第3回 どの検定を狙うべき? 迷ったら“採用数”に着目!

前回は、英語外部検定がどのように大学入試で活用されるのか、どんな活用パターンがあるのかを紹介しました。ですが英語外部検定といっても、英検®、TEAP®、TOEFL®、GTECなど、さまざまな試験があり、どれを選べばいいのか迷いますよね。そこで今回は、数ある英語外部検定からオススメの検定をご紹介します。

 

近年では、国公立・私立を問わず多くの大学が英語外部検定を採用しており、その数は420校以上(「スタギア大学受験」調べ)に上ります。今後も増加傾向は続くと見られ、英語外部検定利用入試はどんどん“当たり前”になっていくことでしょう。 そこで悩ましいのが、限られた時間の中、どの検定を優先して受けるべきか? ではないでしょうか。忙しい受験生が入試で優位に立つための検定の選び方をご紹介します。

 

 

 

どの英語外部検定が一番使われているのか

 

英語検定を選ぶ基準は人それぞれ。試験会場が近い、受験回数が多い、検定料が安い……さまざまな基準が挙げられます。しかし、大学受験に活用するのであれば、各大学の入試で「採用数が多い英語外部検定を選ぶこと」が大切です。 2022年入試の各英語外部検定採用率を見ると、一般選抜でも総合型・学校推薦型選抜でも、95%以上の大学が【英検®】を採用しており、それにGTEC CBTやTEAP®といった検定が続きます(「スタギア大学受験」調べ)。つまり、少しでも現役合格の可能性を高めるなら、英検®を受けるのがベターな選択ということ。英検®の試験内容は、日本の学校で学ぶレベルに合わせていることも、英検®を利用する大学が多い理由のひとつでしょう。

 

 

英検®CSEスコアをチェックしよう

 

英検®の成績表では、5級~1級のすべての級で従来の合格・不合格だけでなく英検®CSEスコアが示されています。3級以上の英検®CSEスコアでは「読む」「聞く」「書く」「話す」の英語4技能をトータルスコアと技能別スコアで表示しているので、自分の英語力を客観的に知ることができます。この英検®CSEスコアを出願条件にしている大学も多くあります。 また、英検®CSEスコアは、国際標準規格のCEFR にも対応しています。入試で求められるレベルは、英語外部検定によって違うのでCEFR対照表でチェックすることが大切です。

 

 

どのレベルをクリアすればいいのか?

 

入試で求められる英語レベルは、CEFR対照表で示されています。ではどのレベルをクリアすればいいのでしょうか? 2022年入試を見てみると一般選抜では、CEFRのB1(英検®換算で2級)が49.1%で一番多く、ついでA2(英検®の準2級)が29.4%となっています(「スタギア大学受験」調べ)。つまり英検®では準2級から2級がひとつの目安と言っていいでしょう。総合型・学校推薦型選抜では、B1(英検®換算で2級)が43.7%、A2(英検®の準2級)が27.6%となり、英語レベルは一般選抜に比べて低くなっています。

 

 

取得の目安となる英検®2級、準2級とは?

 

大学入試の英語外部検定での目安となる英語レベルは英検®2級、準2級であることが明らかになったと思います。日本英語検定協会の各級の目安を見ると、2級は高校卒業程度、準2級は高校中級程度。ですから、中学生や高校1年生は、準2級からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。まだ志望校が決まっていないという人は、受験勉強を始める前に、とりあえず英検®を受けておくのもいいかもしれません。志望校がある程度決まっている人は、まずは志望校の入試情報をチェックし、それに合わせた級の取得を目指しましょう!

 

 

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