みなさんは、普段からニュースに触れていますか?「毎日、スマホでニュースサイトを見ています」という方も多いでしょう。ほとんどのニュースサイトは無料だし、手軽に内容を見ることができて便利ですよね。ですが、自分の興味があるニュースばかり読んでいませんか? それでは身に付く知識が偏ってしまうかも。ここでは真に情報に強くなるためのポイントをお伝えします。
スマホニュースやSNSでは情報の偏りが生じやすい?
昔は、多くの家庭で新聞が普及し、電車の中では新聞を読んでいる人がたくさんいました。しかし、ネットの普及とともに新聞の購読者数も減り、今では電車内でもスマホを見ている人がほとんどです。「新聞は読んでいないけど、ニュースアプリやSNSを見ているから大丈夫」と思っている方も多いでしょう。
ですが多くのニュースアプリやSNSでは、その人が関心のあるニュースを選んで「お勧め記事」が掲載されるようになっています。これによって「情報の偏り」が起きやすくなっていることに注意する必要があります。というのも、関心のある情報ばかり追っていると、自分でも気が付かないうちに視野が狭くなり、柔軟性や理解力が低下する恐れがあるからです。この時代、意識して幅広い分野の情報に触れることが、実はとても大事なのです。
興味のない情報にも積極的に触れてみよう!
そこでお勧めしたいのが、ネットニュースや新聞、テレビ、ラジオ、雑誌など、さまざまなメディアを通して多彩な情報に触れるようにすることです。普段よくニュースを見る人はあえて関心の薄い記事をチェックするようにして、あまりニュースを見ないという人は、ほんの少しの時間でも記事を読んでみること、などの習慣作りから始めてみてください。
その中でよくわからないことが出てきたら、そのままにせず自分で調べるクセをつけましょう。それによって知的探求力が高まり、「これまで興味なかったけど意外と面白い」など、新たな興味の発見につながるかもしれません。巷にあふれるフェイクニュースに惑わされなくなると同時に、多角的に物事を見る力が付き、自分の意見を持てるようになるはずです。
情報に強くなると総合型選抜にも有利?
日常からニュースに触れ、わからないことを調べる習慣がつくことで、大学入試の総合型選抜で有利になるかもしれません。総合型選抜では、受験者が大学のアドミッションポリシーに合っているかどうかを見るために面接が行われますが、それが非常に重要な試験項目となります。面接でよく聞かれる質問には、志望理由や入学後にやりたいこと、自分の長所・短所、高校で頑張ったことなどのほか、「最近気になったニュース」や「〇〇のニュースについてどう思いますか」といった質問をされることがあり、普段からニュースに触れていないと、回答がしどろもどろになってしまいます。日頃からニュースをチェックして、社会で起きている出来事や社会情勢に興味を持つようにしておきましょう。
自分の視野を広げたり理解力を高めたりするだけでなく、受験を有利に進めるうえでも、幅広い情報に触れることが大事です。皆さん、ぜひ心がけてみてください。