第8回　英語をがんばりたいあなたへ。家庭学習のすすめ： 本多敏幸先生の英語学習アドバイス

今月も本多敏幸先生が、英語学習の悩みを解決するためのアドバイスを送ります。第8回は、「4月から英語をがんばりたいけど何をすればよいか分からない…」という人への家庭学習のすすめです。

 

いよいよ新年度が始まりました。入学・進級して、皆さんそれそれぞれに「がんばりたい！」と思っていることがあると思います。英語の学習ではどんなことをがんばりたいと思っていますか？

 

この連載の第1回「英語の学習で大切なこと」の中で、学力を高めるために大切な3つのことを紹介しましたね。

 

この3つを、これからのあなたの「英語をがんばる！」の中に必ず入れるようにしましょう。

 

 

 

【1】授業以外で英語を学習をしよう

 

特に③の家庭学習は、やるとやらないとでは格段に英語力の伸びに差が生まれます。

 

第1回でも、①だけをがんばっている人が身に付く英語力を100とすると、①と②をがんばれば120以上、①、②、③をがんばると130以上（場合によっては150以上）の力が身に付くとお伝えしました。

 

では、学校の授業以外の英語学習をどのように始めたらよいのでしょうか？

 

まずは、自分の伸ばしたい領域と苦手な領域の2つを考えてみましょう。

 

 

学校の授業以外に、学習を支援してくれるものはたくさんあります。塾や予備校、英会話スクール、語学番組、通信教育、オンライン授業、オンライン英会話レッスン、家庭教師、ウェブサイト、動画、アプリ、問題集などです。これらの中から、あなたに合ったものを選んでください。

 

ただ高いお金を払って塾や予備校に通っても、受け身で授業を聞いているだけでは効果はそれほど表れません。大事なのは、目的を持って学ぶことです。

 

最近は、オンラインのプログラムもたくさんあるので、時間や場所など自分に合った条件で学習できるようになってきました。費用がかかるものもありますが、お金をかけないで学べる方法もあります。

 

私が講師をしているNHKラジオ「中学生の基礎英語レベル1」のような無料のプログラムもぜひ利用してください。ラジオ講座はスマホやパソコンで聞くことができます。

 

また、無料で使える英検公式学習サービス「スタディギア for EIKEN」もおすすめです。

 

 

 

【2】家庭学習のやり方を自分で考えよう

 

何を中心に学習しようか決めたら、学習方法を考えます。これまで、英語には「音を絡めた学習」が効果的だと何回も伝えてきました。音声を聞いて、声に出すことが大切です。

 

先日、私に1通の手紙が届きました。「長年英語を独学で学んでいるが、思うように英語力が伸びない」という内容でした。ずっと向上心を持ち続け、英語を学び続けているというのは素晴らしいことです。

 

その方の学習法は、語学プログラムを聞き、習った英文を何度か書くというものでした。私は次のように返信しました。

 

 

英語の学習方法は数えきれないほどありますが、その中に、あなたに合ったものが必ずあります。自分で新しく工夫して試してみてください。

 

 

★「本多敏幸先生の英語学習アドバイス」リストページ

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