今、注目の“入試に使える”外部検定「TEAP」を徹底解説!(1):どんなテスト?
2019/05/17
大学によって外検入試(外部検定利用入試)に利用される外部検定(英検(R)やTOEFL(R)等)がそれぞれ異なる。その外部検定の中でも、利用できる大学が急増している「TEAP」について、2回にわたりくわしく見てみよう。
※英検(R)は公益財団法人日本英語検定協会の登録商標です。
TEAPってどんなテスト?
TEAPは日本の高校生を対象にした「大学入試専用」外部検定。大学生活における英語運用力を測定する。「読む、聞く、書く、話す」の4技能を測るのは他の外部検定と同じだが、それぞれ主に右のような場面設定で出題される。
大学入試に使える外部検定は他にもいくつかあるが、それらが測る英語力は「ビジネス」や「海外留学」など、その目的はさまざまだ。その中でも、TEAPを採用する大学が急増しているのは、TEAPが「大学入試専用」の外部検定で、日本の高校の学習内容に則していることが、大きな理由の一つだ。
TEAPでは4技能別に英語力を測定し、各技能100点、合計400点満点で評価される。試験結果には技能別にスコアが表示され、自分の得意分野と弱点を把握することができる。
Reading | 70分 60問 | マークシート方式 |
Listening | 約50分 50問 | CDによる放送、マークシート方式 |
Writing | 70分 2問 | 解答用紙への記述方式 |
Speaking | 約10分 4問 | 面接官との1対1の対面方式 |
TEAPで出題される英語レベルは英検の準2~準1級程度。高校3年間の学習内容に加え、もう少し上のレベルまでが出題範囲となっている。英語力を重視した難関大も入試に利用するため、一部にはハイレベルな問題までが出題される。試験は高校2年生から受験可能だ。
TEAPの特徴はその出題分野だ。大学入学後の授業や学生生活を想定して問題が作られているため、「ビジネスマンとクライアントとの会話」のような状況での出題はされない。単語の使われ方などについても一部には、大学生活独特の意味で出題される場合もあるので注意が必要だ。
例えば“major”という単語。「主要な」という意味で使われることが多いが、TEAP対策では「専攻科目」という意味での使われ方にも注目したい。
日本英語検定協会 TEAP公式サイト: http://www.eiken.or.jp/teap/
この記事は「螢雪時代(2019年6月号)」より転載いたしました。
おすすめ記事
-
2024/09/13
- 第6回(最終回) 外部検定は利用しないともったいない!
- これまで5回にわたって英語や漢字、数学などの外部検定利用入試についてお伝えしてきましたが、いよいよ最終回です。これまでチェックしてきたポイントをもう一度振り返りながら、外部検定を活用するメリットをまとめてみます。
大学受験を有利に進める!英語外部検定利用入試のススメ
-
2024/08/14
- 【第5回】一般選抜でも外部検定を活用してみよう!
- 前回は、英検®について詳しくチェックしたほか、最近注目の検定にも触れました。この時期は、総合型選抜・学校推薦型選抜の準備が終わって、あとは出願と試験を受けるだけという人も多いのでは? でも、もしものことを考えて、今から一般選抜も準備しておいた方が安心です。今回は一般選抜について外部検定の活用も含めて詳しく見ていきましょう。
大学受験を有利に進める!英語外部検定利用入試のススメ
-
2024/07/12
- 【第4回】英検®深掘り+注目の検定もチェック!
- 第3回記事では、英語外部検定をはじめとする各種検定のオススメをご紹介しました。なかでも「英検®」の準2級・2級が狙い目とお伝えしました。今回はさらにこの「英検®」について深掘りしていきます。加えて、最近注目の英語外部検定であるTEAP®やIELTS ™、コンピューターを使った検定「漢検CBT」についても見ていきましょう。
大学受験を有利に進める!英語外部検定利用入試のススメ