解答・解説ページ
Answers ~解答・解説~
次の(1)から(5)までの( )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。
[英検 2020年度 第1回検定問題より]
(1)
正解: 1
A: Can you tell me your name?
B: I'm sorry. I can't speak English well. Can you please speak more ( slowly )?
- slowly
- early
- luckily
- sadly
【 訳 】
A:あなたのお名前を私に教えてください。
B:すみません。英語を上手に話すことができません。もっとゆっくりと話していただけませんか?
【解説】
大問1では、対話文や英文から場面や状況を推察したり判断したりすることが大切です。この問題では、Aに質問されたBが、I can't speak English well.「英語を上手に話すことができません」と言っていることから、どのように英語を話してもらいたいのかを判断して答えます。正解は1のslowly「ゆっくりと」です。
選択肢2のearlyは「早く」、luckilyは「幸いなことに」、4のsadlyは「悲しいことに」の意味です。
選択肢の単語の語尾はすべてlyで終わっていますが、こうした特徴を持つ語の多くは副詞です。副詞は、speak slowlyのslowly「ゆっくりと」のように動詞のspeak「話す」を修飾(説明)したり、very youngのvery「とても」のように形容詞のyoung「若い」を修飾したり、really slowlyのreally「本当に」のように副詞のslowly「ゆっくりと」を修飾したりする役割のある品詞です。つまり、副詞は名詞以外の単語を修飾する役割を持っています。
slowlyは形容詞であるslow「スピードの遅い」の語尾にlyを付けて副詞にしています。同様に、lucky「幸運な」からluckily、sad「悲しい」からsadlyがつくられています。earlyは副詞と形容詞の2つの役割を持っています。
こうしたlyで終わっている単語の比較級は、普通moreを付けて表します。ただし、earlyの比較級はearlierとなるので注意しましょう。
(2)
正解: 2
Joe had soccer practice after school today. He was very ( tired ), so he went to bed early.
- useful
- tired
- right
- long
【 訳 】
ジョーは今日の放課後にサッカーの練習がありました。彼はとても疲れていたので、早く寝ました。
【解説】
選択肢はすべて形容詞です。形容詞は物事の性質、状態、心情等を表す語で、名詞を修飾(説明)する役割があります。この文の場合、He was very ( )となっていることから、He(Joeのこと)の状態を( )と説明していることになります。今日、サッカーの練習をしたこと、早く寝たことから、Joeの状態を考えましょう。正解は2のtired「疲れている」です。
選択肢1のusefulは「役に立つ」、3のrightは「正しい」、4のlongは「長い」の意味です。
after schoolは「放課後に」の意味の熟語です。「今日の放課後に」はafter school today、「毎週金曜日の放課後に」はafter school every Fridayと言います。
soはいくつかの意味や使い方があります。この文では、接続詞として使われていて、He was very tiredとhe went to bed earlyをつなげています。「前の文の結果として後の文になった」と考えます。この文の場合、「彼はとても疲れていた」(その結果として)「彼は早く寝た」となります。soは「だから、したがって、それゆえ」などと訳します。
(3)
正解: 2
A: Tina really ( looks ) like Mary. Are they sisters?
B: Yes, but Mary is two years older.
- brings
- looks
- meets
- puts
【 訳 】
A:ティナは本当にメアリーと似ています。彼女たちは姉妹なのですか?
B:そうですが、メアリーは2歳年上です。
【解説】
大問1では、語と語の組み合わせで1つの意味を表す熟語の問題が数問入っています。この問題でも、( ) likeで熟語になっていると考えられます。正解は2のlooksです。look likeで「~に似ている」の意味です。look likeの後には名詞を置きます。
選択肢1のbringsは「~を持ってくる」、3のmeetsは「~に会う」、4のputsは「~を置く」の意味があります。
look には「(外観が)~に見える」の意味があります。「若く見える」は、She looks young.とlookの後に直接形容詞の単語を置くことに注意しましょう。
(4)
正解: 1
A: Bill's birthday is next week. What ( will ) you buy for him?
B: A new tennis racket. He needs one.
- will
- do
- have
- be
【 訳 】
A:ビルの誕生日は来週だね。彼に何を買うつもりなの?
B:新しいテニスラケットだよ。彼はそれをほしがっているから。
【解説】
誕生日が来週であることから、誕生日プレゼントとして何を買うのか尋ねている文だと考えられます。したがって、正解は1のwillとなります。
他の選択肢を見ると、do、have、beがありますが、このうちhaveとbeを入れることはできません。文として成り立っていないからです。doは文として成り立つので、willにするかdoにするか迷った人もいると思います。will you buyの場合、「買うつもりですか?」と未来のことになります。do you buyの場合「買いますか?」と現在形となります。
現在形について少し詳しく説明します。現在形は日頃の状況、習慣、動作が繰り返し行われていることなどを表します。例えば、Do you play tennis?「あなたはテニスをしますか?」であれば、テニスを習慣として行っているか尋ねていることになります。習慣と言っても、頻繁に行っていることを指すのではなく、数年に1回程度しか行っていない人でも、Yes, I do.と答えます。
この問題の場合、What do you buy for him?とすると、「(習慣的に)何を彼に買っていますか?」の意味になってしまうので、不適切になります。もし選択肢にdidがあったとして、What did you buy for him?「彼に何を買いましたか?」にすると、すでに買ったものを質問しているので適切な表現となります。
なお、訳についてですが、AとBの性別はこの英文からは判断できません。ここではAは女性、Bは男性の言葉遣いで訳しています。
(5)
正解: 4
I'm going ( to play ) soccer with my friends this afternoon.
- play
- plays
- playing
- to play
【 訳 】
私は今日の午後、友達と一緒にサッカーをする予定です。
【解説】
選択肢は動詞のplayとその変化形です。したがって、意味の違いを考えるのではなく、文の中の( )の位置に適する形や時制(過去や現在などの時間的配置)を考えます。
この文では( )の前にI'm goingがあります。したがって、be going toを使った文であることが考えらえます。したがって、正解は4のto playです。
[be going to +動詞の原形]の文は、近い未来、予定、すでに決まっていること、確実性が高いことなどについて述べるときに使われます。
動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。
① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形
(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.
「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」
② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形
(例)My father sometimes eats sushi.
「父はときどき寿司を食べる」
③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある場合 →原形
(例)My son can't eat hot food.
「息子は辛い食べ物は食べられない」
④ DoやDoesで始まる疑問文やdidn'tを含む否定文の場合 →原形
(例)I didn't eat breakfast today.
「今日は朝食を食べなかった」
⑤ be動詞が直前にあり進行形になる場合 →-ing形
(例)My mother was eating something when I got home.
「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」
⑥ 前置詞の直後で、動名詞になる場合 →-ing形
(例)Thank you for coming to my party.
「パーティーに来てくれてありがとう」
⑦ enjoyやstopの直後で、「~すること」の意味になる →-ing形
(例)We enjoyed eating on the beach.
「私たちはビーチで食事を楽しみました」
⑧ wantやhopeの直後で、「~すること」の意味の意味になる →to+動詞の原形
(例)I hope to see you again.
「またお目にかかりたいものです(またお目にかかれることを望みます)」
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