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Answers ~解答・解説~
次の(1)から(5)までの( )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。
[英検 2018年度 第3回検定問題より]
(1)
正解: 4
A: Linda, are you ( dressed ) for the party yet?
B: No, I don't know what I should wear.
- needed
- signed
- moved
- dressed
【 訳 】
A: リンダ、もうパーティーの服装をしているの?
B: いいえ、何を着たらよいのかわからなくて。
【解説】
( )の前にbe動詞のareが使われていることから、選択肢の単語はすべて動詞の過去分詞の形であることが分かります(受け身の文)。動詞は動作や状態を表す品詞なので、どのような動作や状態が適するか、対話文から考えます。Aのせりふにあるthe partyからパーティーに関わること、Bのせりふにあるwearから(衣類などを)身に着けることが分かります。したがって、正解は4のdressedになります。be dressedと受け身で使われることで、「服装をして、身なりをして」という形容詞的な意味になります。
選択肢1のneededは「~を必要とする」、2のsignedは「署名する、~を身ぶりで知らせる」、3のmovedは「~を動かす、~を感動させる」の意味です(動詞の原形の意味を載せています)。
Aの文中のyetは、疑問文で「もう、すでに」、否定文で「まだ(~ない)」の意味です。使い方の例を示します。
(例)
Have you read that book yet?
「あなたはすでにその本を読みましたか」
Is Tom here yet?
「トムはもう来ていますか」
Our train has not arrived yet.
「私たちが乗る電車はまだ到着していません」
My watch is not found yet.
「私の腕時計はまだ見つかっていません」
Bのせりふにあるwhat I should wearは間接疑問と呼ばれ、I don't knowの直後に目的語として[疑問詞+主語+動詞]の形で続きます。例文を示します。
(例)
I know where Jim lives.
「私はジムがどこに住んでいるか知っています」
Do you know how old Jim is?
「あなたはジムが何歳か知っていますか」
My mother asked me who would go fishing with me.
「母は私に誰が私と一緒に釣りに行くのか尋ねた」
(2)
正解: 4
Matt usually leaves for work ( without ) eating breakfast. He has toast and coffee at a coffee shop near the station.
- since
- between
- through
- without
【 訳 】
マットはいつも朝食を食べないで仕事に出かけます。彼は駅の近くのコーヒー店でトーストとコーヒーをとります。
【解説】
( ) の後の語句がeating breakfast「朝食を食べること」の意味です。2文目から、外で朝食を食べることが分かるので、マットは家では朝食を食べないで出かけるようです。したがって、正解は4のwithout「~なしで」です。
選択肢はすべて前置詞です。前置詞は名詞の前に置いて、意味を加える役割をもつ品詞です。1のsinceは「~から(ずっと)」、2のbetweenは「~の間に」、3のthroughは「~を通って」の意味です。それぞれの前置詞を用いた例文を示しますので、確認しましょう。
(例)
I have lived here since last summer.
「私は昨年の夏からここに住んでいます」
My brother is sitting between my parents.
「私の弟は両親の間に座っています」
I learned a lot of things through experience.
「私は経験から多くのことを学びました」
1文目のleaveは「~を出発する」という意味があります。次の例のように使います。
(例)
Let's leave here right now.
「今すぐここを出発しましょう」
I usually leave home for school at seven.
「私は普段7時に家を出て学校へ行きます」
(3)
正解: 3
Karen's house is bigger than ( any ) other house on her street.
- own
- whole
- any
- much
【 訳 】
カレンの家は彼女の家のある通りのどの家よりも大きい。
【解説】
大問1には、2語以上の語で1つの意味を表す熟語の問題が数問含まれています。この問題も、( ) otherで熟語になっていると考えられます。( )の直前にbigの比較級のbiggerがあるので、比較の文であることが分かります。またthan「~よりも」の直後に入れる語であることからも、正解は3のanyです。any other ~で「(ほかの)どの~」という意味になります。
選択肢1のownは「自分自身の」、2のwholeは「すべての」、4のmuchは「(量が)多い」の意味です。
any otherの後に続く名詞は単数形を用います。
Jim is taller than any other boy in the class.
「ジムはクラスのどの生徒よりも背が高い」
Jim is as kind as other boy in the class.
「ジムはクラスのどの男の子にも劣らず親切です」
この英文を最上級を使った英文で表すこともできます。
Karen's house is the biggest of the houses on her street.
(4)
正解: 3
Jack finished ( cleaning ) his room and then went to his friend's house.
- clean
- cleaned
- cleaning
- cleans
【 訳 】
ジャックは彼の部屋の掃除を終え、それから友達の家に行きました。
【解説】
選択肢はいずれも動詞cleanの原形と変化形です。文中の( )の位置や使われている単語をよく見てみましょう。( )の前にはfinishedが使われているので、( )には「~を終えた」の~の部分、すなわち目的語が入るようです。目的語になるのは名詞や代名詞なので、cleanが名詞の役割となる語を選びます。動詞に名詞の役割を持たせるには、動詞の前にtoを付ける(不定詞)か、動詞の-ing形(動名詞)を用います。したがって、正解は3のcleaningです。
目的語に不定詞を用いるか動名詞を用いるかは動詞によります。
<to不定詞のみを用いる動詞>
I want to eat sushi for dinner.
「夕食には寿司が食べたい」
I decided to go to Australia to study English.
「私は英語を勉強するためにオーストラリアに行くことを決めた」
<動名詞のみを用いる動詞>
I stopped playing the piano then.
「私はそのときピアノを弾くのをやめた」
I enjoyed swimming in the sea yesterday.
「私は昨日、海水浴を楽しんだ」
<どちらも用いる動詞>
I like playing the piano.
I like to play the piano.
「私はピアノを弾くことが好きです」
動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。
①文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形
(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.
「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」
②現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形
(例)My father sometimes eats sushi.
「父はときどき寿司を食べる」
③助動詞(shouldやmustなど)が直前にある場合 →原形
(例)My son can't eat hot food.
「息子は辛い食べ物は食べられない」
④Do やDoesで始まる疑問文やdidn'tを含む否定文の場合 →原形
(例)I didn't eat breakfast today.
「今日は朝食を食べなかった」
⑤be動詞が直前にあり、進行形になる場合 →-ing形(現在分詞)
(例)My mother was eating something when I got home.
「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」
⑥be動詞が直前にあり、受け身の文になる場合 →過去分詞
(例)Now sushi is eaten in many countries.
「今では寿司は多くの国々で食べられている」
⑦haveが直前にあり、現在完了の文になる場合→過去分詞
(例)I have never eaten Japanese food.
「私は一度も日本料理を食べたことがない」
⑧名詞の直後で「~している」と説明を加える場合 →-ing形(現在分詞)
(例)Do you know the boy eating a banana over there?
「あそこでバナナを食べている男の子を知っていますか?」
⑨名詞の直後で「~される、~された」と説明を加える場合 →過去分詞
(例)Tempura is one of the dishes eaten by many people.
「天ぷらは多くの人に食べられている料理の一つです」
(5)
正解: 2
A: Sean is always late, ( isn't ) he?
B: Yes. One time I waited two hours for him.
- didn't
- isn't
- couldn't
- hasn't
【 訳 】
A: ショーンはいつも遅刻していますね。
B: はい。あるとき、私は彼を2時間待ちました。
【解説】
AのせりふSean is always late,は疑問文ではありませんが、最後にクエスチョン・マーク(?)がついています。また、コンマ(,)の後に( ) he?となっていることから、相手に同意を求めたり確認をとったりする際に用いる付加疑問文であることが分かります。動詞がisであることから、正解は2のisn'tです。
付加疑問文をつくる際は文頭の主語と動詞(助動詞を含む)の部分を見ます。次の例のように、肯定文であれば文末は否定形に、否定文であれば文末は肯定の形にします。
(例)
You play rugby, don't you?
「あなたはラグビーをしますよね?」
You don't drink milk at all, do you?
「あなたは牛乳をまったく飲みませんよね?」
Emma is from Sydney, isn't she?
「エマはシドニー出身ですよね?」
You aren't twins, are you?
「あなた方は双子ではないですよね?」
You visited that city last year, didn't you?
「あなたは昨年、その都市を訪れましたよね?」
Nancy has been to Osaka, hasn't she?
「ナンシーは大阪へ行ったことがありましたよね?」
You were busy yesterday, weren't you?
「昨日、あなたは忙しかったですよね?」
Grandpa couldn't drive a car, could he?
「おじいちゃんは車の運転ができなかったですよね?」
Students should read more books, shouldn't they?
「学生はもっと本を読むべきですよね?」
なお、付加疑問文に対してはYesかNoで答えます。do you?やdon't you?の形にとらわれることなく、自分の立場が肯定ならyes、否定ならnoで答えます。次の例で確認しましょう。
(例)
You have a dog, don't you?
「あなたは犬を飼っていますよね?」
Yes.(飼っている場合)
No.(飼っていない場合)
You don't have a dog, do you?
「あなたは犬を飼っていませんよね?」
Yes.(飼っている場合)
No.(飼っていない場合)
Tom can play the piano, can't he?
「トムはピアノを弾けますよね?」
Yes.(トムがピアノを弾ける場合)
No.(トムがピアノを弾けない場合)
Tom can't play the piano, can he?
「トムはピアノを弾けませんよね?」
Yes.(トムがピアノを弾ける場合)
No.(トムがピアノを弾けない場合)
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