英検対策講座【4級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2019年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 2

 

A: Hi, Cathy. Can I help you?

B: Yes, Ms. Williams. I want to ( ask ) you some questions.

 

  1. draw
  2. ask
  3. begin
  4. drive

 

 

【 訳 】

A: こんにちは、キャシー。何か用かしら?

B: はい、ウイリアムズ先生。いくつか質問をしたいです。

 

【解説】

選択肢はすべて動詞です。動詞を選ぶ問題では、その直後の「~を」に当たる目的語との組み合わせを考えましょう。(  )の後にはyouとsome questionsの2つの目的語があると考えられます。動詞によっては[(人)に+(もの)を]の順序で目的語を2つ置くことができます。そこで、「あなたにいくつかの質問を~する」の~の部分に当てはまる動詞を考えましょう。正解は2のask「~を尋ねる」です。

 

選択肢1のdrawは「~を描く」、3のbeginは「~を始める」、4のdriveは「~を運転する」の意味です。

 

Can I help you?は直訳すると「あなたを手伝うことができますか?」という意味ですが、場所や場面により、次の意味で使われます。

 

☆店の場合

「いらっしゃいませ」「何を差し上げましょうか」

 

☆受付の場合

「何かご用でしょうか」

 

☆荷物などを持っている人や仕事などをしている人に対して

「お手伝いしましょうか」「手を貸しましょうか」

 

 

 

(2)

 

正解: 2

 

My sister and I went hiking in the mountains yesterday. We walked for five hours, so we were very ( tired ).

 

  1. useful
  2. tired
  3. right
  4. long

 

 

【 訳 】

私の姉(妹)と私は昨日、山にハイキングに行きました。私たちは5時間歩いたので、とても疲れました。

 

【解説】

大問1では、対話文や英文から状況を推測したり判断したりすることが大切です。この問題も、昨日、山にハイキングに行き、5時間歩いたことから起こりうることを判断して答えます。2文目にsoがありますが、このsoは接続詞で、soの前の部分に書かれたことの結果、起きたことが、後ろに続きます。つまり、「5時間歩いた」その結果「とても~であった」となります。このことから、正解は2のtired「疲れている」となります。

 

選択肢1のusefulは「役に立つ」、3のrightは「正しい」、4のlongは「長い」の意味です。

 

「山で」はin the mountainsと言います。mountainではなく複数形のmountainsになることに気を付けましょう。

 

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

A: This beach is very popular.

B: Yes. More ( and ) more people come here every year.

 

  1. but
  2. or
  3. because
  4. and

 

 

【 訳 】

A: このビーチはとても人気があります。

B: ええ。毎年、ますます多くの人がここに来ます。

 

【解説】

大問1では、2語以上の語で1つの意味を表す熟語の問題が数問入っています。この問題でも、more (  ) moreで熟語になっていると考えられます。正解は4のandです。more and more ~で「ますます多くの~」の意味です。

 

moreはmanyやmuchの比較級です。andで結ぶことにより数や量がどんどん増えていることを表しています。more and moreの後には名詞のほか、次の例のように形容詞を置くこともできます。

 

(例)

The writer of this book are becoming more and more popular.

「この本の作家はますます人気が出ています」

 

 

 

(4)

 

正解: 4

 

The baby is sleeping in the next room, so please stop ( talking ) and be quiet.

 

  1. talk
  2. talked
  3. talks
  4. talking

 

 

【 訳 】

赤ちゃんが隣の部屋で眠っているので、話すのをやめて静かにしてください。

 

【解説】

選択肢は動詞のtalkとその変化形です。したがって、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(  )の位置に適する形や時制(過去や現在などの時間的位置)を考えます。

 

この文では、(  )の前に動詞のstopが使われています。動詞の後に動詞を置く場合、続く同士は動名詞か不定詞です。stopの後に動詞を置き、「~するのをやめる」の意味にするためには動名詞(動詞のing形)を用います。したがって、4のtalkingが正解です。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形

(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形

(例)My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べる」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある場合 →原形

(例)My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられない」

 

④ DoやDoesで始まる疑問文やdidn'tを含む否定文の場合 →原形

(例)I didn't eat breakfast today.

「今日は朝食を食べなかった」

 

⑤ be動詞が直前にあり進行形になる場合 →-ing形

(例)My mother was eating something when I got home.

「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」

 

⑥ 前置詞の直後で、動名詞になる場合 →-ing形

(例)Thank you for coming to my party.

「パーティーに来てくれてありがとう」

 

⑦ enjoyやstopの直後で、「~すること」の意味になる →-ing形

(例)We enjoyed eating on the beach.

「私たちはビーチで食事を楽しみました」

 

⑧ wantやhopeの直後で、「~すること」の意味の意味になる →to+動詞の原形

(例)I hope to see you again.

「またお目にかかりたいものです(またお目にかかれることを望みます)」

 

 

 

(5)

 

正解: 2

 

Luke and I ( are ) on the basketball team at our school.

 

  1. be
  2. are
  3. was
  4. is

 

 

【 訳 】

ルークと私は、私たちの学校のバスケットボール部に入っています。

 

【解説】

選択肢はすべてbe動詞です。be動詞は主語と時制(現在や過去などのとき)によりbe、 am、 is、 are、 was、 wereのいずれかになります。この文の場合、主語はLuke and I「ルークと私」で複数です。複数の場合、be動詞は現在形ならばare、過去形ならばwereとなります。したがって、2のareが正解となります。

 

be動詞の使い方を示しますので、確認しましょう。

 

☆現在形の文で、主語が

Iの場合 → am

(例)I am from Tokyo.「私は東京出身です」

 

youの場合 → are

(例)You are kind.「あなたは親切です」

 

上記以外の単数の場合 → is

(例)Tom is kind.「トムは親切です」

 

複数の場合 → are

(例)Tom and I are from Tokyo.「トムと私は東京出身です」

 

☆過去形の文で、主語が

you以外の単数の場合 → was

(例)I was tired.「私は疲れていました」

   Tom was tired.「トムは疲れていました」

 

youおよび複数の場合 → were

(例)You were tired.「あなたは疲れていました」

   Ken and I were tired.「ケンと私は疲れていました」

 

amとisの過去形がwas、areの過去形がwereです。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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