間もなく英検二次試験(面接)。二次試験である、スピーキングテストのポイントと対策を分かりやすく解説します。本番で実力が発揮できるよう、二次試験に向けて確認しましょう。
「自分のこと」「自分の考え・意見」を言えるようになろう!
英検3級・準2級・2級の二次試験は、面接形式になるスピーキングテストで、会話能力を直接測定します。「自分のこと」や「自分の考え・意見」を表現することも求められます。
普段から、日常のことや社会で話題になっていることに関心を持ち、それらについて、自分の意見や考え方を英語で言えるようにしておきましょう。
では、二次試験のポイントと対策を述べますので、試験の流れをつかみ、合格を目指してください。
二次(面接)試験の流れと受け方
01 係員の指示で面接室に入ります。受験者シールを必ず胸に着けてください。
02 入室したら、面接委員に「面接カード」を手渡します。
03 面接委員が着席するよう英語で指示をします。
04 面接委員が受験者に英語で名前と受験級を確認した後、"How are you?"などの簡単なあいさつを行います。
05 英文とイラストがある「問題カード」が渡され、黙読するよう指示されます。黙読の時間は20秒です。
06 次に音読するよう指示("Now, please read the passage aloud."など)されます。よく聞こえるよう、英語のタイトルから読んでください。
07 3級と準2級は5つ、2級は4つの質問がされます。3級と準2級No.1からNo.3、2級のNo.1とNo.2は「英文の内容」や「イラスト」に関するものです。3級・準2級はNo.3、2級はNo.2のあとに問題カードを伏せるよう指示され、その後に「受験者自身の意見」を述べさせる質問がされます。
08 質問が終わると、面接委員がその旨を告げますから、「問題カード」を面接委員に返して退室します。
二次(面接)試験のポイントと対策
【1】 面接委員の目を見て話そう!
3級・準2級・2級では、最初に名前と受験する級の確認、How are you?などの簡単なあいさつを行います。
名前は面接委員からMay I have your name, please?などと聞かれますので、自分の名前を答えてください。
受験する級の確認は、This is the Grade 3 [Pre-2, 2] test. OK?などと聞かれます。
自分の名前も受験する級も、面接委員を見て、はっきりと答えてください。
【2】 自信を持って意見を述べよう!
パッセージ(カードの英文)を音読させられますので、日ごろから英文を読むときに、音読して、単語の発音や意味の区切り・アクセント・イントネーションに注意しながら練習しましょう。
3級と準2級では5つ、2級では4つの質問がされます。3級と準2級では4つ目の質問の前に、2級では3つ目の質問の前に、面接委員がPlease turn the card over.またはPlease turn over the card.などと言って「面接カード」を伏せるように指示します。
自信を持って、面接委員を見て明るくはっきりした声で応答しましょう。最後の質問では、面接カードの内容にしばられずに、「受験者自身の意見」が求められます。
【3】 発音や表現は正確さを大切に!
文法や発音は、正しいにこしたことはありません。しかし、内容を相手に正しく伝えることができれば、大減点にはなりません。
面接委員との対話形式になるので、生徒・学生の皆さんは、日ごろから学校の先生やALT(外国語の指導助手)の先生と「英語」で対話するよう心がけましょう。
【4】 積極的に話す姿勢も評価される!
二次試験では、面接室への入室から退室までの、受験者の「積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度」(アティチュード=attitude)も、評価されます。
面接委員に自分の言葉を理解してもらい、対話を続けようとする意欲を示すことが大切です。
※英検ウェブサイト「バーチャル二次試験」では、二次試験での面接室に入室してから退出するまでの流れを、音声付アニメーションを見ながら把握できます。
スタディギア for EIKEN
「スタディギア for EIKEN」は、面接形式で行われる英検二次試験にも対応(2級/準2級/3級)。自分だけでは対策の難しい面接対策を、本番と同じ流れで、スピーキング力と並んでリスニング力も磨くことができます。