入試に使える英語外部検定(1):英検、TOEFL、TOEIC、TEAP…どれを受けたらいいの?

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前回では「英語外部検定利用入試(=外検入試)」を実施する大学が近年、急激に増えていることをお知らせした。今回は2回にわたって、外検入試で利用される外部検定(英検、TOEFL、TOEIC等)について見てみよう。

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どの外部検定を受ければいい?

 

外検入試でどの外部検定を利用できるかは大学によって異なる。「A大学は英検、TOEFL、TOEICがOK」「B大学はTEAPのみOK」といった具合だ。検定によっては志望校で利用できない場合もあるので注意しよう。

 

志望校が決まっていれば、入試ガイドやホームページで利用できる外部検定を調べよう。未定なら、多くの大学が採用する汎用性の高いものを受験するのがポイントだ。各大学で利用できる外部検定の採用率を見てみよう。

 

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※各大学にて外部検定を利用した入試方式を100とし、それぞれの外部検定が採用されている割合を算出。

※原則、学科単位で集計。1つの学科で複数の入試方式がある場合、外部検定の利用内容が同じなら「1」、異なるなら別々に集計。

※2021年度から、当集計の一般入試は「一般選抜」、推薦・AOは「推薦型・総合型」に名称変更。

※各外部検定の採用については、募集要項に記載されているものをすべて計上。「それに準ずる外部検定でも出願可」のような記載の場合は、左記すべての外部検定が採用されているとして計上。募集要項の文面から記載以外が有効と読み取れない場合は採用としていない。

※TOEICはTOEIC LRとLRSW、TOEFLはiBTとJC、TEAPは2技能と4技能を合算し算出。

 

一般選抜(旧:一般入試)、学校推薦型選抜・総合型選抜(以下、推薦型・総合型と略。旧:推薦・AO)ともに高い採用率を誇るのは「英検」だ。英検が多くの大学で認められているのは、日本の高校生が学校で習う内容に沿って問題が作られていることが理由だ。

 

続いて、ビジネス英語力を測る「TOEIC」、海外大学へ留学する際の英語力を測る「TOEFL」、日本の大学入試専用に開発された「TEAP」(ティープ)も高い採用率となっている。

 

 

【TOPICS】
英検の新方式「英検2020 1day S-CBT®」とは?

英検の新方式「英検2020 1day S-CBT®」(以下、S-CBT)がスタートした。2021年の「大学入試英語成績提供システム」の認定試験として開発されたCBT(Computer Based Test)だ。同システム導入は見送られたが、各大学が独自に利用できる英語検定試験として実施される。従来型の英検と同じ級・スコアが取れ、問題形式や難易度も同じだが、1日で4技能全て受験できるところがポイントだ(従来型は2日間)。

従来型や「英検CBT®」との併願可。英検CBTと比べ、①コンピュータ画面上に表示される問題に解答、②Speakingはヘッドホンのマイクに吹き込む、という点は共通し、③解答方式が「英検CBT=コンピュータに入力(Writingはキーボード入力)/S-CBT=マークシートと手書きの併用」という点が異なる。S-CBTは全国112エリアに会場を設置。年2回の検定期間(第1回=4~7月、第2回=8~11月)内で、原則、毎週土・日曜に実施される。詳細は、日本英語検定協会のホームページを見てほしい。

英検2020 1day S-CBT®

 

『英語外部検定利用入試 2020』リストページ

https://www.ei-navi.jp/news/gaiken-nyushi_2020/list/

 

 

この記事は「螢雪時代(2020年5月号)」より転載いたしました。

 

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