英語はコミュニケーションツールです。いろんな場所やシチュエーションで勉強したり、実践活用したりしてみることをオススメします。というわけで今回は、筆者の体験などを交えながら、ちょっと変わった場所での勉強法をご紹介します。
外国人向けパンフレット等を利用してみる
観光地や都心部では特に、外国人向けガイドブックやパンフレットなどが置いてあることがあります。そういう資料や冊子を積極的に活用して、英語学習に役立てましょう。
自分がよく知っている身近なことが英語で書かれているので「なるほど、こういう場合はこう表現するのか」と、すんなり頭に入ってきますよ。
また、この方法は自分の国の文化について英語で表現する力を付ける助けにもなります。海外の人たちと交流するとき、自分の国のことについて意見を求められることがよくありますが、政治や文化について、「日本人代表」としての意見を聞かれるとき、きちんと英語で答えられるようにしておきたいですよね。
カンバセーション・パートナーを見つける
カフェなどで、英語が母国語の人と会話の練習をしている日本人をよく見かけます。「カンバセーション・パートナー」といって、お互いの言葉を教えあいながら、言語を勉強する方法です。さまざまなトピックについて自由に会話をしながら、リアルな英語に触れられるのがメリットです。ネットで「Language Exchange」というワードで検索するといろいろ情報が得られますよ。
最近では、パソコンやスマートフォンでオンライン英会話を活用している人も増えてきましたね。ネットに接続できるデバイスさえあれば、手軽にリアルな英会話学習が始められるのがメリットです。
ただし、注意しなければならないことがあります。会話をする相手によって、言葉のアクセントが違ったり、あるいは女性と男性とでしゃべり方や表現が微妙に違っていたりすることです。どのアクセントが良いか、悪いかということではありません。できれば、いろんなアクセントを聞き分けられるように、いろんな国の人と会話をするのが良いと思います。
また、男性の生徒が女性の講師ばかりと会話をしていると、いつの間にか女性っぽいしゃべり方になっているかもしれないので注意してくださいね。
英語のプレゼン動画を視聴する
TEDと呼ばれる、世界中のさまざまなバックグラウンドや体験を持つ人たちが、「ideas worth spreading (広める価値のあるアイデア)」をテーマにプレゼンを行うイベントがあります。無料の動画がネット上で公開されているので、ご存じの方もいると思います。スマートフォン等からも閲覧できるので、ぜひ移動中や待ち時間など、外出先等でも時間があれば聞いてみることをオススメします。
プレゼンテーションは基本的にすべて英語ですが、いろんな国の人が登壇しているのと、英語が母国語でない人たちもたくさんプレゼンを行なっています。いろんな英語のアクセントに触れることができるのが魅力です。
大学の講義や、何か専門分野に特化したトークイベントとは違い、一般の人々が観客として参加するイベントですので、登壇者たちもどんなに難しくて複雑なトピックでも、みんなに分かるように、理解しやすい言葉でプレゼンをしています。この動画は、英語の学習教材に最適です。
自分に合った学習環境を探そう
家で勉強していると、ついつい周りのものに気が散ってしまうものです。気づけば、テレビを見てしまったり、ゲームや漫画に没頭してしまったり、なぜか今やる必要もない部屋の掃除を始めてみたり。そういうときこそ、家の外で勉強するのがオススメです。カフェやファミレス、公園のベンチや駅のホームでも、どこでも勉強は可能です。
筆者がTOEICの勉強の際にやったのは、カプセルホテルでカンヅメ合宿。カプセルホテルに泊まって、ひたすら模試をやりつづけるというもの。一晩で、だいぶ模試を受けることができました。
語学を習得するコツは、いかにその言語の環境にどっぷり漬かって、スポンジが水を吸い取るように言葉を自分の脳みそに染み込ませるか、です。工夫次第でさまざまな勉強法があると思いますので、皆さんもご自分にあった勉強法を見つけてみてください。