英検対策講座【5級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【5級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2019年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

It's very hot. Please ( open ) the window.

 

  1. open
  2. clean
  3. read
  4. like

 

 

【 訳 】

とても暑いです。窓を開けてください。

 

【解説】

選択肢はすべて動詞(動作や状態を表す語)です。(  )の直後にthe window「(その)窓」があることから、「窓を~する」に当てはまる動詞を考えましょう。第一文で「とても暑いです」と述べていることから、~の部分に当てはまる動詞は1のopen「(~を)開ける」、2のclean「(~を)きれいにする」の二つが考えられます。正解は1のopen「(~を)開ける」です。

 

選択肢3のreadは「(~を)読む」、4のlikeは「(~を)気に入る、好き」の意味です。

 

動詞の直後には「~を」に当たる語を直接置くことができます。これを目的語と呼びます。目的語は必ず名詞を用います。それぞれの動詞に合う目的語の例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

Open your textbook to page 25.

「教科書の25ページを開いてください」

 

I clean my room every Sunday.

「私は毎週日曜日に自分の部屋を掃除します」

 

I read a book every day.

「私は毎日、本を読みます」

 

Do you like vegetables?

「あなたは野菜が好きですか?」

 

 

 

(2)

 

正解: 3

 

A: Excuse me, how much is this book?

B: It's six ( hundred ) yen.

 

  1. feet
  2. gram
  3. hundred
  4. meter

 

 

【 訳 】

A: すみません、この本はいくらですか?

B: 600円です。

 

【解説】

How muchは「いくらですか?」と値段を尋ねるときに用いる表現です。Bのセリフの最後にはyen「円」とあります。これらのことから、sixの後に続く語として適切なものを選びましょう。正解は3のhundred「100」です。six hundredで「600」の意味です。

 

選択肢1のfeetはfootの複数形で、長さを表します。1 footが30.48cmになります。footには「足」という意味があり、人間の足のサイズから生まれた長さの単位なので、「1 footの長さは大きな人の足のサイズ」と覚えておくとよいでしょう。ちなみに、3 feetで、1 yard(91.44cm)になります。ゴルフやアメリカンフットボールなどでは長さの単位としてyardが使われています。

 

選択肢2のgramは「グラム」の意味です。1,000 gramで1 kilogram「1キログラム」になります。これらの単位はよく500gとか15kgと略語で示されています。

 

選択肢4のmeterは「メートル」の意味です。1 meterは100 centimeter「100センチメートル」になります。これらの単位はよく100mとか30cmと略語で示されています。

 

選択肢3のhundredは、「200」と複数であってもhundredsと複数形にはしないで、two hundred「200」と表します。しかし、2のgramや4のmeterは(例)のように、複数であれば語尾にsがつくので気を付けましょう。

 

(例)

1 gram「1グラム」、50 grams「50グラム」

1 meter「1メートル」、50 meters「50メートル」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

A: Do you like English?

B: Yes, ( of ) course.

 

  1. in
  2. out
  3. on
  4. of

 

 

【 訳 】

A: あなたは英語が好きですか?

B: はい、もちろん。

 

【解説】

大問1では、熟語(2つ以上の語を組み合わせて使うもの)の知識も問われます。この問題の場合、(  )の後のcourseと組み合わせられる語を考えましょう。正解は4のofです。of courseで「もちろん」の意味になります。

 

次の基本的な熟語は必ず覚えておきましょう。

 

get up「起きる」、go to bed「寝る」、stand up「立ち上がる」、sit down「座る」、come from ~「~出身」、go fishing「釣りに行く」、go shopping「買い物に行く」、go swimming「泳ぎに行く」、turn right [left]「右 [左] に曲がる」、look at ~「~を見る」、listen to ~「~を聞く」、by car「車で」、by train「電車で」、by bus「バスで」、on foot「徒歩で」、after school「放課後」、a lot of ~「たくさんの~」、on TV「テレビで」、on the Internet「インターネットで」、in English「英語で」、be interested in ~「~に興味がある」、be good at ~「~が得意である」、take care of ~「~の世話をする」、look for ~「~を探す」、thank you for ~「~をありがとう」、get to ~「~へ着く」、in the morning「朝、午前中」、at night「夜に」、take a picture「写真を撮る」、take a bath「入浴する」

 

 

 

(4)

 

正解: 1

 

A: ( How ) do you get to school, Jason?

B: By train.

 

  1. How
  2. Why
  3. When
  4. Where

 

 

【 訳 】

A: 学校までどのように行っているの、ジェイソン?

B: 電車で。

 

【解説】

選択肢はすべて疑問文で使う語です。Bの応答文では、By train「電車で」と答えています。したがって、交通手段を尋ねる1のHow「どのように」が正解です。交通手段を尋ねる際の表現として、howとget to「~へ着く」を組み合わせた表現がよく使われます。

 

(例)

How can I get to the station?

「駅へはどう行けばいいでしょうか?」

 

選択肢2のWhyは「なぜ」、3のWhenは「いつ」、4のWhereは「どこ」の意味です。それぞれ、理由を尋ねるとき、時を尋ねるとき、場所を尋ねるときに用いられる語です。それぞれの例文を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

Why do you get up so early?

-Because I walk my dog every morning.

「なぜあなたはそんなに早く起きるのですか?」

-「なぜなら毎朝、犬を散歩させるからです」

 

When is your father's birthday?

-It's January 3.

「あなたのお父さんの誕生日はいつですか?」

-「1月3日です」

 

Where does Bob live?

-He lives in Tokyo.

「ボブはどこに住んでいますか?」

-「彼は東京に住んでいます」

 

 

 

(5)

 

正解: 3

 

I like Tom. ( Our ) often play computer games at my house.

 

  1. Us
  2. We
  3. Our
  4. Ours

 

 

【 訳 】

ぼくはトムのことが好きです。ぼくたちはよく、ぼくの家でビデオゲームをします。

 

【解説】

選択肢を見ると、いずれも人称代名詞です。人称代名詞はすでに話題に上がった人やものの代わりに使われます。人称代名詞を使う際には、

① 数(単数・複数)

② 性別(男性・女性)

③ 文のどの位置で用いられているか

の3つの点が大事になります。

 

この問題では、選択肢はすべて「私たち」に関する語です。したがって、③のみを考えます。文の最初に(  )があることから、主語が入ることが考えられます。したがって、正解は2のWeになります。

 

選択肢1のUsの仲間はme, you, him, her, it, themです。

選択肢2のWeの仲間はI, you, he, she, it, theyです。

選択肢4のOursは「私たちのもの」という意味で、mine, yours, his, hers, theirsがoursと同じ仲間です。

 

人称代名詞の文中での位置(使い方)を示しますので、確認しましょう。

 

I know that girl. She lives near my house.

私はあの女の子を知っています。彼女は私の家の近くに住んでいます」

☆ I、you、she、he、they、weなどは主語として用います。

 

② Mary is my classmate. I often play tennis with her. I like her.

「メアリーは私のクラスメートです。私はしばしば彼女とテニスをします。私は彼女が好きです」

☆ me、you、her、him、them、usなどは動詞や前置詞(to、with、forなど)の直後に用います。

 

③ That is my friend Lucy. She is walking with her dog.

「あれは私の友人のルーシーです。彼女は彼女の犬と散歩をしています」

☆ my、your、her、his、their、ourなどは後に名詞を置いて「~の…」の意味で用います。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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