第7回 4月に良いスタートを切るために~1年間の英語学習を振り返ろう: 本多敏幸先生の英語学習アドバイス
2022/03/01
今月も本多敏幸先生が、英語学習の悩みを解決するためのアドバイスを送ります。第7回は、自信を持って4月を迎えるために3月中にやっておきたい学習方法を紹介します。
3月は学年の締めくくりの月です。この1年間に英語の授業で習ったことを振り返り、新学年で良いスタートを切れるようにしましょう。
【1】新しい学年で良いスタートを切るためには…
この1年、授業で習ったことや授業でやった活動はたくさんあります。たくさんあったので、恐らく忘れていることのほうが多いでしょう。
次の学年で良いスタートを切るためには、この1年間の学習内容を振り返り、身に付いていなかったことは何かを確認する必要があります。
「4月から英語の勉強をがんばるぞ」と思っている人がいるかもしれません。しかし、面談などでそのように言った生徒の中で、目を見張るほど学力が伸びた生徒を私は見たことがありません。「今度からがんばろう…」などとすぐやらないで先伸ばしする人は、始めてもがんばりが長続きしないものです。
「4月からがんばろう」と思っている人は、本当にがんばれるように、4月になる前に、この1年間のことを振り返ってみてください。
【2】1年間の振り返り方法
では、どのように振り返ればよいのでしょうか? 授業は普通、教科書に沿って進んでいますから教科書を使って振り返るとよいでしょう。
まずは文法のチェックをしよう!
まず、文法の知識が身に付いているか試してみてください。教科書には新しい文法事項が載っているところ(キーセンテンスや文法のまとめ)があります。そこに載っている例文について、意味と説明を声に出して言ってみてください。
例えば、I'm going to visit Tokyo next week.というキーセンテンスであれば、「『私は来週、東京を訪れる予定です』という意味で、予定や近い未来のことを言うときには、be going toを動詞の原形の前に置く」のように言ってみます。
教科書には簡単に文法の説明が載っているので、自分で言った後に説明を確認してください。もし、言えなかったり、勘違いしていたり、足りないことがあったりしたら、ノートに書き出しましょう。教科書に付せんを貼ってもよいでしょう。あとで見直せるようにしておいてください。
次に音読をして語句の確認をしよう!
この1年間で単語や熟語もたくさん習っています。単語や熟語が身に付いているかを確認するために、教科書の本文を音読してみてください。その中で、発音が不確かなもの、意味が分からなかったものをノートにまとめていきましょう。
分からなかった単語や熟語をすべて書き出す必要はありません。大事だと思うものだけで大丈夫です。そして、4月の授業が始める前までに覚える努力をしましょう。
実は、この音読は、単語と熟語の確認のためだけのものではありません。本文を音読することで、様々な英文や、文と文のつながりなどについて復習することができます。黙読するだけではだめです。必ず声に出して読んで確認してください。
文法の確認と、教科書本文の音読で語句の確認、この2つが3月中にしっかりできれば、4月に素晴らしいスタートを切ることができます。今日から始めてみましょう!
★「本多敏幸先生の英語学習アドバイス」リストページ
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