4月の進級は、また一歩、受験が近づく時期です。3年生になる人は、より具体的に受験対策をしなければならないですし、2年生になる人も早めの準備を意識したいところです。そこで、受験生活開始に向けた心がまえをお伝えします。
自分だけの受験までのスケジュールを立てる
受験生活に必要なのは、受験までのスケジュール感を把握することです。高3生であれば、受験本番までもう1年をきっているので、具体的な勉強や受験準備のスケジュール作成が大切ですが、高1・2生は、部活や留学、英語検定などの資格取得といった受験教科の勉強以外の計画も組み込んだスケジュールを書き出しましょう。
その際、早めに決定したいのが、受験方法です。一般選抜なのか総合型選抜なのか、学校推薦型選抜の中でも指定校推薦なのか、自己推薦なのかまで決めておくことが大切です。なぜなら、受験方法によって準備が大きく異なるからです。部活によっては、受験直前まで大会出場を目指す人もいます。その場合、一般選抜での現役合格には相当の努力が必要です。指定校推薦を視野に入れ、1年次から志望校に合わせた評定平均をキープすることも考えましょう。
受験準備は大学生&大人になる準備でもある
総合型選抜なら、どういう自己アピールするかを考え、そのための準備を始めます。部活の実績であれば、好成績を残すための努力が必要ですし、大会実績はなくても部活で自分がどんな努力ができたのかを証明できるよう日頃から考えて行動します。生徒会活動も同様です。また、探究活動も計画性が必要です。今やほとんどの高校生が探究活動を行っています。中には大学生以上の研究成果を挙げる人もいるので、並大抵の探究では通用しません。
受験準備は大学生になる準備でもあります。大学で何を学びたいのかを見極め、それに必要な力をつけておくことも大切です。簡単にできることは、日々の授業をしっかり学ぶこと。また、自分の学びたい学問やその周辺分野を幅広く吸収するように心がけます。
大学生になって意外と落とし穴になるのが数学の知識の有無です。今、大学では文系理系を問わずデジタルサイエンスを学びます。文系だからと毛嫌いせずに、数学や情報の授業もしっかり聞いておきましょう。
逆に、理系であっても、読解力や考える力が求められる時代です。高校時代は読書をして多様な知識に触れ、友達と様々なテーマで話し合い、自分磨きをすることで受験だけを目標にせずに、大人になる準備をしてください。