英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】 

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2016年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2 

 

( Friday ) is my favorite day of the week.

 

  1. Morning
  2. Friday
  3. December
  4. Winter

 

 

【 訳 】

「金曜日は週のうちで一番好きな日です」

 

【解説】

この問題では、day of the weekの意味がわかれば解答できます。dayは「日」、weekは「週」、of ~は「~のうちの」の意味です。A of Bで、「BのうちのA」の意味になります。「週のうちの日」なので、曜日を答えればよいので、正解は2のFriday「金曜日」です。

 

選択肢1.のmorningは「午前、朝」、3.のDecemberは「12月」、4.のwinterは「冬」の意味です。
3であれば、December is my favorite month.「12月は私の一番好きな月です」、4.であれば、Winter is my favorite season.「冬は私の一番好きな季節です」のように表します。

 

favoriteは「大好きな、一番好きな」の意味で、特に好きなものを言うときに使います。

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

A: Jenny! Your schoolbag is on the table. ( Put ) it in your room, please.

B: OK, Mom.

 

  1. Put
  2. Catch
  3. Give
  4. Write

 

 

【 訳 】

A:「ジェニー!あなたの学校のかばんがテーブルの上にあるわよ。あなたの部屋においてちょうだい」

B:「わかりました、お母さん」

 

【解説】

選択肢はすべて動詞です。動詞が選択肢の場合、その直後の目的語との組み合わせとして適切な単語を選びます。この文の場合、目的語がit(=your schoolbag)なので、「あなたのかばんを~する」に当てはまる動詞を選びます。あとにin your room「あなたの部屋に」があることから、正解は1.のput「~を置く」です。

 

選択肢2.のcatchは「~をつかまえる」、3.のgiveは「~を与える」、4.のwriteは「~を書く」の意味です。

 

4級でよく出題される次の基本的な動詞とその意味を覚えておきましょう。
take「~をとる」、see「~が見える、~と会う」、speak「~を話す」、have「~をもっている、~を食べる」、send「~を送る」、clean「~をきれいにする、~を掃除する」、stop「~を止める」、draw「~を描く」、learn「~を学ぶ」、wear「~を着ている」、ask「~をたずねる」、ride「~に乗る」lose「~に負ける」、win「~に勝つ」、make「~をつくる」、visit「~を訪れる」、start「~を始める」、attack「~を攻撃する」、receive「~を受け取る」、close「~を閉める」、join「~に加わる」、need「~を必要とする」、finish「~を終える」、tell「~を伝える」、cook「~を調理する」、drive「~を運転する」、hope「~を望む」

 

また、よく動詞の過去形も出題されるので、原形だけではなく、過去形も辞書などで調べて覚えるようにしましょう。

 

 

 

(3)

 

正解: 3  

 

A: What ( kind ) of animals do you like?

B: I like dogs. I have three dogs now.

 

  1. idea
  2. color
  3. kind
  4. team

 

 

【 訳 】

A:「あなたはどんな種類の動物が好きですか?」

B:「犬が好きです。今、犬を3匹飼っています」

 

【解説】

英検の大問1には、熟語(2語以上で1つの意味を示す語句)の知識が試される問題がいくつか設けられています。

 

Whatの直後に(   )of animalsがあり、それに続いてdo you likeがあるので、whatは「どんな~」の意味で使われています。Bが「犬」と答えているので、動物の種類を答えていることがわかります。したがって、正解は3.のkind「種類」です。

 

選択肢1.のideaは「考え」、2.のcolorは「色」、4.のteamは「チーム」の意味です。

 

kindを使った疑問文とその答え方を確認しましょう。

(例)
A:What kind of food do you like?

B:I like Japanese food.

A:「あなたはどんな種類の食べ物が好きですか?」

B:「日本の食べ物が好きです」

 

A:What kind of music do you like?

B:I like rock music.

A:「あなたはどんな種類の音楽が好きですか?」

B:「ロックが好きです」

 

A:What kind of movies do you like?

B:I like anime.

A:「あなたはどんな種類の映画が好きですか?」

B:「アニメが好きです」

 

kindで質問されたときは、sushi, JUJU, STAR WARSなど具体的な名前で答えるのではなく、そのジャンルなどで答えます。

 

 

 

(4)

 

正解: 4

 

Mom was ( talking ) on the phone when I came home.

 

  1. talk
  2. talks
  3. talked
  4. talking

 

 

【 訳 】

「私が帰宅したとき、母は電話で話していました」

 

【解説】

選択肢の単語はすべて動詞talkの変化形です。したがって、単語の意味の違いを考えるのではなく、文の中の(   )の位置に適する形を考えます。

 

(   )の前にbe動詞であるwasがあることから、この文は過去進行形の文になりそうです。過去進行形は、過去のある時点で進行していることを表す表現です。when I came home「私が帰宅したとき」が過去の時点を表しています。したがって、正解は4のtalkingです。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

(例)

① 文の流れが過去のことを述べていないか →過去形

I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっていないか →-(e)sの形

My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にないか →原形

My son can’t eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれていないか →原形

I didn’t eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形にならないか →-ing形

My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

Judy and I ( were ) at the library this morning.

 

  1. is
  2. am
  3. were
  4. was 

 

 

【 訳 】

「ジュディ―と私は今朝、図書館にいた」

 

【解説】

選択肢はすべてbe動詞です。be動詞は、主語の数(単数か複数か)と時制(現在か過去か)により使い分けます。この文の場合、主語はJudy and Iなので複数です。選択肢の中で主語が複数のときに用いるbe動詞はwereだけなので、正解は3.のwereとなります。

 

am, is, are, was, were, beの例文を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

I am at the library.

主語がIで、現在を表す文

 

Ken is at the library.

主語が三人称単数で、現在を表す文

 

Ken and Tom are at the library.

主語が複数で、現在を表す文

 

Kevin was at the library then.

主語がIまたは三人称単数で、過去を表す文

 

We were at the library then.

主語が複数で、過去を表す文

 

I will be at the library.

willやcanなどの助動詞が使われている文 

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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