第4回 大学入試で有利な英検®を深掘りチェック!

前回の記事では、2022年入試において、95%以上(「スタギア大学受験」調べ)の大学が「英検®」の成績を合否判定等に利用していることが分かりました。そこで今回は、この「英検®」についてもっと深掘りしていきましょう。

 

英検®の資格を持っていると、一般選抜ではもちろん、総合型選抜・学校推薦型選抜でも得点換算や得点加算、試験免除などを受けられるメリットがあり、大学受験を有利に進めることができます。つまり、“英検®を制する者が大学入試を制す”といっても過言ではない、と言えるほど英語検定利用が多くなっています。

さてこの英検®には「英検®(従来型)」「英検S-CBT®」、2つの形式があることをご存じですか? 大学入試を有利に進めるためにも、2つの英検®の特徴を把握しておくことが大切です。

 

 

 

英検®(従来型)と英検S-CBT®の試験日数は違う

 

「英検®(従来型)」は、リーディング、ライティング、リスニングの試験を一次試験で行い、一次試験合格後に二次試験としてスピーキングの試験が行われます。つまり受験日数は2日間です。一方、「英検S-CBT®」はコンピューター上で受験する形式をとっており、スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能を1日で受けることができます。

また受験回数は、「英検®(従来型)」は年3回となっていますが、「英検S-CBT®」では4月~7月、8月~11月、12月~3月の各検定期間に、同じ級を2回まで受験可能。「英検®(従来型)」と合わせれば最大3回も受験することができます。

 

 

 

英検®(従来型)と英検S-CBT®、どちらがお勧め?

 

「英検®(従来型)」と「英検S-CBT®」では、解答方法も違います。「英検®(従来型)」は、リーディング、ライティング、リスニングのいずれも、解答用紙に手書きやマークシートでの解答となります。また、スピーキングは、面接委員と対面して口頭で解答します。一方、コンピューター上で受験する「英検S-CBT®」ですが、リーディングとリスニングの場合、選択肢をクリックして解答することになります。ライティングは、申込時にキーボードによるタイピングと手書きによる筆記型から選択可能です。スピーキングは、録画動画を見て声を吹き込んでいくスタイルです。
もちろん個人差はありますが、クリックの方がマークシートの塗りつぶしよりも早く解答でき、手書きよりもタイピングの方が速く打ち込める、という人は多いでしょう。そうした人にとっては、「英検S-CBT®」の方が有利であることは言うまでもありません。ただ、単語のタイピングミスにはくれぐれも注意してくださいね。

 

 

 

自分に合ったほうの試験方法で受験しよう

 

これまで「英検®(従来型)」と「英検S-CBT®」の違いをチェックしてきましたが、得られる資格に違いはないのでしょうか? 出題内容や難易度、採点基準、級認定、英検®CSEスコアは、どちらの英検®も同じです。また、「英検®(従来型)」「英検S-CBT®」ともに、一度取得した級、英検® CSE スコアは生涯有効です。ですから、自分の得意分野を考え、自分に合ったほうの試験方法で受験することを第一に考えてください。また、英検®CSEスコアは、受験結果で得点が変わるため、「英検®(従来型)」と「英検S-CBT®」を併用し、複数回受験して合格とスコアアップを目指すことをお勧めします。

 

 

 

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