塾選び完全マニュアル

3月は塾の新年度授業のスタート時期です。受験に向けて塾を検討している人は、2月のうちに塾探しを始めると、よりよいスタートが切れるでしょう。あなたに合った塾選びを一緒に考えましょう。

 

 

勉強との向き合い方で分かれる塾選び

 

塾には主に個人塾と中堅・大手予備校があり、その中には個別指導と集団指導、個別と集団の併合型、通信制、または通信制と通学制の併合型などがあります。個別指導にも1対1と、個別のブースになっているけれど複数の生徒に先生が1人というタイプも。また、塾ではないけれど、家庭教師という選択肢もあります。

個人塾の場合は近所で探すことが可能ですが、中堅・大手予備校は主要駅にしかない場合も。高校の通学路にあればよいですが、休日に自習室を使う時には時間的なロスもあります。

一方で、中堅・大手予備校には情報力や、自習室をはじめとする充実した設備があります。ただ、大学の情報そのものは、自分で手に入れることが容易な時代なので、ふだんは個人塾に通い、大手の模擬試験を受けるという方法もあります。

勉強との向き合い方によっても向き不向きがあります。補足程度でよい人や塾の少ない地域の人は通信制がおススメですが、集団では質問しづらいとか、みんなに追いつくところからという人は、まずは個別や家庭教師を利用しながら、徐々に集団に移行するという手も。なまけ癖がある人は、通信制より通学制、集団より個別がよいでしょう。

ただ、個別や家庭教師は費用が高額になります。経済的に難しい人は、集団塾を利用しながら、塾や高校の先生への質問を積極的に行うよう努めてください。経済的に塾通いそのものが厳しい人も、決して勉強をあきらめないでください。困窮家庭の学習支援を目的とした無料塾や、動画配信の講義などを活用しましょう。

 

 

同じ目的をもった仲間との勉強がモチベーションにつながる

 

目的に応じた塾選びも大切です。総合型選抜を受ける人は、総合型選抜に強い塾を選びましょう。教科の授業だけでなく、しっかりとした志望理由書や論文を書けるよう多角的な指導が受けられます。最難関の医学部受験を目指す人は、医学部に特化した指導が受けられる医学部専門予備校を検討するのもよいでしょう。同じ目的をもった仲間との勉強がモチベーションにつながります。

最近よく聞くのが、塾で主要教科以外に社会科も受講したいのに、親が反対するケース。親世代の社会科が「暗記物」とされていたせいですが、現在の社会科は暗記だけでは太刀打ちできません。自分には社会科の強化が必要だと思う人は、「現在の受験では、どの教科でも“思考力、判断力、表現力”が求められ、そのためには訓練が必要だ」と伝えて親を説得してください。

大学受験の成功は自分の努力が最重要ですが、よりよい指導者と出会えるか否かも実は大きく影響します。自学習や高校での指導だけでは不安な人は、真剣に塾選びをしましょう。

 

 

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