コツコツと耳を慣れさせていくリスニングの勉強は、根気よく続けるモチベーションの維持が重要です。
同じ楽曲でも、高価なヘッドホンで聴くと、音質の向上と共に「クリアな音を聴いているんだ」と気分が高揚するもの。
リスニングのモチベーションを上げるために、音質を高める工夫をしてみませんか?
リスニングで音質を高めることのメリット
楽曲のような鑑賞用の音と違い、リスニングの音声は「聞き取ること」が目的です。実際、リスニングの勉強において音質にこだわる人はほとんどいないでしょう。
逆に、リスニングの際は「多少は音質が悪いくらいが良い」という意見も見られます。理由は大きく2つです。
ひとつは、リスニングのテスト会場に雑音があること。実際に英会話をするときも、無音の空間で行われることは、まずありません。
そしてもうひとつの理由は、リスニングのテストで流れる音声がそこまでクリアな音質ではないこと。
それにもかかわらず今回、音質の向上をおすすめするのはモチベーションアップのため。初心者にとっては、RやLの発音の違いなど、微妙な聞き分けがネックになります。
リスニングを始めてモチベーションが高い初期ほど、案外モチベーションがズルズルと低下しやすいもの。「自分には聞き分けられるようになる気がしない」「もう続けるのがつらくなってきた」…こんな気持ちになる前に、音声の音質を高めリスニングのハードルを下げてみましょう。
音質を簡単に高める5つの方法
1. 重要な「付け心地」
長時間使っても疲れないものを選びます。付け心地が悪いとストレスで「耳が疲れて」きます。いつも耳が快適に聴ける、自分に合った付け心地のよいものを探してみましょう。
イヤホンの場合
最適なサイズのイヤーピースで遮音性を高めましょう。耳の中に密着させる「カナル型」が、遮音性に優れており、オススメです。
ヘッドホンの場合
密閉型で遮音性の高いものを選びます。周囲の雑音をシャットアウトして、耳に入る音をよりクリアにします。
2. 接点や端子を綺麗に
ヘッドホンやイヤホンの接点にホコリが詰まっていたり、端子が汚れていたりすると、ノイズが発生する原因になります。イヤホンジャックや端子は、乾いた歯ブラシやエアダスターで、定期的に掃除をしましょう。
3. アプリで音質調整
スマートフォンやタブレットで聞く場合、音質改善ができる「音質向上アプリ」がいくつかあります。ほとんどが有料ですが、高価なヘッドホンやイヤホンを買うより安く済ませることができるかもしれません。
4. 思い切って高いものを購入
「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、効果なヘッドホンやイヤホンは、総じて音質がよいものです。また、奮発して買うことで、聞く際のモチベーションがアップしますし、大切にすることで必然的に長持ちします。
5. 新しく買ったらエージング
イヤホンやヘッドホンを買ったら「エージング」を試してみるとよいかもしれません。
※エージングとは
イヤホンやヘッドホン、スピーカーの「慣らし運転」です。慣らす時間は決まっていませんが数時間で十分という見方が多そうです。明確な科学的根拠は証明されていませんが、馴染ませることで購入時からの音の変化があったという実験結果もあります。まるで別物のように変わる訳ではありません。
スピーカーを利用している場合は?
オーディオメーカー「ケンウッド」のWebサイトには、音質を簡単に高められる3つの方法が紹介されています。
1. コンセントは独立させる
他とコンセントを共有すると電源部分からノイズを拾って音質を低下させる恐れがある ・電源ケーブルも、可能な限り他機器のケーブルから離しておくことで、不要なノイズが入りにくくなる
2. 直に置かない
スピーカーは家具や床などへ直に置くと、その素材により音質が変わる(畳や絨毯などは低音を吸収しやすくメリハリのない音になる傾向がある) ・専用のインシュレーターを使用するのと良い ・硬いブロックや板等の上に10円玉などのコインを各4枚、敷いてみると、輪郭のハッキリした音になることがある
3. 劣化を防ぐ
機械は使わないと劣化するので、可能であれば毎日電源を入れ通電させる
ご紹介した音質を高める方法は、どれも簡単にできて、いたってシンプルです。これらの工夫を施すことで、リスニングの音声が聞き取りやすくなり、ストレスを感じずリスニング学習に臨むことができるでしょう。
「高音質」で学習モチベーションを上げてリスニングの点数アップを目指しましょう!