英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第2回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 3

 

Many girls in my class have ( short ) hair.

 

  1. late
  2. slow
  3. short
  4. busy

 

 

【 訳 】

私のクラスの多くの女の子は髪が短いです。

 

【解説】

選択肢はすべて形容詞です。形容詞は名詞を修飾する語です。(  )の後のhair「髪の毛」と一緒に使われる単語を選びましょう。正解は3のshort「短い」です。

 

選択肢1のlateは「遅い」、2のslowは「ゆっくりとした」、4のbusyは「忙しい」の意味です。

 

形容詞を問う問題はよく出題されます。基本的な形容詞を覚えておきましょう。いくつか示しますので、意味を確認しておきましょう。

 

(1) simple (2) difficult (3) high (4) popular (5) famous (6) careful (7) different (8) soft (9) warm (10) important (11) sad (12) exciting (13) boring (14) glad (15) hungry (16) quiet (17) kind (18) heavy (19) fast (20) funny

 

<答え>

(1) 簡単な、質素な (2) 難しい (3) 高い (4) 人気のある (5) 有名な (6) 注意深い (7) 異なる (8) やわらかい (9) 暖かい (10) 重要な (11) 悲しい (12) 興奮する、わくわくする (13) 飽き飽きする、つまらない (14) うれしい (15) 空腹な (16) 静かな (17) 親切な (18) 重い (19) 速い (20) おかしい、こっけいな

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

Jeffrey goes to a different ( country ) every summer. This year, he'll go to Mexico.

 

  1. passport
  2. hobby
  3. radio
  4. country

 

 

【 訳 】

ジェフリーは毎年夏に違う国に行きます。今年、彼はメキシコに行きます。

 

【解説】

選択肢はすべて名詞です。動詞がgoなので、場所を表す単語が入ります。2文目で、メキシコに行くと述べていることからも、正解は4のcountry「国」です。

 

選択肢1のpassportは「パスポート」、2のhobbyは「趣味」、3のradioは「ラジオ」の意味です。

 

everyには「~ごとに、毎~」の意味があります。everyの後には名詞の単数形を続けます。

 

(例)

I go to the beach every weekend.

「私は毎週末にビーチに行きます」

 

My father saw a movie every Saturday.

「父は毎週土曜日に映画を見ていました」

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

I don't need an alarm clock. I always ( wake ) up at 6 a.m.

 

  1. say
  2. ask
  3. stop
  4. wake

 

 

【 訳 】

私は目覚まし時計が必要ありません。いつも午前6時に目が覚めます。

 

【解説】

目覚まし時計が要らないという1文目から、起きることに関係する表現が入りそうです。upの前に(  )があることから、upと組み合わせて使う語を考えましょう。正解は4のwakeです。wake upで「目を覚ます」の意味です。

 

同じような表現でget upがありますが、これは「(目を覚まして)起き上がる」の意味で使われます。

 

選択肢1のsayは「言う」、2のaskは「尋ねる」、3のstopは「止まる」の意味です。

 

 

 

(4)

 

正解: 4

 

Susan and I ( were ) in the same class last year.

 

  1. am
  2. are
  3. was
  4. were

 

 

【 訳 】

スーザンと私は昨年、同じクラスにいました。

 

【解説】

選択肢の単語はすべてbe動詞です。be動詞は主語や時制によって形が決まります。まず主語を見てみましょう。Susan and Iと複数となっています。主語が複数のときのbe動詞は、現在形であればare、過去形であればwereを用います。文末にlast year「昨年」があることから、この文は過去のことを述べていることが分かります。したがって、正解は4のwereです。

 

be動詞を使うときのルールを確認しましょう。

 

(例)

◇am - 主語がIで、現在のことを述べる文に用いる。

I am busy now. 「私は今、忙しいです」

 

◇are - 主語がyouまたは複数で、現在のことを述べる文に用いる。

You are busy now. 「あなたは今、忙しいです」

The students are busy now. 「生徒たちは今、忙しいです」

 

◇was - 主語がIまたは単数で、過去のことを述べる文に用いる。

I was busy last week. 「私は先週、忙しかったです」

My father was busy yesterday. 「父は昨日、忙しかったです」

 

◇were- 主語がyouまたは複数で、過去のことを述べる文に用いる。

You were busy last month. 「あなたは先月、忙しかったです」

We were busy last Sunday. 「私たちは先週の日曜日は忙しかったです」

 

 

 

(5)

 

正解: 4

 

A: Do you like history, Steve?

B: Yes, very much. I'm going (   ) Chinese history at university.

 

  1. study
  2. studies
  3. studied
  4. to study

 

 

【 訳 】

A: あなたは歴史が好きですか、スティーブ?

B: はい、とても。私は大学で中国の歴史を勉強するつもりです。

 

【解説】

選択肢の単語はすべて動詞studyが変化した形です。したがって、意味の違いではなく、文の中の(  )の位置に適する形を考えます。

 

(  )の位置がam goingの直後にあるので、これらと組み合わせて適する形を考えましょう。be going to ~は、「~するつもりです、~する予定です」とこれから行うことを表すことができます。したがって、正解は4のto studyです。be going toの後の動詞は原形を用います。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている →過去形

(例) I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数 →-(e)sの形

(例) My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある →原形

(例) My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれる →原形

(例) I didn't eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形 →-ing形

(例) My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ 前置詞の直後で、動名詞 →-ing形

(例) Thank you for coming to my party.

「パーティーに来てくれてありがとう」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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