英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2018年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

今日は夕食に遅れますか,マーク。

 

( ① you ② late ③ will ④ be ⑤ for )

( Will ) ( you ) ( be ) ( late ) ( for ) dinner today, Mark?

 

  1. ① - ②
  2. ② - ③
  3. ③ - ⑤
  4. ④ - ⑤

 

 

【解説】

「遅れますか」という日本語の文末と英文の最後にクエスチョンマークが付いていることから、この文は疑問文です。Yesかnoの答えを求める疑問文の語順は[Do (Did, Does, Can, Willなど) +主語+動詞]です。したがって、Willを文頭に置き、後に主語と動詞のyou beを続けます。「~に遅れる」はbe late for ~なので、Will you be late for dinner today, Mark?の文が完成します。

 

ここで注意しなければならないことは、yesやnoの答えを求める疑問文の動詞は原形ということです。Does, Can, Willなどの助動詞を使うことによって、動詞は原形を用いるというルールがあります。

 

もし、be late for ~の熟語を知らなかったとしても、dinnerは名詞なので、その前にforなどの前置詞を付けることになります。英文の語順や「前置詞+名詞」などの知識があることで、正解にたどり着くことができます。

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

私の姉はバレーボール部のメンバーです。

 

( ① of ② my sister ③ is ④ the volleyball ⑤ a member )

( My sister ) ( is ) ( a member ) ( of ) ( the volleyball ) club.

 

  1. ③ - ①
  2. ④ - ③
  3. ② - ⑤
  4. ③ - ②

 

 

【解説】

英語の語順の基本は[主語+動詞]です。大問3の解答のコツは、[主語+動詞]の部分を最初に考えることです。

 

この文の主語は「私の姉は」のmy sisterで、動詞はisになります。あとは「バレーボール部のメンバー」を続けます。英文を組み立てる際の考え方は、「メンバー」(何の?)「バレーボール部」の順になります。したがって、My sister is a member of the volleyball club.の文が完成します。

 

「バレーボール部のメンバーである」という言い方は何通りかあります。「部」はスポーツ部の場合にはteamを使うこともあります。

 

(例)

My sister is in the volleyball club.

My sister is on the volleyball team.

My sister belongs to the volleyball team.

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

【正しい語順】

雪が降っていたので,デールは友達とテニスをすることができませんでした。

 

( ① tennis ② his friends ③ because ④ play ⑤ with )

Dale couldn't ( play ) ( tennis ) ( with ) ( his friends ) ( becaus ) it was snowing.

 

  1. ④ - ⑤
  2. ③ - ①
  3. ③ - ②
  4. ① - ②

 

 

【解説】

この文では「雪が降っていた」と「デールは友達とテニスをすることができませんでした」という[主語+動詞~]を持つ2つの節をを接続詞becauseでつなげます。接続詞の後には[主語+動詞]を持つ節が続きます。また日本語の文を見ると、「雪が降っていたので」と理由を述べていることがわかります。これらのことから it was snowingの直前にbecauseを置くことになります。

 

文頭に置く主語のDaleはすでに示されているので、動詞を考えましょう。「することができませんでした」なので[couldn't +動詞の原形]となり、Dale couldn't playの部分が完成します。動詞playの後には目的語(「~に」「~を」に当たる名詞)のtennisを置きます。「友達と」はwith his friendsです。このようにして、Dale couldn't play tennis with his friends because it was snowing.の文が完成します。

 

接続詞becauseは文頭に置くこともできます。その場合は、最初の[主語+動詞~]節の終わりにコンマを置きます。

Because it was snowing, Dale couldn't play tennis with his friends.

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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