英検対策講座【5級】大問1: 短文の語句空所補充問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【5級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(5)までの(   )に入れるのに最も適切なものを1, 2, 3, 4 の中から一つ選びなさい。

[英検 2021年度 第3回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 4

 

A : Do you have any pets, Kelly?

B : Yes. I have two dogs and a ( rabbit ).

 

  1. door
  2. coin
  3. mouth
  4. rabbit

 

 

【 訳 】

A:何かペットを飼っているの、ケリー?

B:うん。犬を2匹とウサギを1匹飼っているよ。

 

【解説】

大問1では、文に使われている他の語と関連する語を選ぶ問題がよく出題されます。

 

この問題の場合、Aがペットについて尋ねています。また、Bの2文目にtwo dogs and a (  )「2匹の犬と(一匹の)~」とあるので、(  )の中には動物が入ることが分かります。したがって、正解は4のrabbit「ウサギ」です。

 

選択肢1のdoorは「ドア」、2のcoinは「コイン、硬貨」、3のmouthは「口」という意味です。

 

haveはペットを表す語と共に使われると「飼っている」という意味になります。したがってDo you have any ~?は「~を飼っていますか?」や「~を持っていますか?」という意味になります。

 

anyは疑問文や否定文で使われ、ここでは数量を特定せずに「いくつかの」「いくらかの」といったニュアンスを加えています。日本語にはあえて訳さなくてもよいでしょう。

 

 

 

(2)

 

正解: 4

 

April is the ( fourth ) month of the year.

 

  1. first
  2. second
  3. third
  4. fourth

 

 

【 訳 】

4月は1年のうちの4番目の月です。

 

【解説】

選択肢はすべて順番(「何番目の~」)を表す単語です。Aprilは「4月」、monthは「月」、of the yearは「1年のうちの」という意味です。4月が1年のうち何番目の月であるかを考えましょう。正解は4のfourth「4番目の」です。

 

5級の大問1では、fourthやAprilのように順番や月を表す語がよく出題されます。これらの語(下に表示)は必ず覚えておきましょう。

 

☆ 順番

first「1番目の」、second「2番目の」、third「3番目の」、fourth「4番目の」、fifth「5番目の」、sixth「6番目の」、seventh「7番目の」、eighth「8番目の」、ninth「9番目の」、tenth「10番目の」、eleventh「11番目の」、twelfth「12番目の」

 

☆ 月

January「1月」、February「2月」、March「3月」、April「4月」、May「5月」、June「6月」、July「7月」、August「8月」、September「9月」、October「10月」、November「11月」、December「12月」

 

 

 

(3)

 

正解: 3

 

Fred always ( takes ) a shower before breakfast.

 

  1. reads
  2. goes
  3. takes
  4. listens

 

 

【 訳 】

フレッドはいつも、朝食の前にシャワーを浴びます。

 

【解説】

大問1では、熟語(2つ以上の語を組み合わせて使うもの)の知識も問われます。

 

この問題の場合、(  )とa showerの組み合わせを考えましょう、正解は3のtakesです。take a showerで「シャワーを浴びる」という意味になります。

 

もしtake a showerを知らなかったとしても、選択肢1のreadsは「読む」、2のgoesは「行く」、4のlistensは「聞く」という意味なので、これらの動詞はshowerと組み合わせるのに適切でないと推測できます。

 

次の基本的な熟語は必ず覚えておきましょう。

 

a lot of ~「たくさんの~」、after school「放課後」、at night「夜に」、be good at ~「~が得意である」、be interested in ~「~に興味がある」、by bus「バスで」、by car「車で」、by train「電車で」、come from ~「~出身」、from … to ~「…から~まで」、get to ~「~へ着く」、get up「起きる」、go fishing「釣りに行く」、go shopping「買い物に行く」、go swimming「泳ぎに行く」、go to bed「寝る」、How about ~?「~はどうですか?」、in English「英語で」、in the morning「朝、午前中」、listen to ~「~を聞く」、look at ~「~を見る」、look for ~「~を探す」、look like ~「~に似ている」、of course「もちろん」、on foot「徒歩で」、on the Internet「インターネットで」、on TV「テレビで」、sit down「座る」、stand up「立ち上がる」、take care of ~「~の世話をする」、take a bath「入浴する」、take a shower「シャワーを浴びる」、take a picture「写真を撮る」、talk about ~「~について話す」、thank you for ~「~をありがとう」、turn right [left]「右 [左] に曲がる」、What about ~?「~はどうですか?」

 

 

 

(4)

 

正解: 1

 

Bill likes sports. He can ( swim ) very fast.

 

  1. swim
  2. swims
  3. swam
  4. swimming

 

 

【 訳 】

ビルはスポーツが好きです。彼はとても速く泳ぐことができます。

 

【解説】

選択肢を見るとすべてswim「泳ぐ」とその変化形です。このタイプの問題では、意味の違いを考えるのではなく、文の中の(  )に適した形や時制(過去や現在などの時間的位置)を考えます。

 

この問題では、(  )の直前にcanがあります。canやdoesn'tなどの単語の後の動詞は原形を使います。したがって、正解は1のswimです。

 

動詞の形を問う問題では、次のことを確認しましょう。

 

① 文の流れが過去のことを述べている場合 →過去形

(例)I went to the restaurant and ate two hamburgers.

「私はレストランに行ってハンバーガーを2つ食べました」

 

② 現在形の文で主語が三人称単数になっている場合 →-(e)sの形

(例)My father sometimes eats sushi.

「父はときどき寿司を食べます」

 

③ 助動詞(canやwillなど)が直前にある場合 →原形

(例)My son can't eat hot food.

「息子は辛い食べ物は食べられません」

 

④ 疑問文や否定文でdoesやdidが含まれる場合 →原形

(例)My son doesn't eat vegetables.

「私の息子は野菜を食べません」

 

⑤ be動詞が直前にあり、「~している」の意味になる場合 →-ing形

(例)My mother is eating a hamburger.

「母はハンバーガーを食べているところです」

 

 

 

(5)

 

正解: 4

 

A : Do you like baseball, Mike?

B : Yes, Karen. But my brother ( doesn't ).

 

  1. isn't
  2. don't
  3. aren't
  4. doesn't

 

 

【 訳 】

A:あなたは野球が好き、マイク?

B:うん、カレン。でもぼくの兄さんは好きではないんだ。

 

【解説】

Aに Do you like baseball, Mike?「あなたは野球が好き、マイク?」と聞かれ、B はまず、Yes, (I do, ) Karen. と答えています。

 

続けて But my brother (  ).「でもぼくの兄さんは(  )」と、Butを使い、前文と反対の内容を述べていることから、マイクと違って、お兄さんは野球が好きでないことが分かります。

 

likeは一般動詞であること、主語がmy brotherと三人称単数であることから、正解は4のdoesn'tです。

 

be動詞(isやare)の後には名詞(a studentなど)や形容詞(busyなど)を、don't(do notの短縮形)やdoesn't(does notの短縮形)の後には、一般動詞(playなど)を置くのが一般的ですが、この文では、doesn'tの後は省略されています。省略しない形で表すと、But my brother doesn't like baseball.となります。

 

それぞれの選択肢を使い省略した文の例を示しますので、確認してください。

 

(例)

☆ isn't

Mike is on the tennis team, but Ken isn't.

「マイクはテニス部ですが、ケンは違います」

※ isn'tの後にon the tennis teamが省略されている。

 

☆ don't

Mike has a lot of homework today, but I don't.

「マイクはたくさんの宿題がありますが、私はありません」

※ don'tの後にhave (a lot of ) homeworkが省略されている。

 

☆ aren't

A: Are those boys your students?

「あの男の子たちはあなたの生徒ですか?」

B: No, they aren't.

「いいえ、違います」

※ aren'tの後にmy studentsが省略されている。

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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