英検対策講座【3級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2017年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

Keiko's family lives in an apartment now, but they are going to ( build ) a new house next year.

 

  1. taste
  2. imagine
  3. invite
  4. build

 

 

【 訳 】

ケイコの家族は現在、アパートに住んでいますが、来年、新しい家を建てる予定です。

 

【解説】

選択肢の単語はすべて動詞です。動詞を選ぶ問題では、その後に置かれる語句との組み合わせが正答への最も重要な要素です。この問題の場合、「新しい家を~する予定」なので、~の部分に当てはまる動詞を考えます。主語であるケイコの家族が現在アパートに住んでいる状況からも、正解は4のbuild「~を建てる」です。

 

選択肢1のtasteは「~の味をみる」、2のimagineは「~を想像する」、3のinviteは「~を招待する」の意味です。

 

be going to ~は、すでに決まっていること(予定)や近い将来について述べるときに用いる表現です。

 

 

(2)

 

正解: 2

 

A: What do you want to be when you grow up?

B: I'm not sure. I don't have any plans for my ( future ) yet.

 

  1. shape
  2. future
  3. energy
  4. culture

 

 

【 訳 】

A: あなたは大人になったら何になりたいのですか?

B: 分かりません。私の将来の計画はまだありません。

 

【解説】

大人になったら何になりたいのかをAが尋ねています。それに対し、BはI’m not sure.「分かりません」と応答しています。plans for ~で「~に対する計画」の意味になります。将来のことを話題にしているので、正解は2のfuture「将来、未来」です。

 

選択肢1のshapeは「形」、3のenergyは「エネルギー」、4のcultureは「文化」の意味です。

 

grow upは「大人になる、成長する」の意味の熟語です。

 

sureはよく使われる語です。次のような使い方があるので覚えておきましょう。

 

(例)

① 確信を持っていることを伝える

I’m sure (that) we will win the game.

「私たちがその試合に勝つと確信しています」

 

② 相手からの依頼に対してyesの意味で答える

A: Can you open the door for me?

「ドアを私のために開けてくれますか?」

B: Sure.

「いいですよ」

 

③ 相手がお礼を述べたときに応答する(軽い気持ちで応答する)

A: Thanks.

「ありがとう」

B: Sure.

「いえいえ」

 

 

(3)

 

正解: 2

 

Mary's dog ran ( away ) yesterday because she forgot to close the gate.

 

  1. with
  2. away
  3. from
  4. above

 

 

【 訳 】

メアリーが門を閉め忘れたので、彼女の犬は昨日逃げてしまいました。

 

【解説】

門を閉めるのを忘れてしまったという状況からran「走った」の後に続ける語を選びましょう。正解は2のawayです。run awayで「逃げる」の意味になります。awayは「離れて」という意味なので、走って離れていくイメージを持つことができます。

 

選択肢1のwithは「~と一緒に」、3のfromは「~から」、4のaboveは「~の上に」の意味です。

 

awayを使った表現を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

I live far away from here.

「私はここからずっと離れたところに住んでいる」

 

Go away.

「あっちへ行け」

 

Come away from the door.

「ドアから離れてこちらへ来なさい」

 

He walked away without a word.

「彼はひと言も言わずに立ち去った」

 

 

(4)

 

正解: 4

 

My sister loves music. She is good at ( singing ).

 

  1. sing
  2. sings
  3. sang
  4. singing

 

 

【 訳 】

私の姉[妹]は音楽が大好きです。彼女は歌うことが上手です。

 

【解説】

選択肢はsingとその変化形です。したがって、文の中の(  )の位置に適する形を考えましょう。前置詞atの後に(  )があることから、正解は4のsingingです。at、to、with、orなど前置詞の後には名詞を置きます。このsingingは名詞の役割をもつ動名詞で、「歌うこと」の意味になります。

 

be good at ~は「~が上手(得意)です」の意味です。

 

文の中で動名詞を使うことのできる位置を示しますので、確認しましょう。

 

① 主語の位置

Playing tennis is exciting.

「テニスをするのはわくわくします」

 

② 動詞の目的語の位置

I like playing tennis.

「テニスをするのが好きです」

 

③ 補語の位置

My hobby is playing tennis.

「私の趣味はテニスをすることです」

 

④ 前置詞の目的語の位置

I'm interested in playing tennis.

「テニスをすることに興味があります」

 

また、動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べていないか →過去形

(例) I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「レストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっていないか →-(e)sの形

(例) My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(shouldやmustなど)が直前にないか →原形

(例) My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれていないか →原形

(例) I didn't eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり、進行形にならないか →-ing形(現在分詞)

(例) My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ be動詞が直前にあり、受け身の文にならないか →過去分詞

(例) Now, sushi is eaten in many countries.

「今では寿司は多くの国々で食べられている」

 

⑦ haveが直前にあり、現在完了の文にならないか →過去分詞

(例) I have never eaten Japanese food.

「私は一度も日本料理を食べたことがない」

 

⑧ 名詞の直後で「~している」 と説明を加えていないか →-ing形(現在分詞)

(例) Do you know the boy eating a banana over there?

「あそこでバナナを食べている男の子を知っていますか?」

 

⑨ 名詞の直後で「~される、~された」と説明を加えていないか →過去分詞

(例) Tempura is one of the dishes eaten by many people.

「天ぷらは多くの人に食べられている料理の一つです」

 

 

(5)

 

正解: 4

 

A: Charles will meet us at the airport tomorrow, ( won't ) he?

B: I think so.

 

  1. doesn't
  2. can't
  3. isn't
  4. won't

 

 

【 訳 】

A: チャールズは明日、空港で私たちを出迎えてくれるのですよね?

B: そう思うよ。

 

【解説】

Aの文の形はCharles will meet us at the airport tomorrow,と疑問文ではありませんが、最後にクエスチョン・マーク(?)がついています。また、コンマ(,)の後に(  ) he?となっていることから、相手に同意を求めたり確認をとったりする際に用いる付加疑問文であることが分かります。動詞の部分がwill meetであることから、正解は4のwon'tです。

 

付加疑問文をつくる際は文頭の主語と動詞(助動詞を含む)の部分を見ます。次の例のように、肯定文であれば文末は否定形に、否定文であれば文末は肯定の形にします。

 

(例)

You play rugby, don't you?

「あなたはラグビーをしますよね?」

 

You don't drink milk at all, do you?

「あなたは牛乳をまったく飲みませんよね?」

 

Emma is from Sydney, isn't she?

「エマはシドニー出身ですよね?」

 

You aren't twins, are you?

「あなた方は双子ではないですよね?」

 

You visited that city last year, didn't you?

「あなたは昨年、その都市を訪れましたよね?」

 

Nancy has been to Osaka, hasn't she?

「ナンシーは大阪へ行ったことがありましたよね?」

 

You were busy yesterday, weren't you?

「昨日、あなたは忙しかったですよね?」

 

Grandpa couldn't drive a car, could he?

「おじいちゃんは車の運転ができなかったですよね?」

 

Students should read more books, shouldn't they?

「学生はもっと本を読むべきですよね?」

 

なお、付加疑問文に対してはYesかNoで応答します。次の例のようにdo you?やdon't you?の形からではなく、自分の立場が肯定ならyes、否定ならnoで応答するので確認しましょう。

 

(例)

You have a dog, don't you?

「あなたは犬を飼っていますよね?」

Yes.(飼っている場合) / No. (飼っていない場合)

 

You don't have a dog, do you?

「あなたは犬を飼っていませんよね?」

Yes.(飼っている場合) / No. (飼っていない場合)

 

Tom can play the piano, can't he?

「トムはピアノを弾けますよね?」

Yes. (トムがピアノを弾ける場合) / No. (トムがピアノを弾けない場合)

 

Tom can't play the piano, can he?

「トムはピアノを弾けませんよね?」

Yes. (トムがピアノを弾ける場合) / No. (トムがピアノを弾けない場合)

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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