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Answers ~解答・解説~
次の(1)から(5)までの( )に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。
[英検 2021年度 第2回検定問題より]
(1)
正解: 1
Kate closed her bedroom window because the sound of the construction on her street was ( irritating ) her.
- irritating
- judging
- detecting
- exchanging
【 訳 】
ケイトは、通りの建設工事の音が彼女をイライラさせていたので、寝室の窓を閉めた。
【解説】
動詞の問題。空所のあるbecause節は「建設工事の音が彼女を( )させていたので」と主節の理由を述べています。
主節はKate closed her bedroom window.「ケイトは寝室の窓を閉めた」ですから、工事の音がケイトを「どうさせていた」ので彼女が窓を閉めたのかと考えます。
正解はirritate「~をイライラさせる」の現在分詞1. (was) irritating「イライラさせていた」です。
他の選択肢:2. judging「judge(判断する)の-ing形」、3. detecting「detect(見つける)の-ing形」、4. exchanging「exchange(交換する)の-ing形」
irritateは「(~を)イライラさせる」という意味の他動詞です。英語ではこのような感情を表す動詞(感情動詞)は、「(人を)~させる」という意味を含んでおり、日本語の表現と異なることに注意が必要です。
同様の動詞に、surprise「驚かせる」、excite「ワクワクさせる」、interest「興味を起こさせる」、disappoint「がっかりさせる」、please「喜ばせる」などがあります。これらの動詞を「(人が)~する」と表現するときは受動態にします。
(例)
The foolish question irritated me.
「そのばかげた質問は私をイライラさせた」
I am irritated by the foolish question.
「私はそのばかげた質問にイライラした」
(2)
正解: 4
During his lifetime, the scientist made outstanding contributions to the study of the solar system, to say ( nothing ) of his research in physics.
- worse
- further
- better
- nothing
【 訳 】
一生を通して、その科学者は太陽系の研究に優れた貢献をした。物理学における彼の研究は言うまでもない。
【解説】
慣用表現の問題。空所を含む副詞句は「物理学における彼の研究は( )」です。
その前文はthe scientist made outstanding contributions to the study of the solar system「その科学者は太陽系の研究に優れた貢献をした」です。
この文中の「太陽系の研究」と、空所を含む句の中の「物理学における彼の研究」の2つがどうつながるか考えます。
正解は、4. (to say) nothing (of)「~は言うまでもなく、~はもちろん」となります。
他の選択肢:1. worse「より悪い」、2. further「さらに遠く」、3. better「より良い」
慣用表現 to say nothing of ~は「~は言うまでもなく」です。慣用表現をたくさん知っていると、空所の前後の語句を見て素早く正解を見つけることができます。
(例)
She can speak German and French, to say nothing of English.
「彼女は英語はもちろん、ドイツ語とフランス語も話せる」
(3)
正解: 2
If Tom's grandparents ( hadn't bought ) a computer last year, they'd still be using their old typewriter.
- haven't bought
- hadn't bought
- wouldn't buy
- don't buy
【 訳 】
もしトムの祖父母が去年コンピューターを買っていなかったら、彼らはまだ古いタイプライターを使っていることだろう。
【解説】
仮定法の問題。空所のあるif節(条件節)は「もしトムの祖父母が去年コンピューターを( )していなかったら」です。
節内にlast yearという過去を表す語句があるので、過去の事実と反することを表す仮定法過去完了「~していなかったら」が用いられます。
仮定法過去完了の形は、If+S+had+過去分詞ですから、正解は2. hadn't bought「買っていなかったら」となります。
他の選択肢:1. haven't bought「現在完了形の否定」、3. wouldn't buy「推量の助動詞の否定」、4. don't buy「現在形の否定」
仮定法では、仮定法過去と仮定法過去完了が混合する文もあります。その場合は大抵、主節(帰結節)にstill(今もなお)やnow(今)のような現在を表す語句があります。この問題文は、条件節が仮定法過去完了で帰結節が仮定法過去の混合型です。
(例)
If I had studied harder at school, my life would be much better now.
「学生時代にもっと勉強しておけば、今頃私の人生はもっと良いものだっただろう」
(4)
正解: 2
Monica trained very hard for the state tennis championships. ( Despite ) her efforts, she could not win.
- Above
- Despite
- Outside
- Within
【 訳 】
モニカは州のテニス大会のために一生懸命練習をした。彼女の努力にもかかわらず、彼女は勝つことができなかった。
【解説】
前置詞の問題。空所を含む文は「彼女の努力( )、彼女は勝つことができなかった」です。
その前の文でMonica trained very hard for the state tennis championships「モニカは州のテニス大会のために一生懸命練習した」と述べています。
「練習の努力」と「勝てなかった」を文脈的につなぐ逆接を表す前置詞、2. Despite「~にもかかわらず」が正解となります。
他の選択肢:1. Above「~の上に」3. Outside「~の外に」4. Within「~の中に」
前置詞despite「~にもかかわらず」の同義語にin spite ofがあります。どちらも後ろに名詞(句)がきます。
(例)
In spite of all our efforts, the plan ended in failure.
「我々のあらゆる努力にもかかわらず、その計画は失敗に終わった」
(5)
正解: 1
Shuntaro has always tried to help the other members of the chess club. He has been doing so ( all the more ) since he became the club's president earlier this year.
- all the more
- all the best
- all the better
- all the most
【 訳 】
シュンタロウはいつもチェス部の他の部員を助けようとしている。彼は今年始めに部長になって以来、より一層そのようにしている。
【解説】
比較級を用いた表現の問題。空所を含む2文目前半の文は「彼は( )そのように(他の部員を助けようとしようと)している」と述べています。
それに続く節はsince he became the club's president earlier this year.「彼が今年始めに部長になって以来」です。
部長になったことによって、それ以前と比べて「どのくらい」他の部員を助けているのかと考えます。正解は1. all the more「より一層」となります。
他の選択肢: 2. all the best「(別れ・友人への手紙の末尾の言葉)万事うまくいきますように」、3. all the better「かえって」、4. all the mostはall the moreの誤り
all the + 比較級で「ますます~、一層~」という意味を表します。
(例)
We respect him all the more for his honesty.
「彼は正直なので、私たちはより一層彼のことを尊敬している」
She works all the harder because she has a child.
「彼女には子供がいるので、それだけ一層一生懸命に働く」
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