第12回 効果的に英単語を覚える“暗記術”: 本多敏幸先生の英語学習アドバイス
2022/08/05
今月も本多敏幸先生が、英語力アップのためのアドバイスを送ります。前回に続き、第12回の今回も語彙力を伸ばす方法です。英単語の覚え方のコツをつかんで語彙力をさらにパワーアップしましょう。
夏休みの学習は順調に進んでいますか?
自分で工夫して、何か面白い学習方法を見つけることはできましたか?
今回のテーマは前回に続いて語彙力のアップです。単語を覚えるコツを紹介しますので、「なかなか覚えられない」「覚えてもすぐに忘れてしまう」と悩んでいる人はぜひ試してみてください。
【1】単語を覚えるということ
単語を覚えることは、意味とつづりを暗記することとは限りません。一言で「単語を覚える」といっても様々なレベルがあります。
●聞けば理解できるレベル
●単語を見れば(読めば)理解できるレベル
●話す活動で使えるレベル
●書く活動で使えるレベル
●どのような場面で他のどんな単語とどのように組み合わせて使うか分かっているレベル、など
すべての単語のつづりを書ける必要はありません。聞いたり読んだりして分かれば十分なレベルの単語もあります。このことを頭に入れて単語を覚えるようにしてください。
【2】単語を暗記するためのコツ
暗記をしていると眠くなってしまうといった経験はありませんか? また、勉強にとりかかって最初はどんどん覚えられても、しばらく時間が経つと、覚えられなくなっていることはありませんか? それは脳がたくさん働いているからです。
200語の単語を覚えなければいけない課題があったとします。「今はやることがあるから今度の日曜日に集中してやろう」と考えました。この考え方はNGです。
理由は2つあります。
【理由1】脳が疲れて途中で効率が落ちる
【理由2】一気に覚えたものはすぐに忘れてしまう
では、どのように覚えればよいのでしょうか?
■単語暗記のコツ1
1つ目のコツは、短時間で何回かに分けることです。一度に2時間かけて覚えるよりも、10分や20分といった短時間の勉強時間を数日間で何回も設ける方が、効率よく単語を覚えられるのです。
朝起きてからの10分間、電車やバスに乗っているときの10分間、昼休みの10分間、夜寝る前の10分間など、短時間で勉強できる時間を見つけてください。
■単語暗記のコツ2
2つ目のコツは、体の複数の箇所を使うことです。例えば、単語を見ながらブツブツ言ってみましょう。これは目と口を使うことになります。
さらに、ブツブツ単語を言いながら書いてみましょう。目と口と手を使うことになります。こうすることで、脳に刺激を与え、覚えやすくなります。
■単語暗記のコツ3
3つ目のコツは、暗記グッズを作ることです。「そんなの面倒くさい」と思う人がいるかもしれません。しかし、「急がば回れ」です。
暗記グッズを作ることのメリットはたくさんあります。まず、作りながら覚えることができます。そして、いつでも取り出して覚えることができます。何よりも覚えた単語を取り除いていくことで、あとどのくらい覚えなければならないのかがひと目で分かります。
また、しばらく経ってから、覚えにくかった単語を再度学習することで、しっかりと覚えることができます。「どんな暗記グッズがいいかな?」と考え、あなたにとって最良の暗記グッズを作ってみましょう。
今回紹介したやり方を、ぜひ夏休み中に試してみてください。
★「本多敏幸先生の英語学習アドバイス」リストページ
https://www.ei-navi.jp/news/honda/list/
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