ひとくちに「外部検定利用入試(=外検入試)」といっても実際の実施方法は大学によってさまざまだ。ここでは各大学の外検入試の内容を調べる時のチェックポイントと、実施方法の具体例を紹介する。
志望大学の外検入試はどうやって調べればいい?
ひとくちに外検入試といっても実際の実施方法は大学によってさまざまだ。ここでは各大学の外検入試の内容を調べる時のチェックポイントを紹介する。
2017年度入試で外検入試を導入している大学は推薦・AOで314大学、一般入試では110大学だ。近年、導入大学が急増しているので志望大学のホームページや入試要項を確認してみよう。外検入試を表す呼び名は大学それぞれなので注意が必要だ。
入試名の例(2017年度)
- 「英語4技能テスト利用型」(早稲田大)
- 「英語外部試験利用入試」(法政大)
- 「グローバル型特別入試」(明治大)
- 「外国語運用能力評価型」(関西大)
- 「IR方式(英語資格試験利用型)」(立命館大)
- 「資格評価型」(近畿大)
など
次はその中身を見てみよう。採用している外部検定は大学によって異なる。最も多くの大学で採用されている外部検定は「英検」だが、それ以外にもいろいろな外部検定が利用されている。最近はTEAP(ティープ)という入試専用の新しいものも実施されているので注目だ。
英検を持っているのに、志望校の外検入試に使わずじまいではもったいない。目安としては、英検準2級以上になると利用できる大学が多くなるので確認してみよう。資格の有効期限を制限(取得してから2年以内など)している大学もあるので注意が必要だ。
■外検入試の実例(2017年度入試)
※外部検定は英検を利用した場合
出願資格(例)
●立教大-全学部
【一般入試・グローバル方式】
英検2級を持っている受験生だけが出願できる。英語をのぞく2教科で受験が可能。
得点換算(例)
●東洋大-文
【一般入試・前期】
英検を入試英語科目の得点に換算してくれる。準2級→70~80点、2級→90~100点。
※大学独自の英語試験も受験可。換算得点と比べてよい方の得点で合否判定。
加点(例)
●北海道教育大-教育〈国際地域〉
【公募推薦】
英検2級を持っている受験生は推薦入試の得点に加点してもらえる。
判定優遇・合否参考(例)
●広島大-総合科学
【AO・総合評価方式Ⅰ型】
英検2級を持っている受験生は、第1次および最終選考で出願書類の評価を優遇してもらえる。
この記事は「螢雪時代(2017年4月号)」より転載いたしました。