英検対策講座【3級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

Jennifer's father told us to drive ( carefully ) because the roads were very wet.

 

  1. softly
  2. carefully
  3. lightly
  4. helpfully

 

 

【 訳 】

ジェニファーの父親は、道路がとてもぬれているので気を付けて運転するように私たちに言った。

 

【解説】

選択肢はすべて-lyで終わる語です。これらは副詞で、主に動詞を修飾する役割をもった語です。空所の前にdrive「(車を)運転する」があるので、これと合った語を選びましょう。道路が雨でとてもぬれていることから、正解は2のcarefully「気を付けて、注意深く」です。

 

選択肢1のsoftlyは「軽く、さっと」、3のlightlyは「軽く、陽気に」、4のhelpfullyは「助けになって」の意味です。

 

[tell(told)+人+to+(動詞) ~]は「(人)に~するように言う(言った)」の意味になります。tellのところにはaskやwantが使われることがあります。例文を示しますので覚えておきましょう。

 

(例)

I asked my father to take me to the museum.

「父にその博物館に連れていってくれるように頼んだ」

 

I want Mike to be our captain.

「マイクに私たちのキャプテンになってもらいたい」

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

Mary was late for the tennis club meeting, so the members started ( without ) her.

 

  1. since
  2. between
  3. through
  4. without

 

 

【 訳 】

メアリーはテニス部のミーティングに遅刻したので、部員たちは彼女なしで始めた。

 

【解説】

選択肢はすべて前置詞です。前置詞は(代)名詞の前に置かれる語なので、(  )の直後の代名詞herと一つのまとまりのある語句となっています。herは女性を表す代名詞で、文頭の主語Maryの代わりに使われています。メアリーが遅刻をしたという状況から、正解は4のwithout「~なしで」です。

 

選択肢1のsinceは「~以来(ずっと)」、2のbetweenは「~の間に」、3のthroughは「~を通って」の意味です。

 

1のsinceはよく現在完了の文と一緒に用いられます。

 

(例)

I have lived in Tokyo since 2012.

「私は2012年から東京に住んでいる」

 

2のbetweenは二つのものや人の間にあることを示すので、後の(代)名詞が複数となります。

 

(例)

Mike is standing between two tall girls.

「マイクは二人の背の高い女の子たちの間に立っている」

 

Mike is standing between Ken and Lucy.

「マイクはケンとルーシーの間に立っている」

 

3は場所や時など、様々なことを表すことができます。

 

(例)

This river runs through Kochi.

「この川は高知を流れている」

 

I was in Canada though the summer.

「私は夏の間ずっとカナダにいた」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

Aunt Mary's dog is ( so ) big that it looks like a bear!

 

  1. so
  2. even
  3. yet
  4. over

 

 

【 訳 】

メアリーおばさんの犬はとても大きいのでクマのように見える!

 

【解説】

文中にthatがありますが、その後に主語itと動詞looksが続いているので、このthatは接続詞であることが分かります。(  )の直後に形容詞bigがあることから正解は1のsoです。[so ... that ~]は「とても…なので~」の意味の構文です。

 

選択肢2のevenは「~でさえ」、3のyetは「もう、(notと一緒に用いて)まだ(~ない)」、4のoverは「~を超えて」の意味です。

 

文中のlook like ~は「~のように見える」の意味です。likeは前置詞なので後に名詞を置きます。

 

(例)

That building looks like a Japanese castle.

「あの建物は日本の城のように見える」

 

 

 

(4)

 

正解: 1

 

Students ( who ) want to study in America have to study English hard.

 

  1. who
  2. what
  3. whose
  4. why

 

 

【 訳 】

アメリカで勉強したい生徒は英語を熱心に勉強しなければならない。

 

【解説】

この文には、want to studyとhave to studyの2つの動詞の意味を表す部分があります。この文は、Students want to study in America.とStudents have to study hard.の2文が1文になったものです。主語のStudentsがこの2文の共通した部分なので、主語の役割を持つ関係代名詞を空所に入れて、2文をつなぎます。したがって、正解は1のwhoです。

 

whoは人を修飾するときに用いる関係代名詞で、その直後に動詞を続けます。例を示します。

 

(例)

I have a friend who plays the guitar very well.

「私にはギターをとても上手に弾く友達がいる」

 

whoはa friendの代わりとなっています。a friendは単数なので、whoの後の動詞playには-sが付いています。

 

物や動物を修飾し、主語の役割をもつ関係代名詞はthatまたはwhichです。

 

(例)

I have two dogs that [which] have long ears.

「私は耳の長い犬を2匹飼っている」

 

that(whichでも可)はtwo dogsの代わりとなっています。

 

 

 

(5)

 

正解: 4

 

A: Have you ever ( eaten ) Korean food, Ann?

B: No, but I'd like to try it.

 

  1. ate
  2. eating
  3. eat
  4. eaten

 

 

【 訳 】

A: あなたは今までに韓国料理を食べたことがありますか、アン?

B: いいえ、でも食べてみたいです。

 

【解説】

選択肢はいずれも動詞eatの変化形です。文の中の(  )の位置や他に使われている単語をよく見てみましょう。この文にはhaveが使われています。したがって、[have+過去分詞]の現在完了の文になるので、正解は4のeaten(eatの過去分詞)です。

 

everは「今までに」という意味で、現在完了の疑問文でよく使われます。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

(例)

① 文の流れが過去のことを述べていないか →過去形

(例) I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっていないか →-(e)sの形

(例) My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(shouldやmustなど)が直前にないか →原形

(例) My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれていないか →原形

(例) I didn't eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形にならないか →-ing形(現在分詞)

(例) My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ be動詞が直前にあり、受け身の文にならないか →過去分詞

(例) Now, sushi is eaten in many countries.

「今では寿司は多くの国々で食べられている」

 

⑦ haveが直前にあり、現在完了の文にならないか →過去分詞

(例) I have never eaten Japanese food.

「私は一度も日本料理を食べたことがない」

 

⑧ 名詞の直後で「~している」 と説明を加えているか →-ing形(現在分詞)

(例) Do you know the boy eating a banana over there?

「あそこでバナナを食べている男の子を知っていますか?」

 

⑨ 名詞の直後で「~される、~された」と説明を加えているか →過去分詞

(例) Tempura is one of the dishes eaten by many people.

「天ぷらは多くの人に食べられている料理の一つです」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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