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Answers ~解答・解説~
次の(1)から(5)までの( )に入れるのに最も適切なものを1、2、3、4の中から一つ選びなさい。
[英検 2021年度 第1回検定問題より]
(1)
正解: 1
A: Did you buy your father something special for his birthday?
B: Yes. He loves to cook, so I got him a new ( apron ).
- apron
- ring
- contact
- field
【 訳 】
A:あなたはお父さんの誕生日に、何か特別なものを買いましたか?
B:はい。父は料理をするのがとても好きなので、新しいエプロンを買いました。
【解説】
大問1の問題では、( )以外のところに書かれている情報から答えを推測します。
Aの質問Did you buy your father something special for his birthday?と、Bの最初の応答文Yes.から、Bはお父さんの誕生日に何かを買ったことが分かります。Bの2文目には、接続詞soが使われています。soは「そこで」や「だから」という意味で、soの前の部分が理由や原因で、その結果をsoの後に続ける接続詞です。父親が料理をすることがとても好きなことから、何を買ったかを推測しましょう。正解は1のapron「エプロン」です。
選択肢2のringは「指輪」、3のcontactは「接触、コンタクト」、4のfiledは「野原、畑」という意味です。
Aの質問文のsomething specialは「何か特別なもの」という意味です。[something+形容詞]で「何か~なもの」という意味になります。例えば、something coldで「何か冷たいもの」、something tallで「何か背の高いもの」となります。
apronはカタカナ語では「エプロン」ですが、英語では[エィプロン]と発音するので注意しましょう。
(2)
正解: 3
Sarah saw some flowers by the road while she was taking a walk. She ( picked ) a few and took them home.
- spent
- wished
- picked
- guessed
【 訳 】
サラは散歩をしている間に、道路沿いにいくつかの花を見掛けました。彼女は何本か摘んで、家に持ち帰りました。
【解説】
選択肢の単語はすべて動詞です。動詞を選ぶ問題では、通常、その後に置かれている名詞の語句との組み合わせを考えることが大事です。
この文の場合、( )の後のa fewが動詞の目的語(「~を」に当たる部分)となりそうです。a fewは「いくつか」や「2、3」の意味であることから、その前の文に使われているsome flowersのうちのいくつかと考えられます。したがって、「a few flowers(いくつかの花)を~する」に当てはまる動詞を考えます。それらを持ち帰ったという状況からも、正解は3のpicked「~を摘んだ」です。
選択肢1のspentは「~を費やした」、2のwishedは「~を願った」、4のguessedは「~を推測した」という意味です。
1文目に使われているwhileは「~している間に」という意味の接続詞で、進行形と一緒に用いられることがあります。
(3)
正解: 1
Jenny saw her grandparents ( for ) the first time in years. She missed them very much.
- for
- from
- out
- over
【 訳 】
ジェニーは何年かぶりに祖父母に会いました。彼女は祖父母に会えずにとても寂しがっていました。
【解説】
大問1には、語と語を組み合わせることである意味を表す熟語や構文の問題が数問入っています。
この問題では、( ) the first time、または( ) the first time in yearsの部分をまとまりで考えるとよさそうです。2文目のShe missed them very much.「祖父母に会えずにとても寂しがっていた」から、ずっと会っていなかったと分かります。正解は1のforです。
for the first time in yearsで「何年かぶりに」や「久しぶりに」という意味になります。少し難しい熟語ですが、for the first timeが「初めて」という意味だと知っていれば、in years「何年かのうちで」と組み合わせると「何年かのうちで初めて」という意味だと推測できます。
選択肢2のfromは「~から」、3のoutは「外に」、4のoverは「~の上に」という意味です。
firstはよく使われる単語です。for the first time、at first、firstの意味と使い方について確認しましょう。
☆for the first time「初めて」は、初めて行うことを説明する。
(例)
I talked to the man for the first time.
「私はその男性と初めて話しました」
☆at first「最初は」には、後で状況が変わることが含まれている。
(例)
I didn’t like the sweater at first.
「私は最初、そのセーターが気に入りませんでした」
(後でセーターが気に入ったことが推測できる)
☆first「1番目に、最初に」は、1番目、2番目のように順番を表す。
(例)
There are three reasons for thinking so. First, it is good for our health.
「そう考えるのに3つの理由があります。1番目に、それは健康に良いからです」
Jenny came here first.
「ジェニーが最初にここに来ました」
(4)
正解: 3
Last Saturday, my bicycle was ( stolen ). I have to buy a new one.
- steal
- stole
- stolen
- stealing
【 訳 】
先週の土曜日、私の自転車が盗まれました。新しいものを買わなければなりません。
【解説】
選択肢はいずれも動詞steal「盗む」およびその変化形です。このタイプの問題では、文中の( )の位置や他に使われている単語を確認する必要があります。
( )がbe動詞の直後に位置していることから、ここには動詞のing形(現在分詞)または過去分詞を置くことが考えられます。動詞のing形を置くと進行形、過去分詞を置くと受け身の文になります。主語がmy bicycle「私の自転車」であることから、「盗まれた」と受け身の文にするとよさそうです。したがって、正解は3のstolenです。
2文目のoneは自転車のことを指します。oneは同じ種類の違うものを指すときに使います。
動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。
① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形
(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.
「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べた」
② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形
(例)My father sometimes eats sushi.
「父はときどき寿司を食べる」
③ 助動詞(shouldやmustなど)が直前にある場合 →原形
(例)My son can't eat hot food.
「息子は辛い食べ物は食べられない」
④ Do やDoesで始まる疑問文やdidn'tを含む否定文の場合 →原形
(例)I didn't eat breakfast today.
「今日は朝食を食べなかった」
⑤ be動詞が直前にあり、進行形になる場合 →-ing形(現在分詞)
(例)My mother was eating something when I got home.
「ぼくが帰宅したとき母は何かを食べていた」
⑥ be動詞が直前にあり、受け身の文になる場合 →過去分詞
(例)Now sushi is eaten in many countries.
「今では寿司は多くの国々で食べられている」
⑦ haveが直前にあり、現在完了の文になる場合→過去分詞
(例)I have never eaten Japanese food.
「私は一度も日本料理を食べたことがない」
⑧ 名詞の直後で「~している」と説明を加える場合 →-ing形(現在分詞)
(例)Do you know the boy eating a banana over there?
「あそこでバナナを食べている男の子を知っていますか?」
⑨ 名詞の直後で「~される、~された」と説明を加える場合 →過去分詞
(例)Tempura is one of the dishes eaten by many people.
「天ぷらは多くの人に食べられている料理の一つです」
(5)
正解: 2
A: Which shirt do you like?
B: I think the red one is ( nicer ) than the blue one.
- nice
- nicer
- nicest
- nicely
【 訳 】
A:あなたはどちらのシャツが好きですか?
B:赤い方が青い方よりも素敵だと思います。
【解説】
選択肢はすべてniceに関する語です。Aがどちらのシャツが好きかとBに尋ねています。応答文では、どちらの方が好きかを答える文となりそうです。Bの文中にthanがあります。これは「~よりも」と、2つのものや人を比較するときなどに使われる語です。2つのものや人を比較する際には比較級(語尾にerを付けたり、moreを前に付けた形)を用います。したがって、正解は2のnicerです。
選択肢4のnicelyは「うまく、立派に」という意味の副詞(動詞などを修飾する働きを持つ語)です。
比較の文の例を示しますので、確認しましょう。
☆原級
That shirt is as nice as this one.
「あのシャツはこのシャツと同じくらい素敵です」
☆比較級
That shirt is nicer than this one.
「あのシャツはこのシャツよりも素敵です」
That shirt is more popular than this one.
「あのシャツはこのシャツよりも人気があります」
☆最上級
That shirt is the nicest of all.
「あのシャツはすべての中で一番素敵です」
That shirt is the most popular of the three.
「あのシャツは3つの中で一番人気があります」
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