英検対策講座【3級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑥までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。

※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2016度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

【正しい語順と訳】

父といっしょに見た映画はすばらしかったです。

 

( ① my father ② watched ③ I ④ was ⑤ wonderful ⑥ with )

The movie ( I ) ( watched ) ( with ) ( my father ) ( was ) ( wonderful ).

 

  1. ⑥-①
  2. ②-①
  3. ⑥-⑤
  4. ②-④

 

 

【解説】

並べ替え問題では、文頭の[主語+動詞]の部分を初めに考えるのが解答のコツです。この文では「父といっしょに見た映画は」の部分が主語になります。日本語の語順と異なり、英語の語順では、「映画」→(どんな)→「私が父といっしょに見た」のようになります。つまり、The movieの後にI watched with my fatherを加えます。この部分が主語なので、後に動詞のwasを続け、The movie I watched with my father was wonderful.の文が完成します。

 

The movieの後に[主語+動詞]を付け加えることで、「○○が~する…」の意味になります。

 

(例)

The book I am reading now is interesting.

「私が今読んでいる本はお面白い」

この形では、関係代名詞のwhichまたはthatが省略されていると考えてよいでしょう。

 

名詞の後ろに語句を置いて、名詞を修飾する方法を後置修飾といいます。後置修飾の例を示しますので、確認しましょう。

 

The movie I saw yesterday was boring.

「私が昨日見た映画はつまらなかった」

[名詞+主語+動詞]のパターン

 

The man who lives in that house is my old friend.

「あの家に住んでいる男の人は私の旧友です」

[名詞(人)+関係代名詞who+動詞]のパターン

 

The man that I saw here yesterday was Mr. Ito.

「私が昨日ここで見掛けた人は伊藤氏でした」

[名詞(人やもの)+関係代名詞that+動詞]のパターン

 

The men playing tennis over there are my brothers.

「あそこでテニスをしている男の人たちは私の兄弟です」

[名詞+現在分詞]のパターン

 

The language spoken in this country is Spanish.

「この国で話されている言語はスペイン語です」

[名詞+過去分詞]のパターン

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

【正しい語順と訳】

あなたがその試験に合格したと聞いてうれしいです。

 

( ① you ② hear ③ glad ④ passed ⑤ to ⑥ that )

I'm ( glad ) ( to ) ( hear ) ( that ) ( you ) ( passed ) the test.

 

  1. ④-①
  2. ②-③
  3. ③-⑤
  4. ⑤-⑥

 

 

【解説】

文頭にI'mがあるので、その次には「うれしい」を表すgladを置きます。「聞いてうれしい」なので、I'm glad to hearとなります。次に聞いた内容を続けます。聞いた内容は「あなたがその試験に合格した」ということです。英語に直すとyou passed the testです。こうした主語と動詞のある文を続けるためには接続詞thatが必要です。したがって、I'm glad to hear that you passed the test.の文が完成します。

 

この文には不定詞が使われています。gladやsadのような感情を表す形容詞の後に不定詞を用いると、to以下のことが原因でそのような感情になったことを表すことができます。

 

(例)

I'm happy to meet you.

「あなたにお会いできてうれしいです」

 

I was surprised to hear the news.

「その知らせを聞いて驚いた」

 

I was sad to miss the train.

「その電車に乗り損ねて悲しかった」

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

【正しい語順と訳】

ピアノを弾くのは私にとって簡単ではありません。

 

( ① the piano ② easy ③ playing ④ me ⑤ for ⑥ isn't )

( playing ) ( the piano ) ( isn't ) ( easy ) ( for ) ( me ).

 

  1. ③-⑤
  2. ③-⑥
  3. ①-②
  4. ①-⑤

 

 

【解説】

主語は「ピアノを弾くのは」なので、Playing the pianoとなります。次に動詞を考えます。「簡単ではありません」なのでisn'tが動詞で、次にeasyを置きます。「私にとって」を最後に置き、Playing the piano isn't easy for me.の文が完成します。

 

主語は必ず名詞となります。「ピアノを弾くこと」のように動詞を使わなければならないときには動詞を名詞に変えます。変え方には2種類あり、動詞に-ingを付けて動名詞にする(playing the piano)か、toを付けて不定詞にします(to play the piano)。また、主語が長い場合には、主語にitを用い、It isn't easy for me to play the piano.と表すこともできます。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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