英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2016年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

【正しい語順と訳】

私の兄は、父と同じくらいゴルフがじょうずです。

 

( ① well ② golf ③ as ④ can ⑤ play )

My brother ( can ) ( play ) ( golf ) ( as ) ( well ) as my father.

 

  1. ④ - ①
  2. ④ - ⑤
  3. ② - ③
  4. ⑤ - ③

 

 

【解説】

英文では[主語+動詞]の部分を最初に置きます。大問3では、[主語+動詞]の部分を初めに考えることが解答のコツとなります。

 

主語のMy brotherの後に来る動詞を考えましょう。選択肢にcanとplayがあるので、この2語を使うとよさそうです。助動詞canは動詞の直前に置くので、My brother can playとなります。動詞playの後には「何を」に当たる目的語を置きます。「ゴルフが」なので、play golfとなります。「~と同じくらい…」は[as 形容詞/副詞 as ~]を使って表します。したがって、My brother can play golf as well as my father.の文が完成します。

 

スポーツなどが「上手(じょうず)」というのはいろいろな英語を使って表せますが、次の3通りの方法を覚えておきましょう。

 

My brother can play baseball well.

(動詞playを使っているので、副詞のwell「上手に」を用います)

 

My brother is a good baseball player.

(名詞のbaseball playerを修飾するので、形容詞のgood「上手な~」を用います)

 

My brother is good at baseball.「兄は野球が得意です」

(be good at ~は「~が得意です」の意味の熟語です)

 

 

 

(2)

 

正解: 2

 

【正しい語順と訳】

今日は家を何時に出る予定ですか。

 

( ① are ② going ③ to ④ you ⑤ leave )

What time ( are ) ( you ) ( going ) ( to ) ( leave ) home today?

 

  1. ① - ⑤
  2. ④ - ③
  3. ① - ③
  4. ④ - ①

 

 

【解説】

疑問詞(who、what、which、where、whenなど)を用いる疑問文では、疑問詞を文頭に置き、その後に通常の疑問文の形を続けることが原則です。例えば、「あなたはどこに住んでいますか?」ならば、where+do you live?となります。この問題ではWhat timeが文頭にあるので、「家を出る予定ですか」の疑問文を続ければよいことになります。日本語に主語は書かれていませんが、選択肢からyou「あなたは」であることが分かります。「~する予定です」は[be going to+動詞の原形]で表します。したがって、What time are you going to leave home today?の文が完成します

 

動詞leaveは「~を出る、~を去る」という意味があり、leaveの後には場所を表す語を直接置きます。

 

(例)

I have to leave school at three.

「私は3時に学校を出なければなりません」

 

I left Tokyo for Aomori early in the morning.

「私は朝早く、青森に向けて東京を後にした」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順と訳】

マイクは数学が得意ではありません。

 

( ① not ② at ③ is ④ good ⑤ math )

Mike ( is ) ( not ) ( good ) ( at ) ( math ) .

 

  1. ① - ②
  2. ④ - ③
  3. ① - ⑤
  4. ② - ④

 

 

【解説】

「~はありません」なので、否定の文であることが分かります。否定の文の作り方は、文中にbe動詞(am、is、are、was、were)が使われている場合にはbe動詞の後にnotを置きます。主語Mikeの後には動詞のisを置き、「~が得意です」は[be good at ~]を使って表せます。したがって、Mike is not good at math.の文が完成します。

 

否定文の作り方を確認しましょう。

 

①be動詞(am、is、are、was、were)がある場合には、be動詞の後にnotを置く

My father was not busy this week.

「父は今週、忙しくありませんでした」

 

②一般動詞(playやstudyなど)がある場合には、一般動詞の前に[do(does、did)+not]を置きます。

My father doesn't play golf.

「私の父はゴルフはしません」

 

③助動詞(canやwillなど)がある場合には、助動詞にnotを付けます。

I cannot swim well.

「私は上手に泳げない」

(canの否定形は通常cannotかcan'tを用います)

 

Mike won't come to the party.

「マイクはそのパーティーに行かないでしょう」

(willの否定形は通常won'tかwill notを用います)

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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