英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2016年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

【正しい語順と訳】

私はきょうの午後,歯医者に行かなければいけません。

 

( ① to the dentist ② this ③ to ④ have ⑤ go )

I ( have ) ( to ) ( go ) ( to the dentist ) ( this ) afternoon.

 

  1. ③ - ①
  2. ③ - ②
  3. ④ - ⑤
  4. ① - ②

 

 

【解説】

英文では[主語+動詞]の部分を最初に置きます。大問3では、[主語+動詞]の部分を初めに考えることが解答のコツとなります。

 

「私は行かなければいけません」なので、主語Iの後にはhave to goが続きます。goの後にはよくtoを置いて行く場所を表します。「歯医者に行く」はgo to the dentistです。「今日の午後」は時を表す語句なので、通常、文末に置きます。したがって、I have to go to the dentist this afternoon.の文が完成します。

 

英検4級では、動詞の前に置かれる語(句)がよく出題されます。次の例文を確認しておきましょう。

 

(例)

I'm going to see a movie this evening.

「今夜は映画を見る予定です」

(予定していることや起こることの確実性が高い未来のことについてはbe going toを用いる)

 

I will watch TV this evening.

「今夜はテレビを見よう」

(その場で決めたことや「~だろう」と予測することにはwillを用いる)

 

I had to go to the bank yesterday.

「昨日は銀行に行かなければならなかった」

(「~しなければならない」はhave[has/had] toを用いる)

 

You don't have to wait for me.

「あなたは私を待つ必要はありません」

(「~する必要はない」はdon't[doesn't / didn't] have to を用いる)

 

 

 

(2)

 

正解: 3

 

【正しい語順と訳】

アンバーは映画館で父親と母親の間に座りました。

 

( ① and ② sat ③ Amber ④ between ⑤ her father )

( Amber ) ( sat ) ( between ) ( her father ) ( and ) mother in the movie theater.

 

  1. ② - ④
  2. ④ - ①
  3. ② - ⑤
  4. ⑤ - ③

 

 

【解説】

まず、[主語+動詞]の部分を最初に考えましょう。「アンバーは座りました」なので、Amber satとなります。「映画館で」はすでに文末に書かれているので、「父親と母親の間に」の語句をAmber satの後に続けます。「~の間に」はbetweenです。したがって、Amber sat between her father and mother in the movie theater.の文が完成します。

 

between A and Bで、「AとBの間に」となります。「(二人の)男の子の間に」と言いたいときにはbetween boysとなります。

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

【正しい語順と訳】

どのバスがホテルに一番早く着きますか。

 

( ① will ② the hotel ③ which ④ bus ⑤ get to )

( which ) ( bus ) ( will ) ( get to ) ( the hotel ) first?

 

  1. ① - ⑤
  2. ① - ③
  3. ④ - ②
  4. ④ - ⑤

 

 

【解説】

疑問詞(who, what, which, where, whenなど)を用いる疑問文では、通常この疑問詞を文頭に置き、その後にyesかnoの答えを求めるふつうの疑問文の形を続けることが原則です。例えば、「あなたはどこに住んでいますか?」ならば、where+do you liveとなります。

 

しかし、この文は「どのバスが着きますか?」なので、「どのバス」に当たるwhich busが主語となっています。英文では主語の後には動詞を置くので、which bus の後には「着く」に当たる動詞を置きます。これからのことを言っているので、助動詞willを動詞の前に置き、will get toを主語の後に続けます。したがって、(Which bus will get to the hotel) first?の文が完成します。

 

他に疑問詞が主語となる文を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

What makes you sad?

「何があなたを悲しませているのですか?」

 

Who comes to school by bus?

「バスで学校に来る人は誰ですか?」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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