大学選びはとても大事です。人と同じで、大学や学部学科とも相性があるからです。いわゆる「校風」で大学全体の空気感を、それと同時に学びの内容を調べて自分が学びたいと思える学部学科なのかをしっかり見極める必要があります。ですから、少しでも早くから大学選びを始めてください。
相性のよい大学、学部学科を見つける
学びたいことが決まっていない人は、気になる大学から調べます。最初は手が届かない憧れの大学でもかまいません。「大学案内」は毎年5月〜7月頃に新年度版の配布が始まります。まだ手に入らない時期なら高校の進路指導室などで旧年度版を閲覧するか、大学のホームページを検索します。学部学科の紹介ページに目を通せば、興味ある学問が見つかるかもしれません。
学びたいことや学部学科が決まっている人は、その学問分野の何について学びたいのかを考えてください。たとえば、「国際協力」に関心があるとします。ただ、国際協力といっても支援の仕方は様々です。外交なのか、教育なのか、経済なのか、農業による食糧支援なのか、それとも総合的に学びたいのか等々。いずれも進むべき学部学科が異なるので、自分のやりたいことを深掘りしておく必要があります。時間があるなら、実際に関連する活動をしたり、専門家に会い行ったりしてみるのもよいでしょう。
気になる学部学科を見つけたら、同じような学部学科のある他大学と比較してみましょう。似た名称の学部学科でも、大学ごとに特徴や強みがあります。自分がもっとも惹かれる学びの環境がある大学を絞り込んでいきます。
オープンキャンパスへの参加も有効!
大学の絞り込みができたら、今度はオープンキャンパスに出かけましょう。難関校の多くは7月〜8月の夏休み中に実施しますが、それ以外は春休みから秋まで定期的に、ほぼ1年中行う大学もあります。オープンキャンパスでは、大学全体の説明会に参加するとその大学が推したい魅力があますことなく聞けるでしょう。
気になる教員の模擬授業があればぜひ受講して、講義後に個別相談するのもオススメです。勉強や就職のサポート体制、ふだんの生活事情については、学生による相談コーナーを利用すると、本音や現実を聞けます。資格取得や留学を考えている人は、調べればわかるサポート体制だけでなく、実際に学生がどんな準備を進めていったかをぜひ聞いてみましょう。
まだ進路について、何も決まっていない人もオープンキャンパスに行くと、エンジンがかかります。高1から学校の指導でオープンキャンパスへの参加が義務付けられている人が多いと思いますが、受験へのモチベーションを上げるためにも、積極的な気持ちで出かけてください。