英語に自信があっても、実際に海外へ行ってみると“とっさに言葉が出ない…”なんてことも。そんなとき、ボディランゲージがきっと役に立つはずです。
コミュニケーション能力を向上させる「ボディランゲージ」の重要性
「目は口ほどに物を言う」ということわざが日本にはあります。目に喜怒哀楽の感情が最も表れることから、口で言葉にしなくても、目つきから相手の気持ちが分かるという意味です。
英語圏では目もさることながら、ボディランゲージによるコミュニケーションが盛んに行われています。一説によると、言葉の内容以外の非言語情報が人に影響を与える割合は9割以上を占める、といわれています。
海外ドラマや映画、英語圏の人たちのプレゼンテーションなどを注意深く観察すると、実にさまざまなボディランゲージが使われていることに気付きます。
自己主張が強いといわれる英語圏の人たちは、普段から効果的にボディランゲージを使って自分の思いや考えを伝えています。
英語を勉強して、いざ海外旅行に出てみたものの、とっさに言葉が出ない。言葉以上に思いを伝えたい。
そんなときに、ボディランゲージがきっと助けになってくれるはずです。
これだけは押さえておきたい!ボディランゲージ6選
まずは、海外映画やドラマなどでよく見かける、ボディランゲージを6つご紹介します。
1. Shrug(肩をすくめる)
両方の手のひらを上に向けて肩をすくめるしぐさです。「分からない」「仕方ない」など、あきらめの気持ちを表します。
2. Air quotes(エアクオート)
言葉を強調する記号ダブルクォーテーションマーク(“ ”)を指で作ります。会話では「要注意だ」「裏がありそうだぞ」などの意味を込めるときに使われます。
3. High five(ハイタッチ)
和製英語のいわゆる「ハイタッチ」です。「やった」「頑張った」など、物事が成功したときに使われます。
4. Thumbs-up / Thumbs-down(サムズアップ/サムズダウン)
親指を上に向けて「good(いいね)」、下に向けて「bad(ダメだね)」を伝えます。
5. Watching you(見てるぞ)
チョキの2本指を自分の目に向けた後、すぐに相手へ向けます。「よく見ているからね」「監視しているぞ」という意図で使われます。
6. So-so(まあまあ)
手のひらを下にして、左右にひらひらと振ります。「調子はどう?」と聞かれたときなど、良くも悪くもない場合に使われます。
それって大丈夫?気を付けたい日本のボディランゲージ
日本でよく使われているボディランゲージの中には、海外で違った意味に捉えられるものがあります。相手への侮辱など、マイナスな意味で伝わってしまう場合もあるので、気を付けましょう。
■ 手招き
日本の手のひらを下にした手招きは、アメリカでは「あっちへ行け」の意味になります。
■ 手のひらを自分の顔の前で左右に振る
日本では「違います」「いりません」などを意味しますが、イタリアでは「バカか?」「頭は大丈夫か?」といった侮辱を意味します。
■ 親指と中指でパチンと鳴らす
日本では「ひらめいた」「ラッキー」などを意味しますが、イギリスでは冷笑、無視、無関心などのマイナスな意味を示します。
言葉の壁を乗り越えるのに役立てるようボディランゲージの意味を理解し、より豊かなコミュニケーションが図れるといいですね。