英検対策講座【2級】大問1: 短文の語句空所補充問題

伊藤 秀彦(いとう・ひでひこ)

解答・解説ページ

英検対策講座【2級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

Mary is paid less than the other people in her section, but she is often given more work to do. She feels that her boss is not treating her ( fairly ).

 

  1. widely
  2. fairly
  3. deeply
  4. vaguely

 

 

【 訳 】

メアリーは所属の課で他の人たちより給料が少ないが、しばしばより多くの仕事が与えられる。彼女は上司が自分のことを公平に扱っていないと感じている。

 

【解説】

副詞の問題。他の人たちより給料は少ないが仕事が多いメアリーは、上司が自分のことを「どのように」扱っていないと感じているのか。正解は2. fairly「公平に」。

 

他の選択肢: 1. widely「広く」、3. deeply「深く」、4. vaguely「漠然と」

 

参考: 形容詞+-lyで副詞を形成する場合がある。この問題では、すべての選択肢に当てはまる。

fair(公平な、形) + -ly → fairly(公平に、副)

 

 

 

(2)

 

正解: 3

 

The town has made an effort to ( preserve ) the views of its beaches by limiting the construction of new apartment buildings near the ocean.

 

  1. publish
  2. replace
  3. preserve
  4. restrict

 

 

【 訳 】

その町は海の近くのアパートの新築を制限することによって、浜辺の景観を保護する努力をしてきた。

 

【解説】

動詞の問題。その町はアパートの新築を制限することで、浜辺の景観を「どうする」努力をしてきたのか。正解は3. preserve「~を保護する」。

 

他の選択肢: 1. publish「~を出版する」、2. replace「~に取って代わる」、4. restrict「~を制限する」

 

pre(前もって) + serve(保つ) → preserve(~を保護する)

というように、語源(あるいは語形成)による単語の記憶の仕方も役立つ。

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

Socrates was a great ( philosopher ) who lived in ancient Greece. Even today, many people study the wise things that he said.

 

  1. explorer
  2. competitor
  3. spectator
  4. philosopher

 

 

【 訳 】

ソクラテスは古代ギリシャに住んでいた偉大な哲学者であった。今日でさえ、多くの人々が彼の述べた思慮深い事柄を学ぶ。

 

【解説】

名詞の問題。ソクラテスは偉大な「何」であったのか。正解は4. philosopher「哲学者」。

 

他の選択肢: 1. explorer「探検家」、2. competitor「競争相手」、3. spectator「観客」

 

参考: 動詞や名詞の後に-er(あるいは–ar、-or、-rなど)が付いて「…する人」という意味の名詞になる場合がある。この問題の選択肢についても、おおよそ当てはまる。

 

explore(探検する、動詞) + -r → explorer(探検家)

philosophy(哲学、名詞) + -er → philosopher(哲学者)(注、名詞philosophyの語尾のyを落としてから-erを付けている)

 

 

 

(4)

 

正解: 3

 

A: Stephen's parents have a lot of money, don't they?

B: Yes, they're very ( well off ). They live in a huge house, and they also own a vacation home in France.

 

  1. straight on
  2. left on
  3. well off
  4. far off

 

 

【 訳 】

A: スティーブンのご両親は、お金持ちなのよね。

B: ああ、うちの両親はとても裕福なんだ。すごく大きな家に住んでいて、フランスに別荘も所有しているんだ。

 

【解説】

熟語の問題。お金持ちの両親は、非常に「どのような状態」であるのか。正解は3. well off「裕福な」。

 

他の選択肢: 1. straight onと2. left onは意味のある熟語とはならない。4. far off「遠く離れた」。

 

熟語に関しては、この問題の解答(well off「裕福な」)のように、2つ(あるいはそれ以上)の単語が組み合わされて、思いもよらない意味になる場合がある。英検リニューアル後は熟語の問題の割合が増えたということもあり、単語と同様、熟語も軽視することなく意識的に覚えていかなければならない。

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

The chemistry problem was very easy ( to solve ). Almost everyone in the class got the right answer.

 

  1. solving
  2. be solved
  3. to solve
  4. having solved

 

 

【 訳 】

その化学の問題は非常に解きやすかった。クラスのほぼ全員が正しい答えを出した。

 

【解説】

文法の問題。be easy to do(doは動詞の原形)で「~しやすい」という意味。問題ではeasyの直後が空所なので、to不定詞のものを選ぶ。そのため正解は3. to solve(solveは「~を解く」という意味)。

 

他の選択肢: 1. solvingは動名詞、2. be solvedは受動態、4. having solvedは完了形かつ動名詞

 

参考:

a. The problem is easy to solve.(その問題は解くのが容易だ)

b. It is easy to solve the problem.(その問題を解くのは容易だ)

aとbは基本的には同義であるが、aはthe problem(その問題)が話題になっている時の表現で、bはそれ以外の時の普通の表現。

 

 

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この記事の筆者について

伊藤 秀彦(いとう・ひでひこ)

PROFILE

岩手県盛岡市生まれ。英検1級。現在、関東学院大学国際文化学部非常勤講師。専門は生成文法。大学では、英検対策、英語学などの授業を担当。

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