2020年 英検が4つの方式で始動!(2):4つの方式の違いや共通点は?
2020/05/14
2020年から、従来型の英検と、コンピュータを用いる英検CBTに、「英検2020 1day S-CBT」と「英検2020 2days S-Interview」の2方式が加わった。前回に引き続き、4つの方式の違いや共通点を紹介する。
前回の記事:2020年 英検が4つの方式で始動!(1):英検ってどんなテスト?
英検 4つの方式はどう違うの?
2020年から、英検は「従来型」「英検CBT」「英検2020 1day S-CBT」「英検20202days S-Interview」の4方式となった。
S-CBTは従来型と異なり、1日で4技能すべて受験できる。英検CBTも同様だが、解答方式が異なる。S-InterviewはCBTの受験が難しい障がいのある受験者が対象。4方式とも、級ごとの出題内容・難易度・採点基準は同等で、同じ級やCSEスコアを取得できる。
各方式の試験方法の概要を以下に示した(詳細は「英検公式サイト」を参照)。なお、[R]=リーディング、[L]=リスニング、[W]=ライティング、[S]=スピーキングを示す。
【1】従来型英検®
約400の公開会場で実施(他に準会場も)。一次合格者のみ、二次のスピーキングを受験可。
[R]:問題用紙の問題・選択肢を読み、マーク式の解答用紙に解答
[L]:放送を聞き、問題用紙の選択肢を選び、解答用紙にマーク
[W]:提示された課題について、問題用紙に手書きで英文を記述
[S]:面接委員と対面式で行う英語の面接
【2】英検2020 1day S-CBT®
全国112エリアに会場設置。CBTだが、解答はマークまたは手書きで記入。
[R]:画面上に問題・選択肢を表示、マーク式の解答用紙に解答
[L]:画面上に問題等表示、ヘッドホンで音声を聞き、解答用紙にマーク
[W]:画面上に課題を表示、解答用紙に手書きで英文を記述
[S]:画面上の指示に従ってヘッドホンのマイクに発話し録音する
【3】英検CBT®
準1級~3級で実施。解答は画面上で選択、またはキーボード入力。
[R]:画面上に問題等を表示、選択肢をマウスでクリックして解答
[L]:画面上に問題等表示、ヘッドホンで音声を聞き、選択肢をクリック
[W]:画面上に課題を表示、キーボードで英文を入力
[S]:画面上の指示に従ってヘッドホンのマイクに発話し録音する
【4】英検2020 2days S-Interview®
CBTで受験困難な障がい者が対象。従来型と異なり、全員がスピーキング受験可。
[R]:問題用紙の問題・選択肢を読み、マーク式の解答用紙に解答
[L]:放送を聞き、問題用紙の選択肢を選び、解答用紙にマーク
[W]:提示された課題について、問題用紙に手書きで英文を記述
[S]:面接委員と対面式で行う英語の面接
試験日程はどうなる?
今から出願できる従来型(第2回検定)の試験日は、10月11日(申込締切:9月10日。インターネット・コンビニ申込の場合)だ。また、S-CBTでは第1回の7月実施分(5月29日申込締切)で、原則、毎週土・日曜に試験が実施される。
受験のチャンスは昨年より大幅に増えたが、新型コロナウイルスの状況次第で中止や延期も予想される。
申込方法や日程変更等の詳細はWebで確認しよう。
英検公式サイト
★『英語外部検定利用入試 2020』リストページ
https://www.ei-navi.jp/news/gaiken-nyushi_2020/list/
この記事は「螢雪時代(2020年6月号)」より転載いたしました。
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