英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】 

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2016年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

【正しい語順と訳】

トムはサマーキャンプでたくさんの友達を作りました。

 

Tom ( made )( a lot of )( friends )( at )( summer camp ) .

① friends ② made ③ summer camp ④ at ⑤ a lot of

 

  1. ④ - ①
  2. ⑤ - ④
  3. ② - ④
  4. ③ - ②

 

 

【解説】

英文では[主語+動詞]の部分を最初に置きます。大問3では、[主語+動詞]の部分をはじめに考えることが解答のコツとなります。

 

主語のトムの後には、「作りました」に当たる動詞を置くので、Tom madeとなります。動詞のあとには目的語となる「たくさんの友達」を置きます。場所を表す語句は通常、その後に置きます。したがって、Tom made a lot of friends at the summer camp. の文が完成します。

 

make friendsで「友達を作る」で、「~と友達となる」はmake friends with ~となります。

 

a lot of ~は「たくさんの~」の意味で、数えられる名詞(可算名詞)にも数えられない名詞(不可算名詞)にも使うことができます。

 

(例)

There are a lot of trees in the park.

「その公園にはたくさんの木があります」

 = There are many trees in the park.

 

My uncle has a lot of money.

「叔父はたくさんのお金を持っている」

 = My uncle has much money.

 

 

 

(2)

 

正解: 3

 

【正しい語順と訳】

市役所の電話番号は何番ですか。

 

( What )( is )( the telephone number )( for )( City Hall ) ?

① the telephone number ② for ③ what ④ is ⑤ City Hall

 

  1. ① - ②
  2. ① - ⑤
  3. ④ - ②
  4. ④ - ⑤

 

 

【解説】

whatやwhereなどの疑問詞を使った疑問文は、疑問詞のあとにふつうの疑問文(yesかnoの答えを求める文)を続けます。yesかnoの答えを求める疑問文は、[is, are, was, do, did, canなど+主語~]の語順です。

 

このことから、whatを文頭に置き、そのあとにis the telephone numberを続けます。「市役所の」は電話番号であるnumberの直後に置きます。したがって、What is the telephone number for City Hall? の文が完成します。

 

疑問詞whereで始める疑問文をつくる問題はよく出題されます。次の例文を確認しましょう。

 

(例)

Where is your dictionary?

「あなたの辞書はどこですか?」

 

Where does Ken practice the piano?

「ケンはどこでピアノの練習をしますか?」

 

Where did you put your bag?

「あなたはかばんをどこに置いたのですか?」

 

Where can we play tennis?

「どこでテニスができますか?」

 

Where is Tom playing tennis?

「トムはどこでテニスをしていますか?」

 

Where is Lucy going to live?

「ルーシーはどこに住む予定ですか?」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順と訳】

ヘンリーは卒業式のためにスピーチの練習を始めました。

 

Henry ( began )( to )( practice )( his speech )( for ) the graduation ceremony.

① to ② began ③ for ④ his speech ⑤ practice

 

  1. ① - ④
  2. ④ - ②
  3. ⑤ - ③
  4. ① - ②

 

 

【解説】

主語のHenryのあとの動詞は「始めました」なのでbeganを置きます。次に目的語を考えましょう。「スピーチの練習」は「スピーチを練習すること」なので、to practice his speechとなります。「卒業式のために」はforを用いて、for the graduation ceremonyと表します。したがって、Henry began to practice his speech for the graduation ceremony. の文が完成します。

 

動詞の直後に置かれる目的語は必ず名詞となります。また、名詞の役割をもつ動名詞や不定詞も置くことができます。例文を確認しましょう。

 

(例)

Henry began a new job.

「ヘンリーは新しい仕事を始めた」

 

Henry began to study Japanese.

「ヘンリーは日本語の勉強を始めた」

 

Henry began reading a book.

「ヘンリーは本を読み始めた」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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