英語外部検定で入試を攻略!一般入試編 (1):活用方法
2018/09/18
英検(R)などの英語資格を利用する英語外部検定利用入試(外検入試)。先月の「推薦・AO編」に引き続き、今月は「一般入試編」として、外検入試の攻略法まで踏み込んで紹介しよう。
どのくらいの大学が利用しているの?
一般入試では、2016年に50大学だった外部検定利用校が、2018年入試では152大学と3倍増。外検入試が始まって5年目となる2019年入試で、その数はさらに増加する。大学入試で外部検定の利用価値がますます高まってきている。
どのように利用されているの?
一般入試での主な優遇は以下の3種類だ。
■出願資格
英語は出願資格として大学が設定した級やスコアをクリアすればよい。そのため英語で差は出ないが、私立大の入試では英語以外の1~2教科で受験できる場合が多い。
■得点換算、加点
優遇する外部検定レベルを細かく設定し、取得した級やスコアが高ければ換算点や加点も高くなる大学が多い。英語が得意な受験生には特にメリットが大きい。
一般入試で使える外部検定は?
外検入試でどの外部検定を採用しているかは大学それぞれだ。志望校が決まっている場合には、大学がどの外部検定を採用しているか、募集要項を確認しよう。まだ志望校が絞り込めていない場合には、多くの大学で採用されている外部検定を受けておくとよいだろう。
同じく「外部検定」と呼ばれる試験であっても測定する英語力はそれぞれ異なる。「留学」や「ビジネス」向けの試験もあるので、受験の際には出題内容を確認することも大切だ。
実際に受験生が利用した外部検定は何だったのか。2018年一般入試について、いくつかの主要大学を調査したところ、圧倒的に多かったのが英検だ。また、大学入試のために作られたTEAPも利用者が多く、英検とTEAPで受験者の9割以上を占める大学も目立った。
※2018年度入試のデータをもとに集計。
※各大学にて外部検定を利用している一般入試全体を100として、それぞれの外部検定が採用されている割合を算出。
※原則、学科単位で集計。1つの学科で複数の入試方式がある場合、外部検定の利用内容が同じなら「1」、異なるなら別々に集計。
※各外部検定の採用については、募集要項に記載されているものすべてを計上。「それに準ずる外部検定でも利用可」のような記載の場合は、すべての外部検定が採用されているとして計上。
どのくらいのレベルが必要?
一般入試では、推薦・AOと比較して求められる英語レベルが高い。優遇を受けるには、少なくとも準2級はほしいところ。2級になると利用できる大学が一気に広がる。準1級を持っていればこわいものなしだ。
※外検入試で求められる各外部検定の級・スコアを英検級に換算。募集要項に級・スコアの指定がないものは除く。
※外部検定の級・スコアに応じて段階的に優遇を行う場合、最もやさしいレベルのみを集計(例:「準2級=80点、2級=90点、準1級=100点」に換算する場合、準2級のみ計上)。
この記事は「螢雪時代(2018年10月号)」より転載いたしました。
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