:話す) については、タブレットPCを活用したCBT (Computer Based Testing) 方式が採用されます。この理由について、英検は以下の2点を公開しています。
今夏から実施する「英検CBT」、また「大学入学共通テスト」に対応する「英検2020」の方式のひとつである「英検2020 1 Day」のスピーキング測定がCBT方式であること
英検のプレテストの位置づけでもある「英検IBA」のスピーキングをCBT方式とすることで、受験者にスピーキングのCBT方式に慣れていただくこと
「英検IBA」を活用してみよう!
英検IBAは4技能化以外の変更は今のところなく、従来どおり使いやすい試験として継続していく予定で、「手軽」「低価格」「4技能化」という条件、そして「大学入学共通テスト」の実施が近づく実情から、利用がますます増えると見込まれます。
まずは英検IBAを気軽に体験し、その意義が感じられたら英検本検定を受験してみる。英検IBAのメリットを最大限活用し、英語力アップの機会をつくってみてはいかがでしょうか。
速報「英検IBA」4技能化のお知らせ|公益財団法人 日本英語検定協会