解答・解説ページ
Answers ~解答・解説~
次の英文を読み、その文意にそって(1)から(4)までの( )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。
[英検 2015年度 第3回検定問題より]
Love Locks
"Love locks" are little locks on which lovers write their names. For over 20 years, couples around the world have been attaching such locks to the sides of bridges. After that, the couple often throws the key into the river below the bridge. This is meant to be a symbol of the couple's love, which they hope will last forever. No one knows for sure where this idea started. However, there are many ( theories ). Some people think that it started in Italy, and others think that it started in China. Wherever it started, though, it is now a common practice in many countries.
Although the people who attach the locks think the idea is ( romantic ), they have been causing problems in a number of cities. Paris, in particular, has been struggling with the difficulties caused by these locks. Paris is a favorite holiday destination for lovers, so many of these visitors began attaching locks to bridges around the city. One especially popular bridge was the Pont des Arts. Before long, the locks on the bridge were as heavy as 20 elephants. The ( weight ) caused some parts of the bridge to break off and fall into the river.
In the beginning, the city council did not want to act against the custom because the council knew how much visitors liked it. In 2014, though, two Americans living in Paris started a campaign to have the locks removed. Many local people agreed, saying the locks were ugly and could further damage the bridge. In 2015, the city cut all the locks from the bridge. Many visitors have ( opposed ) this decision. They believe that this action destroyed an important symbol of love in the city.
【 訳 】
愛の南京錠
「愛の南京錠」とは、恋人たちがそこに自分たちの名前を書く小さな錠のことである。20年以上にわたって、世界中のカップルがその錠を橋の横側にとりつけてきた。その後、彼らはよくその鍵を橋の下の川に投げ入れる。これは彼らの愛の象徴となり、彼らは永遠にその愛が続くことを望む。この考えがどこで始まったかは、だれもはっきりとは知らないが、多くの説がある。イタリアで始まったと考えている人もいれば、中国で始まったと考えている人もいる。どこで始まったとしても、今やそれは、多くの国でよく行われることとなっている。
錠をとりつける人たちは、その考えがロマンチックだと思ってるが、多くの都市では問題を引き起こしている。特にパリでは、この錠による難題に以前から長いこと悩まされ続けている。パリは恋人たちの間では人気の休日の旅行先で、そこを訪れた恋人たちの多くが、錠を街中の橋に取り付け始めた。特に人気の橋は、ポンデザールだった。やがてその橋にとりつけられた錠は、象20頭と同じほど重くなった。その重みで橋は部分的に壊れ、川の中に落ちてしまった。
市議会は当初、観光客がいかにその慣習を気にいっているのかを知っていたので、それに反するような行いはしたくなかった。しかし2014年には、パリに住んでいる2人のアメリカ人が、その錠を撤去するキャンペーンを始めた。多くの地元の人たちは、その錠は見た目がよくないし、橋にさらにダメージを与える可能性があると言って賛成した。2015年に市は、すべての錠を橋から取り外してしまった。多くの観光客はこの決定に反対した。彼らは、市がおこなった行為が、その街のなかにあった大切な愛のシンボルをこわしてしまったと思っている。
(1)
正解: 3
- challenges
- chances
- theories
- reasons
【解説】
第1段落では、「愛の南京錠」がどのようなものかについての説明がなされています。空欄を含む文がHoweverで始まっていることに注目しましょう。その前の内容(どこでその慣習が始まったのかははっきりとはわからない。)とは逆のことを言っていると予想できます。
空欄の後には、some people think……, and others think …..、といろんな人の考えが書かれています。始まりの場所についてはわからないと言いつつ、いくつかその発祥の地が書かれているので、いろんな説がありそうです。正解は、3. theories「説」です。
他の選択肢:1. challenges「挑戦」、2. chances「機会」、4. reasons「理由」。
(2)
正解: 2
- reliable
- romantic
- costly
- strange
【解説】
空欄を含む文が、接続詞Althoughで始まっていることに注目しましょう。空欄の前と後では、逆の内容が書かれていると予想できます。空欄の後には、南京錠の問題点が書かれているので、空欄にはポジティブな内容が入りそうです。
第1段落で、カップルたちはその慣習を愛のシンボルだと思っているとあったので、正解は、2. romantic「ロマンチックな」です。
他の選択肢:1. reliable「信頼できる」、3. costly「高価な」、4. strange「奇妙な」。
(3)
正解: 1
- weight
- length
- storm
- fire
【解説】
空欄の前では、象と比較することによって、橋に取り付けられた錠の重さを強調しています。as heavy as 20 elephantsの部分がポイントです。そしてその重みのために、橋が部分的に崩れて川に落ちてしまったと考えられます。正解は1.weight「重さ」です。
第2段落では、「愛の南京錠」が引き起こしている問題について書かれています。
他の選択肢:2. length「長さ」、3. storm「嵐」、4. fire「火」。
(4)
正解: 4
- delayed
- respected
- reached
- opposed
【解説】
第3段落は、「愛の南京錠」が引き起こしている問題への対処について書かれています。空欄の前では、市議会が橋からすべての錠を取り外したとあり、それに対する観光客の反応が問われています。そのあとの文章に注目するとよさそうですね。
市議会がとった対処法について不満があることが、最後の文(They believe that this action destroyed an important symbol of love in the city.)からわかります。正解は4.opposed「~に反対した」です。
他の選択肢:1. delayed「~を遅らせた」、2. respected「~に敬意を表した」、3. reached「~に達した」。
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