解答・解説ページ
Answers ~解答・解説~
次の(1)から(5)までの( )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。
[英検 2020年度 第2回検定問題より]
(1)
正解: 2
Jennifer's father told us to drive ( carefully ) because the roads were very wet.
- softly
- carefully
- lightly
- helpfully
【 訳 】
道路がとても濡れていたので、ジェニファーのお父さんは私たちに慎重に運転するように言った。
【解説】
選択肢はすべて副詞です。副詞は、主に動詞、形容詞、他の副詞などを修飾(説明)する語です。この問題の場合、直前の動詞drive「運転する」を修飾していると考えられます。「~に運転する」の「~に」に当てはまる語を考えます。because以下に「道路がとても濡れていた」と理由が述べられていることから判断して、正解は2のcarefully「慎重に、注意深く」です。
選択肢1のsoftlyは「柔らかく、優しく」、3のlightlyは「軽く、軽やかに」、4のhelpfullyは「助けになって、役に立つように」の意味です。
toldの直後に人を表す目的語、その後にto+動詞の原形が続いている場合、「(人)に~するように言った」という意味になります。主語のJennifer's father「ジェニファーのお父さん」が、目的語であるus「私たち」に、to以下の内容「慎重に運転する」ように言ったという文の構造になっています。
副詞には語尾が-lyとなっている語が多くあります。-lyを取ると、選択肢1はsoft「柔らかい」、2はcareful「注意深い」、3はlight「軽い」、4はhelpful「役に立つ」となり、これらはすべて形容詞です。このように、語尾が-lyの副詞は、形容詞の後に-lyを付けた形が主になります。他の例を示しますので、確認してください。
(例)
real「本当の」 → really「本当に」
actual「実際の」 → actually「実際は、実は」
usual「いつもの」 → usually「いつもは」
clear「明らかな」 → clearly「はっきりと」
(2)
正解: 1
A: I have to write your name and ( age ) on this paper. How old are you, Takeshi?
B: I'm 15.
- age
- line
- air
- capital
【 訳 】
A:私は、あなたの名前と年齢をこの紙に書かなければなりません。あなたは何歳ですか、タケシ?
B:15歳です。
【解説】
選択肢はすべて名詞です。また、Aの1文目の英文では、write「~を書く」の後がyour name and ( ) となっています。このことから「あなたの名前と( )を書く」の意味に当てはまる語を選ぶとよさそうです。Aの2文目のHow old are you, Takeshi?「あなたは何歳ですか、タケシ?」で年齢を尋ねていることから、( )には年齢を表す語が入ります。したがって正解は1のage「年齢」です。
選択肢の2のlineは「線」、3のairは「空気」、4のcapitalは首都の意味です。
have toは「~しなければならない」の意味で、動詞の前に置きます。
(3)
正解: 2
A: I can go to a movie on ( either ) Friday or Saturday. Which is good for you?
B: Saturday is better for me.
- enough
- either
- else
- ever
【 訳 】
A:金曜日か土曜日のどちらかに映画に行くことができるよ。どちらがあなたにとって都合がいいかな?
B:私は土曜日の方がいいかな。
【解説】
大問1には、語と語を組み合わせることである意味を表す熟語や構文の問題が数問入っています。この問題ではon ( ) Friday or Saturdayの部分をまとまりで考えるとよさそうです。Bが、土曜日を選択していることから、Aのこの部分は「金曜日か土曜日のどちらか」の意味であると推察できます。正解は2のeitherです。[either A or B]で、「AかBのどちらか」の意味になります。
eitherの使い方の例を示しますので、確認しましょう。
I can go to a movie on either Friday or Saturday. Which is good for you? の質問に対して:
「金曜日か土曜日のどちらかに映画に行くことができるよ。どちらがあなたにとって都合がいいかな?」
(例)
Either day is good.
「どちらの日でも都合がよいです」
☆either ~の形で「どちらの~も」の意味になります。
I can't go on either Friday or Saturday.
「金曜日と土曜日のどちらも行けません」
☆[not either A or B]の否定文では「AとBのどちらも~ない」の意味になります。
(4)
正解: 1
A: Do you understand the homework ( that ) Mrs. Parker gave us?
B: No, I don't.
- that
- when
- who
- how
【 訳 】
A:君はパーカー先生がぼくたちに出した宿題を理解できる?
B:分からない。
【解説】
この問題文では、the homework「宿題」の直後に( )があり、その後にMrs. Parker gave us「パーカー先生が私たちに出した」が続いています。そこで、「パーカー先生が私たちに出した宿題」の意味と捉えるとよさそうです。つまり、Mrs. Parker gave usの部分がthe homeworkを修飾する文を考えます。Mrs. Parkerは主語で、gaveは動詞です。関係代名詞を使った修飾方法に、[名詞+関係代名詞+主語+動詞~]の形があります。したがって、正解は1のthatです。thatは関係代名詞です。
thatはthe homeworkの代わりに使われていて、gaveの目的語になっています。the homeworkをgaveの目的語の位置に入れると、Mrs. Parker gave us the homeworkの語順になります。
英検3級で扱われる関係代名詞はwho、which、thatの3種類です。それぞれの使い方を確認しましょう。
I know the man. 「私はその男の人を知っています」
the manを関係代名詞を使って修飾すると、
① I know the man who lives here.
「私はここに住んでいる男の人を知っています」
who = the man(whoは下線部の主語になっている)
☆whoは人の代わりに用いる。
② I know the dog which has long ears.
「私は長い耳をした犬を知っています」
which = the dog(whichは下線部の主語になっている)
☆whichは物や動物の代わりに用いる。
③ I know the man that Nancy loves.
「私はナンシーが愛している男の人を知っています」
that = the man( thatは下線部の目的語になっている)
☆thatは人や物などの代わりに用いる。
④ I know the dog which [that] Nancy has.
「私はナンシーが飼っている犬を知っています」
which [that] = the dog(which [that] は下線部の目的語になっている)
☆whichは物や動物の代わりに用いる。
選択肢の2から4の語は動詞の目的語として次の例のように使うことができます。
(例)
選択肢2: I know when your birthday is.
「私はあなたの誕生日がいつだか知っています」
選択肢3: Do you know who is playing the piano?
「あなたは誰がピアノを弾いているのか知っていますか?」
選択肢4: I don't know how Mr. Tanaka cooked this.
「私は田中さんがどのようにこれを調理したのか分かりません」
(5)
正解: 2
Naoko likes ( writing ) letters to her friends.
- write
- writing
- wrote
- writes
【 訳 】
ナオコは彼女の友達に手紙を書くことが好きです。
【解説】
選択肢はいずれも動詞write及びwriteの変化形です。このタイプの問題では、文中の( )の位置や他に使われている単語を確認する必要があります。( )が動詞likesの直後に位置していることから、ここには目的語を置くことが考えられます。目的語は必ず名詞のため、正解は名詞の役割をもつ2のwritingです。
動詞にingを付けることで、動詞を名詞の働きにすることができます。これを動名詞と呼びます。writing letters to her friendsで「彼女の友達に手紙を書くこと」の意味になります。
動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。
① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形
(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.
「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」
② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形
(例)My father sometimes eats sushi.
「父はときどき寿司を食べる」
③ 助動詞(shouldやmustなど)が直前にある場合 →原形
(例)My son can't eat hot food.
「息子は辛い食べ物は食べられない」
④ Do やDoesで始まる疑問文やdidn'tを含む否定文の場合 →原形
(例)I didn't eat breakfast today.
「今日は朝食を食べなかった」
⑤ be動詞が直前にあり、進行形になる場合 →-ing形(現在分詞)
(例)My mother was eating something when I got home.
「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」
⑥ be動詞が直前にあり、受け身の文になる場合 →過去分詞
(例)Now sushi is eaten in many countries.
「今では寿司は多くの国々で食べられている」
⑦ haveが直前にあり、現在完了の文になる場合→過去分詞
(例)I have never eaten Japanese food.
「私は一度も日本料理を食べたことがない」
⑧ 名詞の直後で「~している」と説明を加える場合 →-ing形(現在分詞)
(例)Do you know the boy eating a banana over there?
「あそこでバナナを食べている男の子を知っていますか?」
⑨ 名詞の直後で「~される、~された」と説明を加える場合 →過去分詞
(例)Tempura is one of the dishes eaten by many people.
「天ぷらは多くの人に食べられている料理の一つです」
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