英検対策講座【3級】大問2: 会話文の文空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【3級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの会話について、(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2020年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

Brother : Look! I made this cake for Mom's birthday. What do you think?

Sister : ( I'm sure she'll love it. ) It looks delicious.

 

  1. I'm sure she'll love it.
  2. I don't know where it is.
  3. I'm afraid I can't.
  4. I'll tell her to call you.

 

 

【 訳 】

兄(弟):見て! このケーキをお母さんの誕生日のために作ったんだ。どう思う?」

妹(姉):きっととても気に入るわ。おいしそうだもの。

 

【解説】

大問2では、

① 質問文の意味を理解し、その応答文として適する文や語句を選択する問題

② 応答文の意味を理解し、その質問文として適する文や語句を選択する問題

③ 応答文に加える情報として適する文や語句を選択する問題

がよく出題されます。この問題は①の形式です。

 

What do you think?は話し相手の意見や感想を尋ねる疑問文です。したがって、兄(弟)が母親のために作ったケーキについての感想として適切なものを選びましょう。正解は1のI'm sure she'll love it.「きっととても気に入るわ」です。

 

選択肢2のI don't know where it is.は「私はそれがどこにあるのか知りません」、3のI'm afraid I can't.「私はできないと思います」、4のI'll tell her to call you.「あなたに電話するように彼女に言います」という意味です。

 

I'm sure she'll love it.は、I'm sure「私は確かに思っている」の後にthatが省略されています。確かに思っていることは、I'm sure以下に書かれているshe'll love it「彼女(母親)はそれ(ケーキ)をとても気にいる」です。ちなみに、選択肢3も選択肢1と同じ[I'm 形容詞 (that) 主語+動詞~]の文の形になっています。

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

Girl 1 : My aunt is taking me to a musical tomorrow. Would you like to come?

Girl 2 : Sorry, I can't, but ( thanks for asking. )

 

  1. thanks for asking.
  2. I wrote that song.
  3. she saw you there.
  4. I don't know yet.

 

 

【 訳 】

女の子1:私のおばさんが明日、ミュージカルに連れて行ってくれるの。一緒に行かない?

女の子2:ごめんなさい、行けないの。でも、誘ってくれてありがとう。

 

【解説】

この問題は(1)の解説で述べた③の形式です。

 

女の子1がWould you like to come?「一緒に行かない?」と誘っています。それに対して女の子2がSorry, I can't「ごめんなさい、行けないの」と断っています。その後の接続詞butの後に続けられる適切なものを選びましょう。正解は1のthanks for askingです。誘ってくれたことについてお礼を述べています。

 

選択肢2のI wrote that song.は「私がその歌をつくりました」、3のshe saw you there.「彼女があなたをそこで見かけました」、4のI don't know yet.は「私はまだ知りません」という意味です。

 

My aunt is taking me to a musical tomorrow.は[be動詞+動詞のing形]の形なので現在進行形です。現在進行形には、今動作が継続していることを表すほかに、近い未来に確実に行うことを表すこともできます。この文から、明日、おばさんがミュージカルに連れて行ってくれるのは確実であることが分かります。

 

 

 

(3)

 

正解: 4

 

Husband : Let's walk to the shopping mall this afternoon.

Wife : OK. What do you need to buy?

Husband :( I want to look for a coat. )

 

  1. There's a bag on my desk.
  2. I usually go by bus.
  3. Let's leave at three o'clock.
  4. I want to look for a coat.

 

 

【 訳 】

夫:今日の午後、ショッピングモールへ歩いて行こう。

妻:いいわよ。何を買う必要があるの?

夫:コートを探したいんだ。

 

【解説】

この問題は(1)の解説で述べた①の形式です。

 

夫にショッピングモールに行こうと誘われた妻がWhat do you need to buy?「何を買う必要があるの?」と夫に尋ねています。これに合う応答文を考えましょう。正解は4のI want to look for a coat.「コートを探したいんだ」です。

 

選択肢1のThere's a bag on my desk.は「私の机の上にカバンがあります」、2のI usually go by bus.「私はいつもバスで行きます」、3のLet's leave at three o'clock.は「3時に出発しましょう」という意味です。

 

walk to ~は「~へ歩いていく」という意味です。例えば、徒歩で学校に通っている場合には、I walk to school.と言います。

 

need「必要とする」の後に[to+動詞の原形]を続け、「~する必要がある」という意味で使うことができます。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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