英検対策講座【4級】大問3: 日本文付き短文の語句整序問題

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

解答・解説ページ

英検対策講座【4級】

 

Answers ~解答・解説~

 

次の(1)から(3)までの日本文の意味を表すように①から⑤までを並べかえなさい。そして、2番目と4番目にくるものの最も適切な組合せを1, 2, 3, 4の中から一つ選びなさい。 ※ただし、(   )の中では、文のはじめにくる語も小文字になっています。

[英検 2019年度 第1回検定問題より]

 

 

(1)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

私は母から料理を学びました。

 

( ① to ② my ③ learned ④ from ⑤ cook )

I ( learned ) ( to ) ( cook ) ( from ) ( me ) mother.

 

  1. ① - ④
  2. ① - ②
  3. ③ - ⑤
  4. ③ - ④

 

 

【解説】

英語の語順の基本は[主語+動詞]です。大問3の解答のコツは、[主語+動詞]の部分を初めに考えることです。

 

この文の主語は「私は」のIで、動詞は「学びました」のlearnedになります。動詞の後には「~を」にあたる目的語を置くことがあります。この問題の場合も、「料理を学びました」となっているので、learnedの後には「料理」にあたる語句を置くことになります。選択肢にはcookがありますが、これは「料理をする」の意味の動詞なので、名詞にしなければなりません。目的語は必ず名詞だからです。動詞を名詞にする方法は2種類あり、cookingと動名詞にするか、to cookと不定詞を用います。選択肢にtoのあることから、learned to cookとなります。最後に「母から」の部分を加えます。したがって、I learned to cook from my mother.の文が完成します。

 

目的語に動名詞や不定詞を用いる例を示しますので、確認しましょう。

 

(例)

I want to learn Spanish.

「私はスペイン語を習いたいです」

☆wantは不定詞のみを目的語にする

 

I enjoyed swimming in the sea.

「私は海水浴を楽しみました」

☆enjoyは動名詞のみを目的語にする

 

 

 

(2)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

教室で、あなたに話しかけていたのはだれですか。

 

( ① speaking ② was ③ to ④ who ⑤ you )

( Who ) ( was ) ( speaking ) ( to ) ( you ) in the classroom?

 

  1. ② - ③
  2. ② - ⑤
  3. ④ - ①
  4. ④ - ②

 

 

【解説】

疑問詞のwhoがあることから、whoを文頭に置きます。疑問詞の後にはふつうの疑問文の形[Do(AreやCanなど)+主語+動詞~]を続けることが原則です。しかし、この問題の場合、主語が「だれ」のwhoです。疑問詞が主語になっている場合、疑問詞の後には動詞を置きます。つまり、whoのあとには、「話しかけていた」の動詞を置くことになります。「~していた」は過去進行形[was(were)+動詞のing形]なので、Who was speakingとなります。これに「あなたへ」の部分のto youを付け加えます。したがって、Who was speaking to you in the classroom?の文が完成します。

 

疑問詞が主語になっている場合とその他の場合の例文を示しますので、語順を見比べましょう。

 

(例)

☆Whoが主語

Who was speaking to you?

「あなたに話しかけていたのはだれですか?」

 

☆Whoが目的語

Who were you talking to?

「あなたは誰に話しかけていたのですか?」

 

☆Whatが主語

What made you sad?

「何があなたを悲しませたのですか?」

 

☆Whatが目的語

What did you make for dinner?

「あなたは夕食に何を作ったのですか?」

 

☆Which busが主語

Which bus goes to the beach?

「どのバスがビーチに行きますか?」

 

☆Which busが目的語

Which bus should we take?

「どのバスに乗るべきですか?」

 

 

 

(3)

 

正解: 1

 

【正しい語順】

クリスは夕方にどのくらい勉強しますか。

 

( ① study ② how ③ does ④ Chris ⑤ long )

( How ) ( long ) ( does ) ( Chris ) ( study ) in the evening?

 

  1. ⑤ - ④
  2. ④ - ⑤
  3. ③ - ①
  4. ② - ④

 

 

【解説】

(2)で述べたように、疑問詞の後にはふつうの疑問文を続けることが原則です。この文では「どのくらい」を表すHow longを文頭に置きます。その後は「クリスは勉強しますか」の部分を続けます。したがって、How long does Chris study in the evening?の文が完成します。

 

疑問詞howは後に形容詞を置いて、様々なことを尋ねることができます。例を示しますので確認しましょう。

 

(例)

How old is that building?

「あの建物はどのくらい古いですか?」

 

How old is your grandfather?

「あなたの祖父は何歳ですか?」

 

How much is this watch?

「この腕時計はいくらですか?」

 

How tall is your brother?

「あなたのお兄さんはどのくらいの背の高さですか?」

 

 

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この記事の筆者について

本多 敏幸(ほんだ・としゆき)

PROFILE

東京都の教員として38年間勤務。現在、千代田区立九段中等教育学校、都留文科大学、文教大学で講師として教えるほか、NHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」の講師として活躍。ELEC同友会英語教育学会会長。学習指導要領の改訂に関わる。また、全国各地で教員向けの講演を行っている。
著書に、本多式中学英語マスターシリーズとして『反復基礎』『短文英単語』『速読長文』(以上文藝春秋)、『中学校外国語新3観点の学習評価完全ガイドブック』、『入試英語力を鍛える!授業アイデア&パワーアップワーク40』(以上明治図書)、『若手英語教師のためのよい授業をつくる30章』(教育出版)、『NHK CD BOOK 中学生になるまでに身につけたい! 小学英語 パーフェクト・レッスン』(NHK出版)など多数。

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