英語外部検定利用入試って何?(2):導入大学や採用検定の調べ方
2020/03/18
ひとくちに外検入試といっても、実際の実施方法は大学によってさまざまだ。ここでは、各大学の外検入試の内容を調べる時のチェックポイントを紹介する。
前回の記事: 英語外部検定利用入試って何?(1):どんな入試?
志望大学の外検入試はどうやって調べればいい?
2020年入試で外検入試を行った大学は、推薦・AOで352大学、一般入試では199大学だ。さらに、文部科学省の集計(1月現在)によると、2021年一般選抜における利用大学は250大学(専門職大学等を除く)に増える見込みなので、志望校のホームページを確認してみよう。外検入試は独立した方式で行ったり、従来の入試の中で利用したりするので、注意が必要だ。
次はその中身を見てみよう。採用している検定は大学によって異なる。最も多くの大学で採用されている検定は「英検」だが、それ以外にもいろいろな外部検定が利用されている。最近は、TEAP(ティープ)という入試専用の検定も、採用大学が増えている。
英検を持っているのに、志望校の外検入試に使わずじまいではもったいない。目安としては、英検準2級以上になると利用できる大学が多くなるので確認してみよう。資格の有効期限を制限(取得してから2年以内など)している大学も多いので注意が必要だ。
外検入試の実例(2020年入試の実施例)
※外部検定は英検(またはTEAP)を利用した場合。2021年から、センター試験は「共通テスト」、AOは「総合型選抜」に移行。
■出願資格(例)
●上智大-全学部(国際教養を除く)
【一般入試:TEAP利用型】
学科ごとに指定したTEAPのスコア(総合点と各技能)以上を持っている受験生だけが出願できる。英語を除く2教科で受験する。
(注)TEAP CBTでも出願可。2021年入試から得点換算を実施。
■得点換算(例)
●九州工業大-情報工
【推薦:センター試験を課さない推薦】
英検2級以上を持っている受験生は、面接における英語の口頭試問を免除され、英語の評価を満点に換算してもらえる。
■加点(例)
●山口大-国際総合科学
【一般入試:前期・後期】
英検2級以上を持っている受験生は、前期は個別試験の英語に、後期は同じく小論文の得点に加点してもらえる。
■出願資格(例)
●中央大-法
【AO:英語運用能力特別入試】
英検準1級以上を持っている受験者が出願できる。小論文・英語・面接を受験する。
★『英語外部検定利用入試 2020』リストページ
https://www.ei-navi.jp/news/gaiken-nyushi_2020/list/
この記事は「螢雪時代(2020年4月号)」より転載いたしました。
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