英語の点数UP!現役大学生の実践テクニック

竹内みちまろ

受験、そして英検といった冬の試験シーズンがやってきました。英語の点数が上がれば、合格をグッと引き寄せることができます。みなさん準備は万全ですか?

英語の点数UP!現役大学生の実践テクニック

 

英語の大切さが注目されている現在では、多くの生徒が英語学習に力を入れています。英語でライバルに差を付けたり、効率よく英語を習得できる方法があればいいのにと思ったことがある人も多いのでは。

 

 

 

現役大学生30名にアンケートを実施!

 

そこで英ナビ!では、「点数アップ大作戦!」として、難関大学の入試を突破した現役大学生30名に、下記項目をアンケート形式で聞いてみました。

(アンケートは2015年11月から12月にかけて実施)

 

  • 学習スタイル
  • 英語学習方法(スキル別)
  • 試験前日・当日の過ごし方
  • 試験で実力を発揮するためテクニック
  • 試験中に使うテクニック

 

アンケートに答えてくれたのは東京大学、一橋大学、慶應義塾大学、上智大学、青山学院大学、立教大学、法政大学など有名校の現役生。現役大学生たちが受験生だった頃に実践したテクニックを知れば、合格が近づいてくるかもしれません。

 

それでは、今回の第1弾記事では、現役大学生たちが実践した英語の点数を上げるためのテクニックをご紹介したいと思います。 

 

第2弾記事: 実力を100%発揮!現役大学生の試験当日テクニック

 

 

 

有名校の入試を突破した学習方法

 

英語の点数UP!現役大学生の実践テクニック

 

今回は第1弾として、大学生たちの学習スタイルと、英熟語/文法/リーディング/リスニング/ライティングの5つのスキル別学習テクニックをアンケートからピックアップします。

 

現役大学生たちが受験生だった頃に取り組んだ方法を知り、自分に合った学習方法を見つけたり、真似をしてみると点数アップ、そして試験合格が近づいてくるかもしれません。

 

 

 

1. 学習スタイル

英語の点数UP!現役大学生の実践テクニック

まず、学習スタイルは短期集中型長期計画型のどちらに当てはまるかと聞いてみると、意外にも短期集中型の方が多い結果となりました。その他と回答した1名は「どちらも当てはまる」といった理由でからでした。

 

有名大学に合格した大学生たちは、長期的にコツコツ学習していくほか、短期間で効率良く点数アップに繋げるテクニックも持っているようです。

 

それでは、スキル別の学習テクニックを紹介していきます。

 

 

 

2. 英熟語

 

英語学習は言葉の意味を知ることから始まり、ボキャブラリーを増やすことが英語学習の基本になります。英単語、英熟語の強化をベースにして、英語能力は伸びていくといっても過言ではないでしょう。

 

 

英熟語の学習方法では、「単語帳・参考書をひたすら読む」「学校で配られた単語帳をひたすら眺め、発音と例文を声に出して読む」など、多くの大学生が単語帳や参考書で繰り返し学習し、苦手な単語を集めてた「自分流の単語帳を作る」と回答しました。

 

単語帳・単語が収録されたCDを聴いた。単語だけではなく短文等で覚えた。

慶應義塾大学 理工学研究科/女性

 

一つの単語を分解して、同じ部位を持つ単語と関連させて覚えた。

青山学院大学 国際政治経済学部 1年/女性

 

お気に入りの英単語帳を日課として読み、その度に新しい発見があったらノートにメモした。意味を覚えるのは前提として、例文を意識的に読み、単語の使い方を強く意識した。

東京医科歯科大学 医学部 1年/男性

 

 

中には、「英語に翻訳する」「添削してもらう」という方法も。

 

まずはひたすら読んで書いて覚えた。 日常生活を過ごす時に目に付いたものを英語に翻訳してみた。

立教大学 観光学部 1年/女性

 

例文を自分で作り、ネイティブスピーカーまたは英語教師に添削してもらった。

国際基督教大学 教養学部 4年/女性

 

さらには、「短文等で覚える」「同じ部位を持つ単語と関連させて覚える」「例文を意識的に読み、単語の使い方を強く意識する」といった、自分なりの着眼点を持ちながら学習を日々続けることが重要なようです。 

 

 

 

3. 文法

 

文法は、英熟語、英単語と並んで、英語学習の基礎。文法を学ぶ際は、英文を読んで理解するリーディングや、英語を聞いて理解するリスニングに加え、英語でアウトプットをするライティングを意識すると英語力が上達するともいわれています。

 

 

文法の学習方法では、「同じ参考書を5回解く」「暗記するまで何度も声に出して読む」など、1冊の参考書を反復したり、模擬試験の問題を何回も繰り返し解いたという回答が多くありました。

 

模擬試験をひたすら繰り返し解いた。

慶應義塾大学 環境情報学部 4年/男性

 

1000問くらい載っている文法問題集を95%以上正答できるまでひたすら繰り返した。

慶應義塾大学 文学研究科 大学院/男性

 

 

また、高校の授業で習った内容を反復すると答えた人もいます。

 

高3の時、高1・高2レベルの文法書を日課として毎日1セクションをしっかり復習した。

東京医科歯科大学 医学部 1年/男性

 

幅広く手は出さず、高校の授業で使っていた文法書を熟読し復習した。

立教大学 観光学部 4年/女性

 

現役大学生たちの多くは、高校の授業で習った範囲を中心に復習し、同じ参考書や問題を繰り返し解くことで、受験を突破したようです。

 

 

 

4. リーディング

 

英単語、英熟語と文法を覚えたら、次は、英文を読んで内容を理解する段階に進みます。主語、動詞、目的語などの構文解析をしながら読み進めることになりますが、英検や入試では、読むスピードが要求される場合があります。

 

 

リーディングの学習方法では、単純に「ひたすら読む」「音読する」といった回答が多く、テクニックとしては「スラッシュを入れながら読む」「読んで分からなかったものは抜き出す」という回答がありました。

 

ひたすら読んで、読んで、読みまくった。

法政大学 経営学部 1年/女性

 

ひたすら精読。文章構造で説明できないところがなくなるまで読んだ。とにかくいろいろな種類の文章を手当たり次第に読んだ。

慶應義塾大学 文学研究科 大学院/男性

 

授業で扱った問題を中心に精読し、構文上わからないものが存在しなくなったら多読した。

上智大学 外国語学研究科/男性

 

 

 

さらに、「センテンス」「5W1H」を意識するという回答もありました。

 

単語を増やしたら自然と読めるようになった。一語一句理解するのではなく、センテンスで捉えるようにした。

立教大学 観光学部 1年/女性

 

とにかく学んだ教材を何度も声に出した。スラッシュリーディングをした。5W1Hを意識して読んだ。

国際基督教大学 教養学部 4年/女性

 

基礎をみっちり学習した後に、センテンスや、5W1Hに注目するなど自分なりの方法を見つけ、様々な英文を読み、声に出して反復することが有効なようです。単語、熟語、文法の基礎能力が上がるにつれて「読むスピードが早くなった」との声もありました。

 

 

 

5. リスニング

 

リーディングでは理解できますが、同じ英文をリスニングしたら聞き取れないこともあります。リスニングでは、英語の音声を認識するためのトレーニングが必須となります。

 

 

リスニングの学習方法では、「ひたすら聞く」「毎日何か聞く」など、継続的にリスニングするといった回答が多くあり、具体的なテクニックとしては「同じ教材を反復する中でスクリプトを利用する」「受験内容と同形式の問題を解く」といった方法がありました。

 

一度リスニングを聞き、二回目にスクリプトを見ながら聞いて理解し、三回目は何も無しで聞いて理解した。

上智大学 国際教養学部 1年/男性

 

 

洋楽や洋画、海外のテレビ番組を利用したという回答も多くありました。

 

洋楽を発音記号に変換し、発音記号を読みながらリスニングをした。

上智大学 外国語学研究科 大学院/男性

 

好きな海外のテレビ番組をひたすら見たり、洋楽を聴いた。その中で使われた単語や熟語、フレーズが聞き取れると嬉しくなり、モチベーションが上がった。

立教大学 観光学部 4年/男性

 

 

英語そのものを理解したり、通学時間を有効利用し耳を慣らしているといった回答もありました。

 

洋楽を聞いた。歌詞を日本語に変換して理解するのではなく、英語そのものを理解するようにしていた。

立教大学 観光学部 1年/女性

 

最近はリスニング用のアプリが豊富なので、毎日通学中にアプリで聞き流していたら耳はすぐに慣れた。

立教大学 観光学部 4年/女性

 

ずっと机に向い続ける学習スタイルではなく、好きな音楽や番組を聞いたり、アプリやポッドキャストを利用するといった、普段と違ったツールや環境を利用し楽しんで学習を継続することも有効なようです。

 

 

 

6. ライティング

 

ライティングでは、英語をアウトプットする能力が必要になりますが、リーディングやリスニングで覚えた知識を応用したり、言語としての英語が持つ発想を身に着けることで、リーディングやリスニングの能力が上がることもあるといわれています。

 

 

ライティングの学習方法では、「ひたすら書く」「使えそうな例文を多く覚える」など定型文や構文を覚えたという回答が多数。さらに「添削を受けることを繰り返した」と、練習量を増やした大学生が多くいました。

 

良く使う定型文をひたすら覚えた。

慶應義塾大学 理工学研究科 大学院/女性

 

ロジックの勉強と後は、ひたすら書いて添削してもらった。

慶應義塾大学 総合政策学部 4年/男性

 

頻出の構文を覚えた後にひたすら書いた。ただ、周りに見てくれる人がいなかったのでネットなどで随時コロケーション(コロケーション=単語と単語のよく使われる組み合わせや、自然な語のつながりのこと)を確認した。

上智大学 外国語学研究科 大学院/男性

 

 

ちょっと変わったところでは、エッセイや日記を書きながらライティング学習をする方法もあるようです。

 

エッセイを書いて添削してもらった。

一橋大学 商学部 4年/男性

 

単熟語、文法、リーディングなどでインプットした知識を、日記などで書いてすぐにアウトプットすると良いと思った。

立教大学 観光学部 4年/女性

 

 

いかがでしょうか?

あなたの学習方法に当てはまるものや、参考にしたいものはありましたか?是非、現役大学生が実践してきた学習テクニックを参考に、日々の学習に活かしてみてください。

 

次回以降は、英語の試験で100%の実力を発揮するための取り組みや、試験当日に使えるテクニックなどを取り上げます。ご期待下さい!

 

第2弾記事: 実力を100%発揮!現役大学生の試験当日テクニック

 

 

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